「金や銀のようにダイヤモンドに投資する方法ってないの?」
「ダイヤモンドに投資するメリットやデメリットを知りたい」
こんな疑問を持っている人に、ダイヤモンド投資とはどういう投資方法か紹介します。
ダイヤモンド取引は2500年以上の歴史がある投資方法で、この60年で10倍の価値に値上がりしています。
価格の変動がほとんどなく、金融危機も影響を受けないメリットがあります。
この記事ではダイヤモンド投資の基本的な仕組みや、メリット・デメリットを紹介します。
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- ダイヤモンド大きさ・色・透明度・輝きで価値が決まります
- 初心者でも鑑定書があるので失敗しにくい特徴があります
- 長期的に値上がりをしていて、インフレに強い特徴があります
- 宝飾品と投資用ダイヤモンドは違います
- 相場が分かりにくく売買が難しいデメリットがあります
著者について
- コモディティに2021年から投資を開始、株や債券ETFと分散投資しています
- 日本株や外国株、REITなど投資歴は15年以上あります
- 節約、副業で貯めた資金をコツコツ投資、40歳で資産は4000万円をオーバーしました
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
ダイヤモンド投資とはどんな投資方法?

ダイヤモンドとはどんな石か
ダイヤモンドが最初に取引されたのは紀元前4世紀ごろのインドと言われています。
その後、王族や富裕層向けのファッションとして地位を確立しました。
1700年代以降、ブラジルや南アフリカが主な産地でしたが1900年頃になると産出量が減少します。
現在ではロシアやボツワナ、オーストラリアなどで採掘されていますが、需要に対して供給量が少なく、希少価値が高まっています。
ダイヤモンドの価値の決まり方
ダイヤモンドの価値は4C(大きさ、色、透明度、輝き)で決まります。
4Cとは
- Carat(大きさ):カラットは重さを表す単位で、大きいほど高価
- Color(色):無職ほど価値が高い
- Clarity(透明度):傷やかけ、内包物がないほど高価
- Cut(輝き):職人の技術が高いほど高価
こうした評価項目をもとに複合的に価値が判断されます。
そのため初心者に正確な判定は難しいといえます。
鑑定書付きのダイヤモンドを買う
ダイヤモンドには特有の鑑定書が付属しています。
米国宝石学会が定めた国際基準である4Cが明記されています。
鑑定書に価格は表記されませんが、価値を客観的に判定する証明書です。
初心者であっても間違いのないダイヤモンドを選ぶことができます。
必要な投資予算
ダイヤモンド投資を始めるなら50万円~資金が目安です。
1カラットの最低購入価格が最低50~100万円必要になるからです。
4C基準が良好なほど高価になり、ダイヤモンド自体の価格が上がれば得られる利益も大きくなります。
ダイヤモンド投資はおすすめか?どんなメリットがある?

ダイヤモンド投資にはどのようなメリットがあるのか、一つずつ解説します。
①価値が右肩上がり
ダイヤモンド価格は過去60年ほどの間、ずっと値上がりを続けています。
下記のグラフを見ると、価値は約10倍に値上がりしていることが分かります。

リーマンショックでは株価の他にもあらゆる金融商品が値下がりしましたが、ダイヤモンド価格はわずかしか値下がりしませんでした。
②インフレに強い
日本にいると分かりにくいですが、新型コロナウイルス感染症以降は米国や中国・欧州でダイヤモンドが売れています。
世界各国の財政出動で余った資金が実物資産に向かったためです。
ダイヤモンド価格の上昇は、その価値が認められていることを示しています。
③希少価値が高くなる
ダイヤモンドの生産量は2019年にピークを迎え、2032年には半減すると予想されています。
今後は新品のダイヤモンドが出回らなくなる可能性があります。
ますます希少価値が高まり、価値が上がる可能性があります。
④価格が乱高下しない
金やプラチナは、世界の景気や金融政策によって大きく値動きを起こします。
価値が安定していると思われがちな、土地や不動産もバブル崩壊によって最高値の約25%まで落ち込みました。
そんな中でほぼ変わらず価値が上がり続けているのはダイヤモンドくらいです。
ダイヤモンドは経済や社会情勢の影響をほとんど受けない希少な投資商品です。
⑤携帯性に優れている
1グラムあたりの価格が最も高いのはダイヤモンドです。
純金と比較すると、1グラム当たりの価格は以下の通りです。
- ダイヤモンド:約4,000万円
- 純金:約8,000円
マイホームを捨てて逃げ出すような事態のときには、ダイヤモンドであれば簡単に大金を持ち運びが可能です。
⑥長期保有で品質劣化しない
ダイヤモンドは硬度が高く傷がつかないことが有名です。
「世界で1番硬い石」なんて評されることもある宝石です。
その他にも化学的に安定した物質という特徴があります。
湿気や気温でも変化が起きないため、数千年たっても品質劣化が起きません。
ダイヤモンド投資は詐欺?ダイヤモンド投資のデメリットとは?

続いてダイヤモンド投資の注意点やデメリットを1つずつ解説していきます。
①ダイヤ石以外は価値が落ちる
昔購入したダイヤモンドの指輪などを換金しようとすると、大幅に価値が下がっていると思います。
なぜかというとダイヤモンドの価値が上がっているのは、宝石店で購入したジュエリーの価値ではありません。
宝飾用のダイヤモンドと、投資用のダイヤモンドは別物です。
②投資信託が無い
ダイヤモンド投資は、ゴールドやシルバーなどの貴金属と違って証券会社で取引ができません。
投資信託があれば簡単に売買ができますが、ダイヤモンドは専門業者に売却するなどの手続きが必要です。
不便な面もありますが、価格が乱高下しないメリットもあります。
③初心者は詐欺にあいやすい
ダイヤモンドは初心者では価値が分かりにくく、相場が分かりにくい宝石です。
宝石の買い取り専門店を回ると、価格がかなりばらつくことがあります。
ある店で購入したダイヤモンドを、すぐ近くの買取店にもっていったら3割も安くなったいう話もあります。
最後に
ここまでダイヤモンド投資について仕組みやメリット・デメリットを解説してきました。
長期的に安定した投資方法と考えられますが、初心者には適正地で売買が難しいデメリットがあります。
保有していても配当金が発生しないので、不労所得を手に入れたい人向けの投資方法ではありません。
余裕資金を豊富に持っていて、投資先を分散したい人にはおすすめの方法といえます。
不労所得を得る投資方法であれば、株式インデックス投資がおすすめです。
つみたてNISAやiDeCoであれば、非課税で運用できて長期積立でリスクを下げることができます。
詳しくはこちらの記事をお読みください。
このブログではさらに詳しい投資に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事の参考文献・関連サイト
- 4℃JEWELRY TIMES「ダイヤモンドはどんな宝石?由来や歴史、価値を決める4Cとは」
- 川端敬子著「資産防衛のためのダイヤモンド投資」
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