「最近株が儲からないけど、どうしたらいい?」
「インフレで儲かるコモディティに投資するなら何がいい?」
こんな悩みを持っている人に一つ提案したのがコモディティETFです。
インフレでコモディティは2020年の終わりから値上がりをしていて、今後も続く可能性があるからです。
中でも『GSP』は経費率が低く、良好なパフォーマンスを出しています。
株や不動産投資とも相性が良いので、コモディティETF『GSP』について詳しく解説します。
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- コモディティはインフレや紛争で値上がりを続けています
- 株や不動産は低調なので、同時保有でリターンが改善する可能性があります
- コモディティETF(GSP、GSG、DBA、DBC)でおすすめはGSPです
- GSPは経費率が低く、エネルギー資源比率が高い特徴があります
- GSPは楽天証券でのみ取扱しています
著者について
- コモディティETFに2021年から投資を開始、株や債券ETFと分散投資しています
- 日本株や外国株、REITなど投資歴は15年以上あります
- 節約、副業で貯めた資金をコツコツ投資、40歳で資産は4000万円をオーバーしました
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
コモディティETF『GSP』とは。おすすめの理由を解説

理由①コモディティは値上がりを続けている
2021年から米国や欧州でインフレが進んだことや、2022年に起きたウクライナ紛争により世界のコモディティは値上げを続けています。
原油価格のチャートを見ると良く分かります。

2020年のコロナショックによる需要減で急落した価格が、2022年には3倍以上に値上がりしました。
今後も世界経済の不透明感が続けば、この傾向は続くことが予想されます。
理由②人口増加でコモディティの需要が伸びる
もっと長期的な視点で考えても、コモディティの需要は伸びることが予想されます。
理由は世界人口の増加でエネルギー資源、食料品、金属などあらゆる商品が必要になるからです。
世界人口の予想
- 2020年:77億人
- 2030年:85億人
- 2040年:92億人
- 2050年:97億人
理由③株や不動産とリスクオフできる
コモディティETFを株や不動産と同時に保有すると、トータルで資産の値動きが小さくなります。
その理由は相関係数を見ると分かります。
コモディティと他資産の相関係数
- 国内株式:0
- 国内債券:-0.14
- 国内REIT:-0.04
- 海外株式:0.21~0.51
- 海外債券:0.2~0.36
- 世界REIT:0.08
(参考:MORNINGSTAR)
相関係数が0.3未満ではほぼ無関係なので、コモディティと他資産の値動きの相関は弱いといえます。
コモディティETF(GSP、GSG、DBA、DBC)を比較

コモディティETFにはいくつかの種類があります。
ここでは4種類のETFを詳しく比較していきます。
①主要指標
まず基本的な情報を一覧で紹介します。

この中で注目したいのはGSPが経費率が最も低く0.75%になっていることです。
GSGと同じ指数をベンチマークしているのに経費が安い特徴があります。
②チャート
続いて4つのETFのチャートを比較してみます。
期間は2017年からの約5年間です。
- 青線:GSP
- オレンジ:GSG
- 緑:DBC
- 黄色:DBA

いずれのETFも直近のチャートでは値上がりを続けています。
中でもDBA(黄色)を除く3つのETFが大きく値を上げていますが、その理由は構成銘柄によります。
③構成銘柄
4つのETFの構成を比較してみます。

グラフ化すると以下の通りです。

先ほど大きく値上がりした3つのETF(GSP、GSG、DBC)はエネルギーの占める割合が高くなっています。
DBAは農業(食料品など)が多いため、値動きは穏やかな傾向があります。
④過去リターン
最後に過去のリターンを巣地で比較してみます。

過去1年、5年で見ると、一番リターンが高いのはGSPです。
それ以外のETFも過去5年間で見るとすべて、約10%のリターンを達成しています。
コモディティETF『GSP』のメリット・デメリット

4つのコモディティETFの中でおすすめはGSPです。
その理由と、投資の注意点をご説明します。
メリット
コモディティETFの中で経費率が低い
4つの経費率を比較すると以下の通りです。
- GSP:0.75%
- GSG:0.85%
- DBA:0.9%
- DBC:0.86%
長期投資では経費率は運用パフォーマンスに大きな影響を与えます。
リターンが大きく変わらないなら、経費率で選ぶのがおすすめです。
パフォーマンスが良好
GSPの直近のリターンは非常に良好です。
そしてウクライナ紛争が収まっても、インフレ傾向が続く可能性が高いと思います。
株や不動産と分散すると資産が安定
コモディティが好調な一方、株や不動産は今後は低調なリターンになる可能性があります。
2021年まで上昇相場で割高になっているためです。
そのためコモディティETFにも資産を分散すると、パフォーマンスが安定するかもしれません。
デメリット
コモディティ価格がいつまでも上がらない
コモディティ価格は歴史的に見ると、上がったり下がったりを繰り返します。
長期で積立投資をすると、現在の価格より値下がりして評価損になる可能性があります。
長期投資する場合は、コモディティETFだけの利益を追求するより、ポートフォリオ全体の安定のために保有する考えが良いと思います。
インデックス投資より経費率が高い
コモディティETFは株式指数に連動するETFに比べて経費率が高い傾向があります。
GSPの経費率は0.75%ですが、S&P500に連動するETF『VOO』は0.03%です。
長期保有ではパフォーマンスに影響するので、その点は理解して投資する必要があります。
エネルギーの比重が大きい
コモディティETFの中でも、GSPはエネルギー資源への比重が高いETFです。
現在のように原油や天然ガスなどの価格が上昇しているうちは良いですが、価格が落ち込むとリターンが落ち込みます。
例えば別のコモディティETFと組み合わせる方法もあります。
コモディティETF『GSP』に投資する方法

GSPは国内では現在のところ楽天証券のみが取り扱いをしています。
楽天証券で口座を開設していない人は、こちらで詳しく方法を解説しています。
口座を開設したら以下の手順で購入します。
GSPの注文方法
- (外貨決済の場合)米ドルを購入する
GSPは円・ドルどちらか選んで購入できます
ドル決済の場合は事前に必要な米ドルを購入します - 銘柄を検索して注文する
「ホーム」⇒「マーケット情報」⇒「米国株式株価検索」でGSPを検索
注文条件を指定して購入します - 注文が決済される
米国市場が開いている時間に決済されます
指値注文だと執行の可能性があるので、成行注文が確実です

最後に
コモディティETFがおすすめの理由や、おすすめのコモディティETFについて解説してきました。
コモディティ価格は長期的に見ると上がったり、下がったりを繰り返しています。
そのタイミングが株や不動産などと別の動き方をするので、同時に保有すると資産が安定する可能性があります。
コモディティETFと株や不動産などの他の資産と組み合わせる方法は、著名投資家の高橋ダンさんが推奨しています。
こちらの記事で詳しく解説していますので、是非お読みください。
このブログではさらに詳しい投資に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事の参考文献・関連サイト
- 日本経済新聞「ウクライナ有事、コモディティー相場が急騰」
- 日本経済新聞「コモディティー投資の基礎知識 投資方法や税金は?」
※関連記事です
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