小学校高学年にもなると、周囲の子がスマホを持ち出ちだします。
自分の子供もスマホを欲しがるので、「子供が可哀そうだから」と買い与えたくなるかもしれません。
私も小学生の子供から、スマホやニンテンドースイッチが欲しいと度々言われました。
そのたびに私は、いかにスマホが危険か子供にして説明してきました。
それは私自身が学生時代にゲームやネットにはまって、非常に後悔した過去があるからです。
子供に嫌われてでも、スマホを持たせないことが結果的に子供を守ることになると思います。
プロローグ

うちの子ももう中学生だからスマホ買ってあげようか?

スマホかー。
うちの子はハマりやすいから心配だけどな・・

スマホくらい皆持ってるじゃない。
GPSが付いてて防犯にもなるよ。

いや、大人でも依存症になるくらいだから。
子供を守るためにもやめたほうがいいよ。
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- 最近の子供のスマホ事情を調べて分かった結果を紹介します
- 子供にスマホは悪影響が多すぎます。メンタル障害や発育障害にも。
- スマホが無くてもスマートウォッチで防犯・電話に使えます
著者について
- 小学生、中学生の子を持つ父親で、一貫してスマホなしで子育て中です
- 学生時代にゲームやネット依存症の過去があり、中毒性の怖さを実体験しています
- 普通のサラリーマン家庭が豊かに暮らせる資産形成術をブログで発信しています
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
子供スマホはいつから?は持たせないが正解。デメリットと解決策1選

子供のスマホ所有率
毎年国が行っている「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、令和2年度の小学生のスマホ保有率は41%でした。
中学生に上がるころには、キッズ携帯からスマホに切り替える人が多くなります。
男女の違いで見ると、以下の通りです。
子供のスマホ保有率
- 男子:10歳で約30%、12歳で約50%
- 女子:10歳で約43%、13歳で約68%
女子の保有率が高いのは、防犯意識の高さによるものと思われます。
子供のスマホ開始年齢
スマホをいつから持たせたか、保険マンモスの調査結果を紹介します。
保護者350人を対象にしていて、回答者は男性36%、女性64%です。
年齢層は30代と40代で80%、20代、50代がそれぞれ10%です。

もっとも多いのは中学1年生のときで23%で、中学1年までに73%の保護者が子供にスマホを持たせています。
子供にスマホを持たせる理由
続いて子供にスマホを持たせたきっかけを紹介します。
同じく保険マンモスの調査結果です。

「周りの子供が持っているから」という声が圧倒的に多く、主体的ではない理由の人が多いと感じられます。
そして主体的な理由で多いのは、2位と3位と5位の「連絡目的で必要」という理由です。
子供にスマホに持たせて後悔したこと
子供にスマホを持たせても必ずしもうまくいくとは限りません。
小学生のうちからスマホを持たせた親が失敗したと感じたことを紹介します。

89人の回答の中で多く見られたのは「家族の会話が減った」「寝不足になった」「視力が悪くなった」などです。
いずれも子供の成長には悪影響を及ぼす項目です。
子供のスマホの使い道
連絡目的に購入した子供のスマホは、調査によると以下のように使われています。

1位が動画視聴、2位がメール・SNS、3位がゲーム・・
残念ながら本来の購入目的ではほとんど利用されていません。
エンターテインメント目的の使用ばかりが目立ちます。
こういった使い方はまだ成長途中の子供には多くの危険があります。
子供のスマホがいらない理由。多すぎる問題と悪影響とは

子供がエンターテインメント目的でスマホを使うと、どのようなデメリットがあるのか解説します。
依存症問題
スマホが目に入る場所に置いてあると、目的はないのに衝動的に手に取りたくならないでしょうか?
「スマホをつけると何か新しい刺激が得られるのでは?」と脳が無意識に欲求するためです。
脳内でドーパミンという快楽物質が分泌されて、より強い刺激を求め中毒を引き起こします。
大人でもスマホ依存症が問題になっているのに、未発達な小中学生がスマホを渡されたらどうなるでしょうか?
親が止めるまでいつまででもスマホを触り続けて、簡単に依存症に陥ってしまいます。
依存症になるとスマホが無いとイライラする不安定な状態に陥ります。
発達障害や視力低下
公園や児童館にいくと、友達といるのにそれぞれでスマホゲームに熱中する子供を見かけます。
実際約8割の小中学生がスマホやタブレットでゲームをしているそうです。
ゲームがもたらす認知機能への影響については、以下のような研究結果があります。
- 子供の語彙力、言語能力の低下する
- 脳内組織の発達が遅れる
- 記憶・自己抑制・やる気をつかさどる脳細胞の密度が低くなる
- ゲーム後は前頭前野が働かなくなり理解力が下がる
(参考:川島隆太、横田晋務(著)「2時間の学習効果が消える! やってはいけない脳の習慣」)
このように発育段階では特に、ゲームが与える悪影響が大きいことが分かります。
睡眠不足
東京都の調査によると、スマホを利用している子供の5人に1人が睡眠不足になったと報告しています。
(「家庭等における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用等に関する調査」平成29年)
発達期の睡眠不足は次のように数々の問題を引き起こします。
- 情緒不安定
- 日中の集中力低下
- 体の成長を鈍化
- 悪い姿勢/視力低下
- 免疫力低下
学力の低下
先ほどの東京都の調査によると、スマホを利用している子供の10人に1人が成績が下がったと回答しています。
具体的にスマホと学力に関して、仙台市で行われた数学の学力検査を紹介します。

グラフの通りスマホの使用時間は、明確にテストの成績に悪影響を与えます。
同じ勉強時間で「スマホを全くしない」子と、「1日4時間以上使う」子では平均で10~15点の差が出ています。
ネットトラブルの危険
ネットを閲覧していると、多くのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
総務省が発表している「インターネットトラブル事例集」で発表している事例を紹介します。
- なりすまし投稿による誹謗中傷
- 個人への脅迫行為
- SNSで出会って性犯罪に発展
- ワンクリック詐欺
- 個人情報漏洩
- ゲームの高額課金被害
- 仲間外れなど人間関係トラブル
子供スマホはフィルタリングで保護されているのに、こうしたトラブルは起き続けています。
高い通信費がかかる
子供スマホにかかる通信費もバカになりません。
格安SIMなら3,000円、大手携帯会社なら8,000円近い費用が毎月かかります。
もし大手携帯会社のスマホを、小中高で計10年間使うと私立大学1年分の学費(約100万円)になります。
スマートウォッチでスマホなしを解決できる理由

我が家では二人の子供(中学生と小学生)にスマホは持たせていません。
代わりにGPS機能付きのスマートウォッチで防犯対策をしています。
いらないアプリが無くてスマホの弊害がない
ネット検索やSNS、ゲーム機能、動画・音楽視聴機能が無いスマートウォッチなら、そもそも依存症になりません。
学力低下、睡眠不足、視力低下、ネットトラブルなど、あらゆるスマホの弊害を防止できます。
GPS機能で子供の居場所が分かる
そもそも防犯対策でスマホを子供に持たせた人が多いと思います。
スマホを持たせてしまうと、余計に子供が犯罪に巻き込まれるリスクが上がります。
GPS機能付きスマートウォッチなら、余計なリスクが無くて防犯対策になります。
通話機能がある
最近のスマートウォッチは通話機能があります。
音声SIMを挿入するだけで簡単に設定できます。
GPS機能だけでは不安な人も、細かい連絡が取ることができます。
スマホより低料金
大量にデータを使わないので、スマホより格安に抑えられます。
音声SIMで1GBの通信量なら月額500円からプランがあります。
スマートウオッチの価格は1~2万円程度で、スマホ本体よりはるかに安いです。
我が家で利用しているスマートウォッチは楽天市場で購入しました。
選んだ基準はデザインが男女どちらのタイプもあって、初期設定が簡単、口コミが良かった点からで
す。
Amazonで売っている評価のない安価品は、まったく使えなくて失敗したので注意が必要です。

最後に
最後にこの記事をまとめます。
- スマホは防犯や連絡用に持たせても、エンターテインメントに使われます
- スマホは成長阻害・学力低下・ネットトラブルなど子供に悪影響を及ぼします
- スマートウォッチは防犯や連絡用に使えて、スマホの弊害がありません
ここまでスマホのデメリットや悪影響と、対策方法を解説してきました。
多くの子供はスマホの危険性を正確に理解せずに、スマホを手にしています。
その結果、多くの障害やリスクを背負ってしまいます。
子供が望むままにスマホを渡すのではなく、子供に問題を説明することが必要だと思います。
我が家ではスマホの弊害を伝えたところ、「今は持たなくていい」と答えてくれました。
このブログでは他にも子育てや養育費について、詳しい記事で解説しています。
是非こちらもお読みください。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事の参考文献・関連サイト
- DIAMOND online「スマホ依存で1日2時間の勉強がムダに!」
- 東洋経済ONLINE「スマホの見すぎ」が招く世にも恐ろしい3大弊害」
- 横田 晋務 (著)「2時間の学習効果が消える! やってはいけない脳の習慣」
- 総務省「我が国における青少年のインターネット利用に係るフィルタリングに関する調査」
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