「新コスモス電機って将来有望じゃないの?投資しようかな?」
「水素社会の到来で飛躍する会社に投資したい」
こんな疑問や要望を持っている人に、新コスモス電機の将来性や投資情報について解説していきます。
新コスモス電機はガスセンサに特化したメーカーで、家庭用・工業に限らず検知器で高いシェアを持っています。
特に水素検知器では国内で8割のシェアを持つなど、パイオニア的存在です。
株価の割安性もあり、投資対象として面白い存在といえます。
新コスモス電機に投資を考えている人は、是非最後までお読みください。
(投資を薦めるものではありません)
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- 新コスモス電機は高い技術競争力・収益率を持っています
- 水素検知器のパイオニアで、脱炭素化で飛躍する可能性があります
- ガスセンサに特化した研究開発型企業です
- 家庭用・工業用・携帯用検知器事業いずれも高い成長力を持っています
- 財務基盤も良好で、配当金が伸びており投資先として有望です
著者について
- 一部上場企業でCO2削減技術開発に従事歴あり
- 新コスモス電機と取引経験があり、ガス検知警報器の導入実績があります
- 日本株や外国株、REITなど投資歴は15年以上あります
- 節約、副業で貯めた資金をコツコツ投資、40歳で資産は4000万円をオーバーしました
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
新コスモス電機の将来性・業績・評判は

新コスモス電機は知名度は高くありませんが、高い技術力や成長力を持つメーカーです。
厳しい顧客要求に応える高い技術力
新コスモス電機の扱う商品は危険な可燃性ガスの検知器や警報器です。
そのため誤作動や検知不良を起こせば人命にかかわる大問題です。
それゆえにメーカーには品質と技術力求められています。
つまり価格競争力に巻き込まれにくく、参入障壁の高い業種といえます。
新コスモス電機の売り上げが伸びているのは、その技術力の高さが認められている証拠です。

水素社会に検知器は必需品
脱炭素社会への取り組みで世界中で水素ニーズが高まっています。
ですが水素は可燃性ガスであり、酸素と混在することで爆発のリスクがあります。
そのため安全に使用するためにはガス漏れ検知とセットで使うのが一般的です。
新コスモス電機は40年以上前から水素ガス検知に取り組んでたパイオニアで、高い検知能力が認められて高いシェアを誇っています。
新コスモス電機の水素検知
- 0.1%以下の水素を選択的に検知可能
- 国内水素ステーションの検知器で8割のシェア
- トヨタ新型MIRAIに標準搭載
海外売上比率が高い
新コスモス電機のビジネスは海外でも認められています。
海外売上比率は約40%という高さです。
国内市場に比べて高い成長力を持つ海外で認められていることは、新コスモス電機の将来性の高さを示しているといえます。

高い営業利益率
新コスモス電機は非常に高い営業利益率を誇ります。
営業利益率の推移を2019年から2022年までを見てみます。

一般的なメーカーでは営業利益率は5%程度ですが、新コスモス電機は約15%です。
技術競争力の高さがあるからこそ、値下げ競争に巻き込まれず高い利益を達成できると考えられます。
新コスモス電機の事業内容や業績

それでは新コスモス電機についえ、詳しく解説していきます。
新コスモス電機とは
新コスモス電機の会社概要を紹介します。
新コスモス電機の概要
- 所在地:大阪市淀川区三津屋中2-5-4
- 創業:1934年(昭和9年)5月
- 資本金:14億6,000万円
- 社員数:454名
- 関連会社/子会社:国内1社・海外2社/国内6社・海外6社
もうすぐ創業100年の歴史があり、近年では特に海外進出に力を入れています。
新コスモス電機の事業内容
新コスモス電機はガスセンサを、家庭用・工業用検知器・警報器などに応用して事業を展開しています。
- 家庭用ガス警報器
- 住宅用火災警報器
- 工業用定置式ガス検知警報器
- 携帯用ガス検知器
- ニオイセンサ
- 空気質検知等製品の研究、開発、製造、販売。
新コスモス電機に対する評判・口コミ
良い評判
ガス検知器の会社ですので、会社の安定性はかなりある。
ライトハウス
シェアとしてもナンバーワンですし、技術力もあります。
隙間産業な業界なので、安定してる会社だと思っている。
ライトハウス
他にライバルも少ない会社だし、将来性はまだまだあると思う。
良くない評判・口コミ
家庭用は先細り。工業用は伸ばせる余地はあるが改革意識が低く現状では難しい。
ライトハウス
新コスモス電機の株価・決算分析

続いて新コスモス電機の投資情報を解説していきます。
株価・チャート
まず株価ですが、2022年11月4日の株価は1921円です。
ここ1年のチャートは以下の通りです。

売上・利益の成長がつづいていますが、株価が過熱している様子はありません。
実際株価の割安性を示す株価収益率(PER)は6.19倍と、東証1部の平均以下になっています。
ニッチな産業のため、知名度が高くないことが反対に投資家には有利といえます。
売上・利益推移
連結ベースの売上推移
新コスモス電機の連結決算を分析した結果を解説します。
売上高と営業利益の推移を見ると、全体的に成長が見られます。
ただ四半期ごとのばらつきが大きい特徴があり、成長が見えにくく感じるかもしれません。

そこで、1年単位で見ると売り上げが伸びている様子がよく分かります。

2022年度の売上高は343憶円で、2020年からの2年間で約25%の増加しています。
家庭用検知警報器事業の売上推移
事業ごとの売上推移をみていきます。
まずは家庭用の検知警報器事業です。


2022年の売り上げは165億円で、2016年の約2倍に成長しています。
約ここ2年程はとくに顕著です。
工業用検知警報器事業の売上推移
続いて工業用検知警報事業の売上推移です。


家庭用と同じく工業用も売り上げが伸びていますが、特に2022年は大きく躍進しました。
2022年度の売上は前年より15億円増加しており、水素関連の需要の高まりが感じられます。
携帯検知器事業の売上推移
続いて携帯検知器事業の売上推移です。


こちらは飛躍的な伸びは見られませんが、安定した成長がみられます。
特に2022年はそれまでの横ばい傾向から、上昇に転じる兆しにも感じられます。
貸借対照表/自己資本比率
続いて新コスモス電機の財務状況を見ていきます。
まずは貸借対照表について解説します。
こちらが2022年3月末の貸借対照表です。

資産合計は約500億円で、そのうち流動資産(現金や換金性が高い資産)の割合が高く、2/3を占めています。
つまり資金繰りに困る可能性が低いといえます。
2019年からの長期的な推移は以下の通りです。

2019年から2%の改善が見られます。
つまり借金が減って、資産が増えていることを示しています。
配当利回り
配当金の推移を見ていきます。
新コスモス電機の配当利回りは1.95%(2022/11/3現在)です。
過去からの推移を見てみると、1株当たりの配当金は以下の通りです。

2022年度の1株当たり配当金は37円で、2019年から毎年増配を続けています。
会社の売上・利益の成長とともに株主への還元も増えています。
最後に
ガス検知警報器は安全機器として、誤作動や欠陥が許されない重要な安全装置です。
そのため高い技術力が無ければ継続できないビジネスで、参入障壁が高い業種といえます。
水素化社会が進むと、さらにガス検知器のニーズは高まっていくと考えられます。
ただし投資に絶対はなく、新コスモス電機のメリットが裏目に出る可能性もあります。
万が一ガス検知器で人身事故や火災などがあれば、一気に株価や業績に影響が出るでしょう。
(この記事は投資を推奨するものではありません)
このブログではさらに詳しい投資に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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