「キャリアダウンして今よりストレスがない仕事に移りたい。」
「キャリアダウンするデメリットや注意点を知りたい。」
こんな考えを持っている人にキャリアダウンのメリット・デメリットや、成功させるコツを解説します。
就職して自分に合わない仕事に就いてしまい、今より楽な仕事に移ろうとしても、上手くいくどころか失敗するともっと過酷な環境にさらされる危険があります。
私自身の経験談を踏まえて、どうすればキャリアダウンで自己実現できるのか解説します。
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- キャリアダウンとキャリアアップとは何か定義を解説します
- キャリアダウンの4つメリットを解説します
- キャリアダウンの4つのデメリットを解説します
- キャリアダウンに失敗しないコツを紹介します
著者について
- 輸送機器メーカー勤務15年でうつ病で長期休業を経験、エンジニアからキャリアダウンしました
- 定時職場に異動し年収200万円以上ダウンも、余裕時間で節約・副業・投資を開始
- 45歳で資産5千万円をオーバーしたノウハウをブログで発信中
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
あえてキャリアダウンする意味とは。キャリアアップとの違い

キャリアダウンについて考える前に、しっかりと定義を考えていきます。
年収やスキル、役職など様々な面があり何がキャリアアップでダウンなのか一概に言えないからです。
キャリアアップとは
最初にキャリアアップについて考えていきます。
キャリアアップとはスキルや年収など1つの要素だけで判断するのではなく、複数の要素が関連してきます。
- 年収が上がる
- 専門性の高いスキルを習得する
- 役職が上がる
- 大企業に転職する
- 仕事の幅が広がる
- 起業する
- 社会的な認知度が上がる
このように「肩書や仕事のスキルを習得して、自らの市場価値を高めること」がキャリアアップといえます。
スキルアップのみをキャリアと考えるかもしれませんが、肩書もその人のステータスです。
例えば同じ仕事のスキルを持つ人同士でも、年収が高い人や役職付きの人、有名企業で働いている人の方が市場価値は上がります。
キャリアダウンとは
キャリアダウンはキャリアアップの反対といえます。
繰り返しの説明になってしまいますが、以下の要素が当てはまるとキャリアダウンといえます。
- 年収が下がる
- 専門性の低い仕事に就く
- 役職が下がる
- 小規模な企業に転職する
- 仕事の幅が狭まる
- 社会的な認知度が下がる
つまり一言で定義すると「肩書やスキルが下がって市場価値が下がること」となります。
このように一見すると何のメリットも感じられないキャリアダウンですが、多様化する働き方の中で選択する人が増えています。
キャリアダウンの4つのメリット

それではあえてキャリアダウンするメリットを考えていきましょう。
メリット1.精神的なストレスが減る
あくまで一般的な話ですが、幸福度が年収と相関があるのは800万円までといわれています。
それ以上に年収の高い仕事はプライベートを犠牲にしたり、責任が増えてストレスが増えることが原因とされています。

そのためキャリアダウンして年収が下がると、自由な時間が増えたり、過度なノルマがなくなるとストレスが減少します。
メリット2.プライベートが充実する
キャリアアップを目指すためには長時間労働や業務時間外のスキルアップなど、多くの時間と労力を仕事に割く必要があります。
以前の私も毎週のように休日出勤をして、自宅に仕事を持ち帰るなどしていました。
そのおかげで同期と比べて早く役職につきましたが、結局はうつ病で長期休業することになりました。
異動後の部署は残業や休日出勤がなくなり収入は大きく減りましたが、家族と過ごす時間や趣味にかける時間を得ることができました。
そのおかげで旅行に出かけたり、毎週趣味のサッカーに参加できるようになりました。
メリット3.仕事に前向きに取り組める
ハードルの高い目標や、難しい技術が試される仕事に挑戦することは非常に意義があることだし、特に若いうちは市場価値を高めるチャンスになります。
ただし常にプレッシャーがかかり続けると、徐々にモチベーションが低下してミスを引き起こすなどデメリットが発生します。
一方でキャリアダウンすると厳しいプレッシャーから解放されて、仕事に前向きに取り組めるかもしれません。
メリット4.将来的にキャリアアップにつながる
年収ダウンや小さい企業への転職など、一般的に見るとキャリアダウンに見える行動も、実は将来のキャリアアップにつながる場合もあります。
例えば年収の高い大企業に勤めている会社員でも、将来性が低い場合があります。
それなら中小企業でも将来性が高い企業に転職したほうが、一旦は収入が落ち込んでも将来は逆転する可能性があります。
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キャリアダウンの4つのデメリット

キャリアダウンのメリットを解説してきましたが、中には上手くいかない場合もあります。
それではキャリアダウンのデメリットや注意点を解説していきます。
デメリット1.収入・社会的地位が下がる
キャリアダウンでは多くの場合、収入や社会的地位が低下します。
例えば残業のない部署や会社に転職して残業手当が無くなると月に数万円の収入が下がります。
また役職がなくなることで、部下や後輩が離れていったり、取引先からの信頼が低下する可能性があります。
それにより生活が苦しくなったり、自己肯定感が下がるリスクが発生します。
デメリット2.仕事が楽になるとは限らない
キャリアダウンしても思うような働き方ができない場合があります。
のんびり働きたいから小さい会社に移ったのに、実はブラック企業なんてこともあります。
転職前はやりたい仕事につけると聞いていたのに、実際に配属されたら全く違かったということもあります。
実態はそこで働いてみないと分からないことが多くあります。
デメリット3.人間関係のストレスが増える可能性がある
異動や転職で職場を変えると新しい人間関係を構築する必要があります。
ですが新たな職場が必ずしも全員気の合う人とは限りません。
そのうえ後から職場に入ってきた人には理解者が少ないデメリットがあります。
困っていても相談できる人がいないなんてことになる場合があります。
デメリット4.元に戻れなくなる
一度キャリアダウンをすると元に戻ろうとしても難しい現実があります。
例えば大企業から中小企業へは比較的簡単に入れますが、その反対はかなり難しいケースです。
年収についても下げることは簡単ですが、次に転職しようとしても市場価値が下がっているので容易ではありません。
キャリアダウンを成功させるコツ

多くのリスクをかかえるキャリアダウンですが、成功例を見ると共通点がいくつかあります。
どのようなポイントが重要か1つずつ解説していきます。
価値観を大切にする
「今の仕事がきついから」「楽になりたい」だけでキャリアダウンしても、思い通りになるとは限らないので失敗するリスクが高くなります。
キャリアダウンして何を手に入れたいのかをハッキリさせてから、自分の意志を会社の人事や転職サービスで伝えましょう。
私の場合はうつ病が再発しないこと、プライベートの時間を持てることを目標にしました。
そのため残業が少なく休日出勤が無いこと、ノルマが厳しい仕事を避けて異動先を見つけました。
これまでのキャリアを活かせる仕事を選ぶ
キャリアダウンする場合でも、まったく知らない業界や仕事にチャレンジするのはリスクがあります。
新入社員では無いので1から業務を覚える余裕が無いからです。
新しい職場でも戦力として考えてくるので、新入社員と同じ扱いはされません。
例えば業種が変わっても同じ営業職や、同じ業種で営業職からエンジニアに変わるパターンなら、それまでの知識を活かしながら新たなスキルを身に着けることができます。
競争が厳しい業界を選ばない
キャリアダウンで新たな業界に挑戦するなら、競争が激しい業種や今後縮小していく業種は選ばない方が良いです。
- IT:常に技術革新が進み、勝ち組企業がすぐ入れかわる
- 教育:少子化で市場が縮小する
- マスコミ、広告、金融:IT化でリストラが進む
- アパレル、飲食:人口減で市場が縮小する
キャリアダウンを目指すなら少子高齢化が進んでも無くならない仕事を選ぶと良いです。
生活費を下げておく
キャリアダウンでは多くの場合、収入が下がります。
そのため従来の生活レベルだと赤字になってしまい、家計が破綻する恐れがあります。
そうならないためには新たな職場の給料でも生活できるまで、生活費を下げておく必要があります。
家族の理解を得る
キャリアダウンする場合は家族の理解を得ることが大切です。
従来の生活レベルが維持できない、勤務地が変わって転居するなどの影響が起こるからです。
その他にも将来子供を持ちたい、共働きを続けたい、老後はどういう生活がしたいのかにも大きく関係します。
自分だけの意志だけでキャリアダウンを決めてしまうと、家族とのトラブルにつながりかねません。
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最後に
ここまであえてキャリアダウンする転職のメリットやデメリット、成功させるコツなどを解説してきました。
今の仕事や生活が自分の価値観と合っていないなら、キャリアダウンで目的に近づけることは可能です。
ですが目的無くキャリアダウンを選ぶと、今より厳しい状況に戸惑ってしまうかもしれません。
そうならないためには長期的な視点を持って、周りの人の理解を得るなど計画的に転職先を選ぶ必要があります。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事の参考文献・関連サイト
- 曽根 貴一郎( 著 )『「メンタルダウン防止&後悔しないキャリア形成」につながる考え方
- 北野 唯我 (著)『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』
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