「新NISAが始まるって聞いたけど、始めた方がいいのかな?」
「新NISAのデメリットや注意点を知りたい。」
こんな疑問や考えを持っている人に、2024年から始まる新NISAについて詳しく解説していきます。
これまでより非課税期間や投資可能額が広がって、メリットが大きいと言う専門家が増えているように思います。
ですが利用方法によってはハイリスク・ローリターンで、非課税の恩恵もなくなる危険な投資方法です。
使い方を間違えば老後の資産形成どころか、日常生活が送れなくなる可能性すら持っています。
この記事では新NISAでやってはいけない投資方法を詳しく解説していきます。
※投資は自己責任であり、投資を薦めるものではありません
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- 新NISAを従来のNISA、つみたてNISAと比較します
- 新NISAは非課税期間が無期限で、投資可能枠が大きく拡大しました
- 新NISAで個別株やREITなどハイリスク商品を購入する必要はありませ
- 手数料の安い投資信託やETFを長期積立投資すると、安定運用が期待できます
- クレカ決済でポイントがもらえるSBI証券をおすすめします
著者について
- iDeCo、つみたてNISA、ジュニアNISAを毎月上限まで楽天証券で積立しています
- 「年収500万円でも150万円貯蓄する方法」をブログで発信しています
- 節約、副業で貯めた資金をコツコツ投資、40歳で資産は4000万円オーバーしました
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
新NISAとは

2024年から開始される新NISAはこれまで制度から大きく変わります。
新NISAと従来の一般NISAとつみたてNISAを比較した表がこちらです。

それでは新NISAの特徴を4つ解説していきます。
非課税保有期間の無期限化
これまでのNISAでは投資可能期間が決まっていて、期限が過ぎると課税対象となってしまいます。
新NISAでは期限がなくなるため、生涯にわたり非課税で運用が可能になります。
そのため損失が出ているときに、あせって売却せずに値上がりするまで長期で保有することができます。
年間投資上限額の引き上げ
新NISAでは従来のNISAから大きく投資金額が増えました。
これまでのNISAと新NISAの年間投資上限額を比較したグラフがこちらです。

新NISAでは毎月コツコツと積み立て投資する「つみたて投資枠」がつみたてNISAの3倍の120万円に拡大しています。
また現行NISAと同じく個別株などを購入する「成長投資枠」は2倍の240万円に増えました。
制度の恒久化
「一般NISA」は2023年まで、「つみたてNISA」は2042年までと、利用期間が限定されていました。
新NISAでは制度が恒久化されて制限がなくなりました。
制度廃止を心配せずに長期投資に取り組むことができます。
最大1800万円の投資枠
新NISAでは非課税対象の投資枠は1800万円と決まっています。
枠は保有株を売却すれば復活するため、投資銘柄を入れ替えても非課税対象となります。
また成長投資の上限は1200万円と決まっています。
反対につみたて投資枠は、成長投資枠を使わなければ1800万円まで投資が可能です。
新NISAでやらないほうがいい投資方法

新NISAは投資額と期間が大きく増えたメリットがある一方で、損失時のリスクが増えたことも注意が必要です。
ここからはおすすめしない利用方法を解説していきます。
方法①個別株に集中投資する
新NISAでは投資可能額が増えて、株が値下がりした時の損失リスクも増大しました。
特に個別株に一括で集中投資すれば、値下がりしたときに数十万~数百万を抱える可能性もあります。
投資に慣れていないと大きなストレスを抱えてしまい、私生活にまで影響が出てしまいます。
株式投資の損失が原因で家族と別れる、職を失う原因になる場合もあります。
方法②成長投資枠を優先する
新NISAには個別株などに投資する成長投資枠と、ETFや投資信託を運用するつみたて投資枠があります。
成長投資枠で価格変動の大きい商品を運用すると、値下がりでせっかくの非課税の恩恵が得られません。
それよりおすすめはつみたて投資枠をMAXまで利用することです。
低コストの米国インデックスファンドを15年間以上積立投資した場合、過去の実績では必ず利益が出たというデータがあるからです。
1957年から現在までのS&P500チャートを見ると、その事実が分かると思います。

方法③投資信託を利用する
新NISAは非課税で運用ができますが、投資信託を購入すると手数料がかかります。
より低コストで運用するには、投資信託より手数料の安いETFを優先するした方が良いです。
- eMAXIS Slim 米国株式
- eMAXIS Slim 全世界株式
これらのETFは手数料が安いのに、投資信託に比べて運用利回りが劣ることもありません。
方法④REITに投資する
REITとは不動産投資信託と呼ばれる商品のことです。
運用会社が保有する不動産からの家賃収入などを投資家に分配する商品です。
REITは配当金が通常の株式より大きい傾向があります。
ですが価格の変動が大きく、株式の値動きと相関が高いので分配してもリスクヘッジできないデメリットがあります。
新NISAをやらないほうがいい人の特徴

次に新NISAをやらない方がいい人の特徴について解説していきます。
生活に余裕がない人
まず生活費のやりくりに困っているなら、新NISAに手を出すのはおすすめできません。
投資は元本割れする可能性があるので、余裕が無ければ損失に耐えられなくなるからです。
新NISAの投資額が増えれば1日で数万~数十万円の損失が発生することもあるので、精神的な余裕がない人には大きなストレスになります。
貯金がない人
生活に余裕がない人に近いですが、貯金がない人も新NISAはおすすめできません。
なぜなら急な支出が出た時に、新NISAの投資枠を売却しないといけなくなるからです。
不利な条件で売却を余儀なくされたり、売却後に株価が上がって買戻しできなくなる可能性もあります。
お金の使い道が決まっている人
貯金があってもその使い道が決まっているなら新NISAに投資しない方がいいです。
株式市場は長期的には値上がりする傾向がありますが、短期的には値下がりする可能性が高いからです。
もしお金が必要なタイミングで株価が下がっていると、資金不足で生活に影響が出てしまいます。
新NISAのデメリット・注意点

続いて新NISAのデメリットや注意点を解説していきます。
元本割れする可能性がある
新NISAに限らず株や債券、不動産などに投資をすれば元本割れする可能性があります。
長期的には値上がりする傾向があると言っても、それは過去のデータであり確実な話ではありません。
そのリスクを理解したうえで、新NISAを始めないと株価が低調な時期を乗り越えられないと思います。
損益繰越・通算ができない
新NISAで損失が出た場合は翌年への損失繰り越しができません。
損失繰り越しとは、確定申告で損失を申告すると、翌年以降に利益がでたときに損失と相殺させて節税できる仕組みのことです。
また新NISAで出た損失は、別の課税口座で利益が出た場合に相殺できません。
そのため別の課税口座では利益が課税対象となります。
つみたてNISAと併用できない
新NISAはつみたてNISAとは併用ができません。
そのためつみたて投資枠を合わせて、より投資額を増やすという方法はできないことになります。
あくまでつみたて投資枠は新NISAの年間120万円が上限となります。
20歳以上しか口座開設できない
新NISAはこれまでのNISAと同様、20歳以上しか口座開設できません。
また現在未成年でも利用できるジュニアNISAも2023年で終了します。
そうなると20歳以下が非課税で運用することはできなくなります。
新NISAに投資する方法

ここからは新NISAで資産形成を目指すなら、どう投資すればよいか解説していきます。
余裕資金だけを投資する
投資は元本割れする可能性があるので、あくまでも余裕資金で行うことが重要です。
投資には損失が出ていても売却せず保有し続ける余裕が必要です。
長期的に保有し続ければ、そのうち株式市場の上昇相場に出会うことができます。
つみたて投資枠を使う
新NISAでは1800万円の投資枠があり、成長投資枠とつみたて投資枠の配分を自分で決めることができます。
おすすめはつみたて投資枠のみで運用することです。
理由はドルコスト平均法を使った投資方法で、相場の値動きに追従させるためです。
大きな利益を目指すよりも、負けない投資を目指すことができます。
クレジット決済でポイントがもらう
つみたて投資のメリットのもう1つにクレジット投資でもらえるポイントがあります。
投資額の0.5%や1%分のポイントをもらえることができます。
つみたて投資枠を年間120万円MAXで使えば、1%分のポイント1万2千円が受け取れます。
方法はこの後の章でご紹介します。
新NISAを始めるならおすすめの証券会社
最後に新NISAを始めるならおすすめの証券会社2社をご紹介します。
理由はユーザーが多く、初心者でも使いやすいこと、取扱商品が多いこと、クレジット投資ができる点で選定しています。
SBI証券
SBI証券はネット型証券の口座開設数No.1です。
No.1だけに取扱商品や投資情報が豊富で、投資初心者以外にもおすすめできます。
その分、ホームページの構成が複雑に感じるかもしれません。
クレカ積立では三井住友カードと提携していて、投資額の0.5%のVポイントがもらえます。
楽天証券
楽天証券はネット型証券会社で口座開設数No.2です。
シンプルなホームページで初心者には使いやすいと思います。
楽天グループのサービスを利用していて、SPUポイントを上げたいなら利用するメリットがあります。
ただし最近では楽天グループのポイント改悪が続いており、今後もその傾向が続く可能性があります。
最後に
2024年から始まる新NISAでどういう投資をやめた方がいいのか、おすすめの投資方法について解説してきました。
新NISAは投資枠が大幅に増えて非課税期間が無期限になったので、大きな可能性が広がる改正です。
ですが一方で投資方法を間違えれば、まったく恩恵を受けることができず痛い経験だけが残されてしまいます。
投資に絶対はありませんが、より高い確率で損をしない長期積み立て投資で将来の資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。
このブログではさらに詳しい投資に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事の参考文献・関連サイト
- 金融庁「新しいNISA」
- トミィ(著)「税金ゼロの運用 まるわかり!NISAのすべてがわかる本」
※関連記事です
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