マネーフォワードは非常に便利な自動家計簿アプリですが、年間収支表がないのが残念な点です。
年間収支表が無いと家計の使い過ぎが一目でわからないからです。
「でも年間収支表はつけるのが面倒だな。」と感じるかもしれません。
ところが年間収支表って意外と簡単に作れます。
マネーフォワードのデータを、そのまま専用のエクセルに張るだけです。
年間収支表をつけてお金の使い過ぎが分かると、節約の意識も高くなりますよ。
プロローグ

お金のやりくりでいい方法はないかな?
貯金が思うようにたまらなくて。

年間収支を作ってチェックするといいよ。
1年の途中でも、去年と比べて使い過ぎか分かるよ。
マネーフォワードをエクセルに張り付けるだけでいいんだ。

エクセルは便利だけど、あまり使ったことが無いの。

全然問題ないよ。
テンプレートさえあれば、コピー&ペーストだけでOKだよ。
こういうのを見つけたから試してみない?
この記事が対象としている読者はこんな方です。
・家計簿をつけているけど節約に繋がっていない ・マネーフォワードについて詳しく理解したい ・年間収支表のつけ方を知りたい
家計簿を今はつけていないけど、今後つけたいと考えている方は、まずこちらの記事をお読みください。
この記事で分かることはこんなことです。
・年間収支表とは何か、なぜ貯金できるようになるのか ・マネーフォワードとはどういうサービスか ・マネーフォワードとエクセルで年間収支を自動でつける方法
著者について
- 節約、副業で貯めた資金をコツコツ投資、40歳で資産は4000万円オーバーしました
- 毎月の家計簿付けが面倒になり、エクセルのテンプレートを開発
- 3年以上毎月5分で家計簿をつけています
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳で仕事のストレスからうつ病で休業
- 復帰後も会社に依存しない生き方に挑戦中
マネーフォワードで年間収支をつける方法。家計の無駄が見つかる

年間収支表とは
年間収支表とは1年間通して家計を管理する表です。
まずイメージしやすいように、具体例を示します。
こちらが我が家の年間収支表をグラフ化した物です。
1点目は年間の支出の計画と支出の実績を示しています。
- 横軸:1月から12月
- 縦軸:支出額
- 青い棒グラフ:実際に毎月使ったお金の累計額
- 赤い折れ線:年初に立てたその年の支出予算

次にこちらが年間の貯金額の計画と実績を示したグラフです。
- 横軸:1月から12月
- 縦軸:貯蓄額
- 青い棒グラフ:実際に毎月貯めたお金の累計額
- 赤い折れ線:年初に立てたその年の貯蓄計画

年間収支表とは、このように1年間を通して、お金の使い方の計画を立てて、実績を管理してお金の使い過ぎをチェックするものです。
(作り方は後述します)
年間収支表を家計簿で付けるメリット
昨年比でお金の使い過ぎが分かる
家計簿は通常1ヵ月単位で記録をして、いつもの月より使い過ぎかチェックすると思います。
しかしそれだと1ヵ月ごとにイベントが異なったりしてバラツキがあるので、使い過ぎかどうか判断が難しいのです。
しかし年間収支表をつければ、毎年のイベントは基本は同じなので、昨年より今年が使い過ぎかすぐ分かります。
さらにエクセルで管理することで、より分かりやすくグラフ化することができます。
節約がスムーズに進む
年間収支表をつけるとお金の使い過ぎが一目で分かるようになるので節約が進みます。
我が家の例をご紹介します。
年間収支表をつけて節約できた我が家の例
まずこちらが全国平均の4人家族の家計費で、合計は約34万です。

このグラフは持ち家世帯も含まれているので、住居費が「1万2576円」と格安です。
そのため住宅ローンを払っている家の家計費の平均は、住宅ローンの金額を足すと分かります。
つまり住宅ローンが仮に毎月5万円なら、住居費の差額を足した約38万円が全国平均だといえます。
次に、2018年の我が家の家計は毎月平均39万円出費していました。
ほぼ全国平均と同じなので、使い過ぎというほどではありませんでした。
それが2019年から年間収支表を始めて、2年連続で家計費をぐっと下げることができました。

なぜ使い過ぎでもないのに、年間収支表をつけると家計費が格段に下がるのでしょうか。
年間収支表で家計費が節約できる理由
結論から言うと、このような理由があります。
①不要な出費が見つかる
- 使ってないクレジットやアプリなどの年会費を払っていた
- コンビニでびっくりする買い物していた
- 外食、スーパーのお惣菜を頻繁に利用していることに気付いた
②世間と比べて使い過ぎに気付く
- 我が家は通話料が異常に高いことに気付いた
- 食費が高いことに気が付いた
③節約のモチベーションが上がる
- 節約効果が目に見えて分かるので楽しい
- 年間の予算が決まっているので無駄遣いしない
では次から具体的にマネーフォワードで年間収支をつける方法を解説していきます。
年間収支表のない家計簿はおすすめできません
ここまで年間収支表をつけるメリットをお伝えしたところで、改めて良い家計簿とは何かということをご説明したいと思います。
私の答えは『良い家計簿=お金が貯まる家計簿』です。
なので年間収支表のある家計簿をつける必要があると考えています。
年間収支表をつけるためには、手書きの家計簿や、スマホアプリの家計簿では難しいので、たとえ使いやすくてもおすすめしません。
マネーフォワードで年間収支をつける準備
マネーフォワードとは
簡単に説明をすると以下のようなサービスです。
- 2,000を超える金融サービスと提携している家計簿アプリ
- 銀行口座、クレジットカード、証券会社も一括で管理ができる
- 使ったお金の項目(食費・光熱費など)を自動で振り分け
- 無料版の機能でも家計簿の作成が便利になる
専用アプリもしくはホームページにログインすると、自動で作成された家計簿をリアルタイムで見ることができます。
専用アプリはこちらのリンクからダウンロード可能です。
詳しい使い方はこちらの記事で説明しています。
マネーフォワードには年間収支表が無い
マネーフォワードは月ごとの家計を確認できます。
ですが年間収支表が無いのでマネーフォワードのデータを加工して、自分で年間収支表を作る必要があります。
できる限り簡単に年間収支表を作るにはエクセルテンプレートを用意するとよいです。
マネーフォワードのデータをコピーするだけで、自動で年間収支表を作れるようにします。
エクセルテンプレートで年間収支表を自動作成
年間収支表を作りたいといっても、面倒な作業があったら続けられないですよね。
そこで複雑な計算は一切ない(小学校レベルの算数だけ)エクセルのテンプレートを自作しました。
作り方は別記事で解説していて、この記事の後ろの方でリンクを貼っています。
専用エクセルテンプレートの特徴
- マネーフォワードのデータをエクセルにコピー&ペーストするだけ
- 月間の家計簿から自動転記で年間収支表を自動で作成できる
- 友人(エクセル初心者)が5分以内に月間家計簿と年間収支表が完成
年間収支表のデメリットや注意点
デメリットは最初にマネーフォワードの登録が必要なことと、エクセルテンプレートの使用方法の理解する必要があることです。
マネーフォワードの登録方法はスムーズに行えば10分ほどです。
エクセルテンプレートの使い方はこの次の章で解説します。

1度登録して作業を理解すれば、2回目以降は簡単だよ
マネーフォワードで年間収支を家計簿につける手順
では具体的に年間収支表を作成して、管理する流れを説明します。
- STEP1:昨年の家計費を入力する
- STEP2:1年間の予算を立てる(自動入力のみ)
- STEP3:毎月実績を入力する
次から具体的にエクセルを使った方法について解説していきます。
表の細かい数字は見る必要はありません。
ここで紹介しているエクセルの作り方は後から紹介するので、まずはここでは年間収支表のイメージが分かればOKです。
STEP1 昨年の家計簿から1か月分の生活費を把握する
エクセルテンプレートのフォーマットに下記の情報を入力します。
- 下表のように「2020年実績」に昨年1年分の家計費の合計額を入れます
- 入力すると右欄に12で割った「2021年目標」が算出されます
- 数字は百の位まで切り捨てされます
昨年の家計費が分からない場合は、ある程度目安で良いので入力します。
その数値を直接右欄に入力すれば使用できます。

※左の項目はマネーフォーワードで自分の使いやすいように選べます。
それに合わせてエクセルテンプレートも修正します
STEP.2 今年の予算を12か月分立てる
STEP1で出したひと月の生活費から下表が自動で作成されます
(中の数字は12か月分すべてSTEP1と同じ金額です)
このままでは予算としては不十分なのでひと手間加えます。

STEP.3 季節ごとの出費を加味した数値に修正する
- STEP.3の作業を行うと、毎月予算に対する進捗が把握できます
- 固定資産税など決まった月にかかる費用を季節支出に入れる(下表※1)
- ボーナスや配当金など決まった月に入る収入を季節収入に入れる(下表※2)
- 入力すると季節を加味した1月~12月までの予算が自動で算出される(下表※3)
そうすると支出の累計と貯蓄の累計(下表※4)が自動で算出される

実績を管理して予算と比較する
・後は毎月の実績を記録すると、自動的に下記の年間管理表に転記される
・下記は1~3月の月毎の実績を記録した例

・この表の下から3行目に支出の累計が自動で算出される
・これをもとに自動的に下記のグラフが作成される。
(左が累計支出、右が累計貯蓄)



このグラフで棒グラフ(実績)と折れ線(予算)が近ければ問題ないってことね。

そうだね。
例えば右のグラフで累計貯蓄を見てみて。
予算が5月にマイナスになっているね。
これは固定資産税の支払いがあるからなんだ。
以上がエクセルテンプレートによる家計簿の予算管理方法です。
この方法では季節ごとの支出や収入はおおまかに入れれば良いです
例えば光熱費は季節で変動しますが、ここでは誤差として無視しています。
また実績をつけた時に予算と違いがあっても細かく調べる必要はありません。
とにかく楽にシンプルに管理するために作りました。

年間収支表をつけていれば、いつでも家計の使い過ぎが分かるのね。
予算をオーバーしてたら、翌月の出費を抑えればいいんだ。
最後に
この記事のまとめです。
- マネーフォワードは自動で出費を項目ごとに仕分けしてくれるサービスです
- 年間収支表を使うと無駄な出費、使い過ぎが分かり、モチベーションが高まり節約が進みます
- マネーフォワードには年間収支表を作る機能が無いので、専用のエクセルを用意します
- 専用エクセルは昨年の家計費から、今年の予算を立てて実績を入力すると自動で年間収支をグラフ化します
我が家では2018年に年間収支表を始めて、家計費を下げることができました。
その過程で何か苦労したとか、我慢したということは一切ありませんでした。
家計簿をつけていると自然と、「あっ、ここもっと削れるな!」と気付いて、節約が楽しくなります。
もちろん皆がそういう考え方になるとは限らないのですが、この記事を最後までお読みいただいた方は節約意識の高い人だと思います。
1日でも早く節約生活をエンジョイされることをお勧めします。
こちらで紹介した専用エクセルの作り方は、こちらの記事で詳細を紹介しています。
また作るのが面倒だという方は、専用エクセルの紹介をしていますので、良かったらお読みください。
さらに詳しい家計簿に関する知見をこちらの記事でまとめています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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