「給料出たし、たまには高級なレストランで食事してもいいよね。」
「バーゲンセールだからつい色々買っちゃったけど、よく考えたらいらなかったかな・・」
普通の年収で暮らす多くの人はお金に不安を抱えつつも、贅沢や無駄遣いとわかっていてもお金を使ってしまうことがありますよね。
時々なら問題ありませんが、いつの間にか生活レベルがあがってしまうと、今度は下げることが難しく、一向にお金の不安が解消されません。
それは自分の意志が弱いからではなくて、脳の仕組みがそうなっているからなんです。
脳の仕組みを知れば、無駄遣いをやめて本当に幸せなお金の使い方ができるようになります。
プロローグ

ねえ、たまにはアマゾンプライムで新作映画でも見ない?

たまにはって、昨日はたまにはハーゲンダッツ買わない?って言ってたじゃん。
100円200円でも、ちりも積もればだよ。

いいじゃないの、たまには。
ところで来週の結婚記念日はどうする?
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- お金には3種類の使い方があります
- 贅沢と無駄遣いをしてるつもりはないのに、実は無意識にやっています
- 贅沢と無駄遣いをやめられないのは脳に原因がありました
- やめてよかった贅沢・無駄遣い9選を紹介します
著者について
- 節約が趣味で、4人家族で生活費は月27万円に到達しました
- 節約・副業・投資を駆使して30代で資産4000万円に到達しました
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
やめてよかった贅沢と無駄遣い9選。節約が難しい理由とは

まずは私たちが普段どういうお金の使い方をしているのか、理解するところから解説していきます。
お金の使い方の種類
よく言われているお金の使い方には以下の3種類があります。
- 消費:生活に必要なものを買う
- 浪費:本当に必要ではないものを買う
- 投資:将来のためにお金を使う
分かりやすくイメージするために、生活費をざっくり分けるとこんな感じになります。
- 消費:食費、住宅費、光熱費、通信費など
- 浪費:娯楽費、旅費、交際費、お小遣いなど
- 投資:教育費、株式投資、年金など
消費の項目は生活するために必須の内容が含まれていて、浪費は使わなくてもいいけど全くないと生活の満足度が下がりそうな項目が入っていると思います。
ただし同じ食費でも、スーパーで買う食材費と高級レストランの飲食代でも消費と浪費で分けられます。
もちろん前者が消費で、後者は浪費といえるでしょう。
消費と浪費の違い
浪費がすべて問題だというわけではなく、まったく贅沢や無駄遣いのない生活はストレスの原因になってしまうでしょう。
といっても家計を圧迫するほどの浪費はやはり問題があると思います。
そういった家庭は意外と少なくないのが現実です。
日本の貯蓄率が近年下がり続けているのを見ると、収入の範囲で生活ができていない家庭が増えていることが分かります。

贅沢や無駄遣いをしているつもりはない
大きな問題は生活レベルを上げている実感がないのに、貯蓄率が下がっていることです。
原因は会社員の給料が上がらずに、税金や社会保険料が上がっていることです。

つまり手取り収入が下がっているので、今までと同じ生活をしていると、気づかないうちに貯蓄ができない家計に陥ってしまいます。
例えば消費税が8%から10%に増えた時、年収500万世帯では年間の税金が約3万5千円増えました。
1か月で約3千円ですので、その分何か浪費を削らないと家計は貧しくなっています。
ですが多くの家庭で、それに気づいて行動できていないのではないでしょうか?
贅沢と無駄遣いをやめられない理由と対処法
なんとなくは家計が苦しくなっていることに気づいても、贅沢や無駄遣いをやめるのは難しいことです。
多くの人はなにか緊迫した事態に巻き込まれないと、浪費をやめられないのではないでしょうか?
脳の仕組みを理解しないとやめられない
いきなり話が飛ぶようですが、私たちが浪費行動をやめたくてもやめられない原因は脳にあります。
脳の快楽物質には3種類あり、それぞれに特徴が違います。
- ドーパミン:「快感のホルモン」と呼ばれ、意欲が学習能力を発揮します
- セロトニン:「安心のホルモン」と呼ばれ、精神の安定をもたらします
- オキシトシン:セロトニンと同様の効果、親しい人とのふれあいで分泌されます
この中でドーパミンは適度な分泌では、脳の覚醒を促しその人の能力を最大限発揮させてくれます。
ですが分泌されすぎると覚せい剤と似た働きをして、さらに強い刺激や快感を要求してしまいます。
さらに強い快楽・刺激を求める贅沢をやめよう
贅沢や無駄遣いをやめられない理由は、浪費することでドーパミンが分泌されていることにあります。
浪費によってドーパミンが分泌されると、脳がその行動によって快感を得られると記憶して、さらに強い快感を要求するようになっていきます。
例えばネットサーフィンがなかなかやめられない経験はありませんか?
ネットサーフィンをしていると脳内ではドーパミンが分泌されていて、さらに強い刺激がもたらされるのを期待して、やめられなくなってしまうのです。
例えば新品の服やくつをお店で見つけた時、高級レストランの前でメニューを眺めているとき、たばこやお酒を嗜んでいるときはドーパミンが分泌され続けています。
持続的な幸福で脳を満たす
ではどうすればドーパミンと上手に付き合って、贅沢や無駄遣いといった浪費行動を抑えられるのでしょうか?
その答えはセロトニンとオキシトシンを増やすことにあります。
セロトニンやオキシトシンが増えると、分泌され過ぎたドーパミンを調整して精神を安定させる働きをします。
浪費行動の中にも、セロトニンやオキシトシンを分泌させる方法があるので、上手に織り交ぜていくのが無駄遣いを抑えるためには有効です。
例えばペットを飼うのにはお金がかかるので、一見すると娯楽などと同じ浪費行動に見えますが、ペットと触れ合うことでオキシトシンが分泌されます。
同じ浪費行動でも精神を安定させる効果があり、ドーパミンを抑えられる効果が期待できます。
やめてよかった贅沢・無駄遣いの節約効果
それではドーパミンを刺激して、より強い浪費行動を促すお金の使い方を紹介します。
これらの行動をやめると、さらに強い浪費行動を求める習慣が抑えられるようになります。
第9位 アウトレットやショッピングモールでの買い物
アウトレットやショッピングモールに行くと、意味もなくテンションが上がってしまうことありませんか?
人は大勢いるし、見たことのないお店や商品が並んでいて、見ているだけで楽しい気分になります。
普段のスーパーで買い物しているときには買わないようなものまで、つい手に取ってしまったりします。
次々と目に入る新しい刺激に、冷静な判断ができなくなってしまいます。
第8位 ネットのスーパーセール
数か月に1回行われるアマゾンや楽天などのセール期間も注意が必要です。
期間が近づくとこんな商品が、○○%引きという宣伝が目に入るようになって、セールが待ち遠しくなってきます。
セールが始まると数量限定の割引商品を見て、特にすぐ欲しいものでもないのに、その気になって購入してしまいます。
第7位 新品の服やくつを買う
新品や新商品という響きに私たちはつい誘惑されるものです。
それを身に着けるだけで、自分までリフレッシュするような気分を味わえるからです。
実際には中古品や型落ち品でも、同じ機能や性能で新品より安く買えるのに、わざわざ高い新品や新商品を購入してしまいます。
残念ながら1回使えばそれはもう中古品になってしまうのです。
第6位 飲み会などの交際費
飲み会自体が大好きという人は周りにいませんか?
お酒が入るとつい気分が良くなって、2次会・3次会で散財したりしてしまいます。
普段の昼食では数十円の違いまで注意してメニューを選ぶ人でもドーパミンには逆らえません。
第5位 高い外食
外食のメニューは多くの店で、栄養やバランスよりもいかにドーパミンを出すかに焦点を当てて考えられています。
フライドポテトなどのジャンクフードや、チョコやクリームたっぷりの甘いスイーツは食べると、脳のリミッターが振り切れるほどドーパミンが分泌します。
「週に1回はあの店のあのメニューが無性に食べたくなる」というようなお店があったら要注意です。
第4位 お酒やたばこ
お酒やたばこが中毒性が高いのはドーパミンのしわざです。
アルコールやニコチンの依存症の症状としては、お酒やニコチンが抜けてくるとイライラするようになり、前より多くの量を欲しがるようになってしまいます。
それがないと満たされたい気分になり、普段の何気ない幸福感を感じにくくなってしまいます。
お酒やたばこは一定期間辞めても、一度再開するとすぐにやめる前と同じ症状になることが分かっています。
第3位 ソシャゲ課金
20代や30代の若い世代ではソシャゲ課金で人生を狂わせてしまう人が多くいます。

私も数年前に一時期課金してまではまってしまったゲームがありました。
始める前は暇つぶしのためで、課金など全くするつもりはなかったのに、上手いこと誘導するようにできています。
ガチャシステムは何が出るか分からないワクワク感と、もっといいキャラを出したいという、プレイヤーの意欲をかきたてるようにできているのです。
第2位 高級品・高級車
年収が高い世帯でありがちの浪費が、ブランド品などの高級品や、外車などの高級車です。
雑誌やコマーシャルではいかにもというエリートビジネスマンが高級スーツ、ブランド品、高級車などで洗練されたPRしています。
子供の時からそれらに触れてきた私たちは、いつの間にかそのイメージに洗脳されています。
無意識のうちに自分がビジネスで成功したら、それらを身にまとって周囲の羨望を集めたいと考えるようになってしまいます。
そしてこのイメージに取りつかれると、きりがありません。
収入が増えるほどに際限なく高級品を求め、自ら生活レベルを上げ続けてしまいます。
第1位 高い家賃の家
高級品と同じですが、高い家賃の家は購入金額自体が高いので後戻りが難しいです。
よく成功した芸能人が何億もするような豪邸を立てたり、億を超えるタワーマンションの上層階の部屋を購入したりします。
ですが身の丈に合わない家を買ったあとに仕事が不調になっても、生活レベルを落とせずに破産していく人が多くいます。
そこまでではなくても、年収が世間より少し高いからという理由で高級住宅に手を出すと、あっという間にローン返済で苦しい家計にまっしぐらになってしまいます。
最後に
最後にこの記事をまとめます。
- お金の使い方3種類、消費・浪費・投資のうち浪費には、贅沢や無駄遣いが含まれています
- 私たちは手取り収入が減っているので、無意識に浪費が家計を圧迫しています
- 贅沢と無駄遣いをやめられないのは、脳内のドーパミンが影響しています
- セロトニンやオキシトシンを増やせば、ドーパミンに依存しなくても大丈夫になります
- ドーパミンを刺激する贅沢や無駄遣いから距離をおくようにしましょう
私はうつ病を経験したときに、再発防止のためにセロトニンが増える食生活や生活習慣を取り入れるようにしました。
そのおかげか物欲が減って、衝動的な買い物をすることはなくなりました。
ですが多くの現代人の生活はストレスにあふれていて、セロトニンが不足する生活を送っているように思います。
その原因はスマホ依存でドーパミンを刺激し続けていることや、コロナによる在宅勤務で人との触れ合いや運動の機会が減ったことなどだと思います。
そういった生活を続けていると、徐々に人格自体が情緒不安定になり、浪費が止められないようになってしまいます。
このブログでは、さらに詳しい節約に関する知見をこちらの記事でまとめています。
またブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事の参考文献・関連サイト
- プレジデント「なぜ日本の貯蓄率は韓国より低くなったか」
- ダイヤモンドオンライン「同じ年収でも「手取り」は15年下がり続けている」
- まいにちdoda「3つの幸せホルモンの効果【セロトニン・ドーパミン・オキシトシン】」
- 菅原 道仁 著「そのお金のムダづかい、やめられます」
- 樺沢 紫苑 著「精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法」
※関連記事です
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