「マイホームが欲しいけど新築マンションはどうかな?」
「新築マンションは買わない方がいいって本当?」
こんな疑問を持っている人にマイホームに新築マンションが不利な理由を解説します。
始めてマイホームを購入するならだれも使っていない新品が良いという気持ちも分かります。
ですがコスト面を考えると非常にリスクが高い買い物です。
その選択によるデメリットを理解してから購入することをおすすめします。
プロローグ

新築マンションのチラシが入ってたよ。
すごいおしゃれでいいね!
うちもそろそろマイホーム買わない?

チラシみてると心を揺さぶられるよね。
でも新築マンションは高すぎるよ。
中古のが安くて種類が多いよ。

でもずっと住むんだし新しい方がいいよ。
せっかく高いお金出すんだから。

そうかな・・借金抱える方が怖いと思うけど。
大丈夫かな・・
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- 新築マンションは値上がりを続けていて、多額のローンが必要です
- 購入すると家計の圧迫、値下がり、金利上昇などのリスクを抱えます
- 建築業の人不足で欠陥住宅が問題になっています
- 中古マンションなら家計に余裕ができて、資産運用する余裕が生まれます
著者について
- 2010年に中古マンションをローンで購入、住居費は管理費合わせて毎月78000円
- 住居費を抑えて毎月つみたてNISA、iDeCoなどで資産運用中
- 節約・副業・投資で40歳で資産は4000万円オーバーしました
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
新築マンションを買う前に知っておきたいこと

まずは新築マンションを取り巻く環境を解説していきます。
住宅購入で重視することとは
マイホームを購入検討している人を対象に、リクルートが行ったアンケートを紹介します。
住宅を選ぶ時に重視することの上位10位の結果は以下の通りです。(複数回答可)

1位から「価格」「間取り」「通勤時間」「生活環境」「広さ」の順に続きます。
新築マンションと中古マンションの差
新築と中古マンションの価格・面積を比較した結果を紹介します。

面積は大きな差がありませんが、価格では歴然とした差があります。
物件を選ぶ時に最も重視する「価格」において、新築がいかに割高か分かると思います。
新築マンションを選ぶ人はどんな人か
続いてどのような人が新築マンションを選ぶのか解説します。
まずは年収ごとに新築・中古どちらのマンションを希望するのか調査した結果です。

年収が低いほど新築より中古マンション希望者が多い傾向が強いことが分かります。
年収600万円を超えると新築・中古の差がはっきりしなくなります。
続いて年代ごとの新築・中古の希望者の割合を示します。

各年代により新築と中古で希望者の割合がまちまちです。
つまり年齢による新築・中古の希望者割合にはっきりと傾向がみられません。
新築マンションの相場推移
続いて新築マンションの販売価格の推移を示します。

新築マンションの価格は首都圏、近畿圏いずれも上昇が続いています。
全国的にも同じ傾向が見られます。
新築マンションを購入するとかかるお金
続いて新築マンションを実際に購入するといくら必要でしょうか。
マンション価格の他に以下の費用が必要になります。
- 住宅ローン事務手数料
- 保証料
- 契約印紙代
- 登記費用
- 仲介手数料
- 火災・地震保険料
- 引越し費用
これらの費用は本体価格の約5%必要と言われています。
つまり6千万円の物件なら約300万円の経費が掛かります。
新築マンションはやめた方がいい。買わない方がいい7つの理由

ここまで新築マンションの購入について解説をしてきました。
ここからは新築マンションはやめた方がいいという理由を解説していきます。
理由①家計が苦しくなる
まず第一に新築マンションを購入すると、住宅ローンの支払いで生活が苦しくなります。
収入に対して理想的な住居費は25%と言われています。
ですが新築マンションを買うと住居費を25%に抑えるのは難しいといえます。
年収500万円の人が4千万円借りた場合
- 毎月の手取り収入:約33万円
- 毎月の住宅ローン:約13万円
- 住居費割合:約40%
このような家計を組むと、住居費が高い分のしわ寄せが他の食費やお小遣いなどを圧迫して、生活が苦しく感じるでしょう。
理由②買った瞬間に中古マンション
家でも車でも日本人は新品を非常に好む傾向があります。
どんなに綺麗でも一度購入してしまえばその物件は『中古品』です。
売ろうとすれば数百万円の値引きしないと売れないでしょう。
理由③条件の良い物件は出てこない
人気のエリアはすでに空き地が無いので、新築マンションが立てられる可能性は低いです。
そうなると郊外だったり、埋め立て地だったりして好立地を選ぶのは難しいです。
中古であれば好立地にある物件でも、焦らず探せば退去者が出ることがあります。
理由④値引きできない
好条件の新築マンションは複数の購入希望者がいて値引きが難しい場合が多いです。
逆に値引きが可能な新築マンションとは、購入希望者がいない物件です。
何か売れない事情がある可能性があります。
理由⑤今後金利が上昇する可能性がある
新築マンションを購入すると住宅ローンを多く組む必要があります。
変動金利の場合、金利が上昇すると毎月の返済額が増えて家計が苦しくなります。
35年の借り入れだと、1%の金利上昇で毎月の支払いが約2万円増えます。
実際に住宅ローン金利は徐々に上昇してきています。

理由⑥欠陥住宅が多い
新築マンションを購入後に、欠陥が発覚する問題が度々繰り返されています。
大手デベロッパーであっても下請け多重構造などで安心はできません。
実際に2015年に三井不動産が販売した「パークシティLaLa横浜」では杭施工データ改ざんが発生しました。
その理由は建築業で働く現場労働者は減少や、未熟な職人の増加といわれています。
そのため長く住もうと思って新築を買ったのに、むしろ中古の方が長持ちする可能性があります。
新築マンションより中古マンションがおすすめ

続いて中古マンションのメリットを解説します。
購入価格が低い
中古マンションは新築マンションの半額近い物件もあります。
住宅ローンが減らせるので、毎月の支払いは少なく家計に余裕ができます。
年収500万円の人が2千万円借りた場合
- 毎月の手取り収入:約33万円
- 毎月の住宅ローン:約6万6千円
- 住居費割合:約20%
このように理想的な割合25%よりも低く抑えることが可能です。
住宅購入後に養育費が増えるなど生活費が上がっても、吸収できる余裕があります。
リフォームで新築同様にできる
中古マンションの状態が気に入らない場合でも、リフォームで自分好みに改修ができます。
新築は中古より1千万円以上高い物件がほとんどです。
そのためリフォーム費用をかけても新築を購入するよりずっと割安です。

資産運用すれば収入が増える
毎月の家計に余裕があれば、その分のお金を投資に回すことが可能です。
毎月コツコツと株式投資などで資産運用すれば、金利を支払う側から受け取る側になれます。
毎月少しずつの金額でも、数十年後には大きな差になります。
最後に
マイホームの購入は人生で最も高い買い物といわれています。
狭くて汚い中古物件にわざわざ住む必要はありませんが、コストをかけずに賢く購入すれば、生活に余裕ができます。
その方がむしろお金の不安が無い豊かな暮らしを手に入れられるのではないでしょうか。
サラリーマンでも収入が保証されない、年金がいくらもらえるか分からない・・
これからの厳しい時代を乗り越えるには、多額の借金を負うことはだれにとっても大きなリスクです。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事の参考文献・関連サイト
- SUUMOリサーチセンター「『住宅購入・建築検討者』調査」
- 東洋経済オンライン「新築マンションの9割が「欠陥マンション」」
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