最近テレビでも見かけるようになった投資評論家の高橋ダンさんは、Youtube再生回数が6,000万回を超える人気投資家です。
最近のインフレによる商品価格の高騰で、彼の推奨するコモディティをポートフォリオに入れる手法が注目されています。
この記事では、高橋ダンさんの著書やYoutubeで提唱している「だれでも簡単にお金を増やせるポートフォリオ」について詳しく解説しています。
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- 高橋ダンさんって誰?どういう人?
- 高橋ダンさんのポートフォリオとはどういう資産配分?
- なんでだれでも簡単にお金を増やせるのか
- 高橋ダンさんがおすすめするETFとは
- 高橋ダンさんがおすすめしない投資方法とは
著者について
- 株式投資経験は15年以上、個別株・投資信託・ETF・Jリートの取引履歴が多数あります
- 現在はつみたてNISAとiDeCo、ETF投資を中心にコツコツ積立投資
- 節約、副業で貯めた資金をコツコツ投資、40歳で資産は4000万円オーバーしました
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
高橋ダンがおすすめするETFポートフォリオ。推奨銘柄や資産配分は?
高橋ダンさんって誰?
高橋ダンさんは1985年東京都出身で10歳のときに渡米しています。
21歳でコーネル大学を首席で卒業後、モルガンスタンレー証券に入社しました。
投資銀行業務に従事しながら、26歳でヘッジファンド会社を立ち上げています。
30歳の時に会社を売却して、シンガポールに移住して鉱山や貴金属に投資する会社を経営。
2019年から日本に帰国して、テレビやYoutubeチャンネルで金融や経済について解説しています。
高橋ダンさんの出演履歴
- 日経CNBC『深読み・先読み』(日経CNBC)
- テレ東ニュース(テレビ東京)
- 日経プラス10(BSテレビ東京)
- Newsモーニングサテライト(テレビ東京)
- 2022年の世界と日本の経済を大予測 投資のプロが選ぶ!ここがスゴイ!注目業界&企業(BS朝日)
- ワールドビジネスサテライト(テレビ東京)
外見はいかにも証券会社のエリートアナリストという感じではないでしょうか。

高橋ダンさんが投資をおすすめする理由
日本人はアメリカ人に比べて預貯金の比率が高く、投資に慎重な国民性で知られています。
堅実な国民性が悪いわけではありませんが、投資をしている人と、していない人では老後の資金が圧倒的に差が出ます。
その理由は複利効果にあります。
複利効果を具体的な例で説明します。
100万円のお金を5%の利息を複利で運用した場合(利息を元本に組み入れていく)と、単利(利息を元本に入れない)で運用した場合では、下記のように差がつきます。

上記のグラフは年5%でシミュレーションしていますが、米国株の過去100年では平均7~8%です。
30歳から60歳までの30年間投資をした人と、しない人ではさらに大きな差が出てしまいます。
高橋ダンさんが勧めるポートフォリオの組み合わせとは
高橋ダンさんは資産を長期と短期のポートフォリオで、分けることをすすめています。
- 長期ポートフォリオ:資産の7~9割。毎月少しずつ数十年かけて投資
- 短期ポートフォリオ:資産の1~3割。数日~数か月相場のトレンドに投資
初心者であれば短期ポートフォリオの割合は、1割程度で十分だといっています。
リスクは大きく取らず、成功すれば全体の運用成績を上げることができます。
ですがあくまでも、メインとなるのは長期ポートフォリオです。
高橋ダンさんおすすめの長期ポートフォリオの作り方・管理方法
それでは高橋ダンさんがおすすめする長期ポートフォリオの作り方・管理方法を紹介します。
ポートフォリオを3つに分けて管理する
長期投資のポートフォリオを緑・赤・黄色の3つの異なる資産に配分することをすすめています。
- 緑の資産:株・社債・不動産
- 赤の資産:国際・現金
- 黄色の資産:コモディティ(金、銀、ビットコインなど)

これらの配分が崩れないように定期的に管理することが必要になります。
例えば株が値上がりしてコモディティが下がれば、株を売ってコモディティを購入するといった取引を行います。
続いて緑・赤・黄色それぞれのポートフォリオについて解説します。
株・社債・不動産のポートフォリオ
まずは緑の資産について解説します。
緑の資産は好景気の時に資産価値が上昇して、利益を得ることができる資産です。
- 株:会社のオーナーシップとなり、配当や企業価値の上昇で利益を得る
- 社債:会社にお金を貸して利子を貰う
- 不動産:マイホームを含む不動産やREITなど
国債・現金のポートフォリオ
次に赤の資産について解説します。
この資産は安全性が高く、リスクを取らない資産です。
- 国債:先進国の国債で、特に20年から30年の長期国債
- 現金:デフレのときは現金価値は上がるのでリスクオフになる
コモディティ・仮想通貨などのポートフォリオ
最後に黄色の資産、コモディティです。
- 貴金属:金、銀、プラチナなど
- 金属:銅、鉛、亜鉛、ニッケルなど
- エネルギー:原油や天然ガス
- 農業商品:小麦、トウモロコシ、果物など
- 仮想通貨
コモディティを持つ理由は、緑と赤の資産の値動きに影響されずに価格が決まる特性があるからです。
そのためポートフォリオに組み込むとリスクオフが可能になります。
高橋ダンさんがポートフォリオにおすすめするETF

ETFとは上場している株や不動産や債券などを組み合わせて作った金融商品です。
投資信託より手数料、管理料が大幅に低いので海外では主流の投資方法です。
高橋ダンさんのおすすめ株・社債・不動産のETF
株に関するおすすめETFは以下の通りです。
- SPY:米国株指数「S&P500」に連動するETF
- VEA:アメリカ以外の先進国株に連動するETF
- VWO:新興国23か国に投資するETF
- SXRT:ヨーロッパ株式指数に連動するETF(ユーロ建て)
- 1306:日本株TOPIXに連動するETF
- INDA:インド株に投資するETF
社債ETFは適格社債と不適格社債(ジャンク債)に分かれていて、
- 適格社債:アップルやグーグルのように倒産リスクの低い企業が発行
- 不適格社債:倒産確率が一定以上あると判断された企業が発行
- SRLN:短期間の適格社債を集めたリスクの低いETF
- HYG:アメリカ・カナダの不適格社債を集めた高利回りETF
不動産のおすすめETFは以下の通りです。
- VNQI:アメリカ以外の不動産銘柄で構成されたETF
- VNQ:アメリカの不動産銘柄で構成されたETF
- 1343:日本の不動産銘柄で構成されたETF
高橋ダンさんのおすすめ国債・債権ETF
国債の中でも長期国債が価格変動が少なく、リスクオフのためにはおすすめです。
- TLT:アメリカ国債に投資するETF。株価が暴落時に価格が上がる
高橋ダンさんのおすすめコモディティのETF
コモディティのETFはほとんどの人は重要視していないのですが、ポートフォリオに組み込む必要があります。
過去50年間の評価を見ると、現在歴史的な低水準になっていて今が買い時ともいえるからです。
- DBP:貴金属(金・銀・プラチナ)に投資するETF
- GLD:最も資産額が大きい金に投資するETF
- DBB:金属(亜鉛・鉛・銅・ニッケルなど)に投資するETF
- DBA:農業商品に投資するETF
- DBE:エネルギー(天然ガス・原油)に投資するETF。値動きが大きい。
仮想通貨に投資する
仮想通貨は新しいコモディティの1種です。
多くの銘柄がありますが、ここ3年程度の値動きを見るとどれも近似した値動きをしています。
投資する場合は主要なビットコインやイーサリアム、OMGなどに分散するのがおすすめです。
高橋ダンが提唱する長期ポートフォリオの注意点

FXには投資しない
FXをおすすめしない理由は、株や社債などのETFを購入する時に、米ドル・ユーロ・香港ドル建てを使えば自然と様々な通貨に投資できるからです。
またFXは値動きが大きく、リスクが大きいので長期投資には向いていません。
レバレッジに注意する
証券会社は投資家にレバレッジ商品を進めてきますが注意が必要です。
レバレッジをおすすめしない理由は以下の通りです。
- 借りるお金にコストが必要
- 破綻するリスクが拡大する
- 複利効果が得られなくなる
- 上手くいっても失敗してもメンタルが不安定になる
投資でつながる。日本初のソーシャルトレーディング【アイデアブック】
高橋ダンさんおすすめの短期ポートフォリオ

高橋ダンさんはメインの長期投資とは別に、1~3割の割合で短期ポートフォリオを推奨しています。
短期ポートフォリオでは数か月の間に起こるトレンドを予想して、利益を追求することを目的にしています。
そのため市場動向を理解する必要があり、投資初心者にはややハードルが高い方法といえます。
専門的な用語を用いますが、イメージは以下の通りです。
短期ポートフォリオの作り方
- チャート分析(25日移動平均)でトレンドを把握する
- 取引総額で投資家の関心度合いを把握する
- MACD・ストキャスティクスで買われ過ぎ・売られ過ぎを判断する
さらに興味がある人は下記の動画で詳しく解説されていますので、ご覧ください。
最後に
最後にこの記事をまとめます。
- ポートフォリオは長期投資用(7~9割)と短期投資用(1~3割)に分ける
- 長期ポートフォリオは「株・社債・不動産」「国債・現金」「コモディティ」に分ける
株・社債・不動産:4~6割
国債・現金:1~3割
コモディティ:2~4割 - ポートフォリオは管理費が低いETFを使って、通貨・金融商品・現金など手広く分散することが重要
- FXやレバレッジは長期投資にはおすすめしない
今回、高橋ダンさんの著書をきっかけにして、彼の投資方法について興味を持ち記事を執筆しました。
彼の投資方法で感銘を受けたのは「コモディティ」をポートフォリオに組み込む重要性の部分です。
50年間の歴史でコモディティが割安になっていること、今後世界中でインフレが予想されていることを考えると、今コモディティに投資するのは正しいタイミングといえるのではないでしょうか。
彼のおすすめするETFをすべて購入することは難しいので、資金の小さい個人投資家は以下の点に注意して、おすすめETFの中から選定してはいかがでしょうか?
- 米ドル、ユーロ、香港ドル建てETFを入れる
- 特定の国に集中せず、広い地域への分散を心掛ける
- 株、社債、不動産、国債、貴金属、金属、農業商品に分散する
このブログではさらに詳しい投資に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事の参考文献・関連サイト
- Dan Takahashi YouTubeチャンネル「誰でも簡単お金を稼ぐポートフォリオ」
- 高橋ダン著「世界のお金持ちが実践するお金の増やし方」
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