3Dプリンターは樹脂や金属の粉を整形して、レーザーなどで照射して好きな形に固められるプリンターです。
工業用、医療用などでよく使われていますが、家庭用の廉価版まで登場して身近になってきました。
産業構造の在り方すら変える可能性を秘めた、画期的な事業に投資する方法をご紹介いたします。
製造業でエンジニア経験を持つ著者が3Dプリンターの秘めた将来性を解説します。
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- 3Dプリンティングとはどういうものか、なぜこれから有望な事業なのか
- 3Dプリンティングに投資する方法を解説します
- 3Dプリンティング企業に投資するETF「PTNR」に追加詳しく解説します
- PRNTの購入方法を解説します
著者について
- 勤務先の工場で3Dプリンターが導入されて試作品製作に使われています
- 米国や世界株に関するETFを幅広く投資しています
- 日本株や外国株、REITなど投資歴は15年以上あります
- 節約、副業で貯めた資金をコツコツ投資、40歳で資産は4000万円をオーバーしました
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
3DプリンターETF「PRNT」はおすすめ?配当、経費率、買い方は
3Dプリンティングとは
3Dプリンティングは従来の製造業で行われてきた、モノづくりをよりスピーディー・安価・高付加価値を実現する、新たな製造法として注目されてきました。
主な方式は溶解した樹脂をレーザー光で硬化しながら、何層にも積み重ねて製品形状を作る方法です。

3Dプリンティングはモノづくりに革命的な進化をもたらす可能性があります。
その理由を解説します。
3Dプリンターの将来性
大幅に工程短縮できる
- 従来のモノづくり:設計図から工程を設計。金型製作・鋳造・加工・組付を経て製品が完成
- 3Dプリンティング:製品形状のデータを3Dプリンターにインプットすると製品が完成

製造コストの削減
3Dプリンターを利用することで、これまで必要だった下記の費用が不要になります。
- 鋳造機・加工機・組付け機などの設備
- 金型・治具・ドリルなどの製造装置や部品
- 設備を動かすための電力・ガス代など
- 設備を設置するスペース
- 製造にかかわる人件費
開発期間の短縮
3Dプリンターで開発期間を短縮できる理由は、試作品の納期を驚くほど短縮することができるからです。
製品形状のデジタルデータ(CADデータ)があれば、あとは3Dプリンターにインプットして、その場で完成するためです。
従来1か月かかっていた試作品の製作が、わずか1日で完成した例があるほどです。
3Dプリンティング市場の動向
3Dプリンティング市場規模は、2021年の21億ドルから2026年までに52億ドルに到達すると予想されています。(年間成長率20%)
一方で、2020年度の市場は2019年に比べて14%の減少になっています。
その主な理由はコロナウイルスによる市場の混乱で、関係するメーカーの需給サプライが不安定だったといわれています。
2022年以降はコロナウイルスの感染拡大が落ち着いて、市場の回復が予想されています。
(参考元)

3Dプリンティング企業に投資する方法
3Dプリンティング関連の企業に投資する方法は2つあります。
個別株
まずは個別企業株の購入ですが、多くの関連企業は外国企業です。
日本の証券会社から購入する場合は、外国株取引ができる証券会社を選ぶ必要があります。
そして3Dプリンティングに関連する有望な企業を選んで投資します。
ただし個別株投資は短期間に激しい値動きをする可能性があるので、自分のリスク許容度を超えないように注意が必要です。
ETF
もう一つはIG証券(日本初の外資系証券)でETFを購入する方法です。
ただしIG証券は直接株を購入するわけではなく、「CFD取引」という投資方法が必要になります。
CFD取引とは
- 株を保有するのでなく、買いか売りポジションを選択する
- 必要なコストは売買手数料とスプレッド(市場価格と決済額の差)
- 少ない資金で効率の高い投資が可能
購入時のみ初期コストが必要ですが、管理費用はかかりません。
(ETFの保有に関する管理費用は必要です)
詳しくはIG証券の公式ホームページでご確認ください。
3DプリンターETF「PRNT」とは
3Dプリンティング関係の企業に投資するなら、自分で選定しなくてよいETFがおすすめです。
3DプリンターETF「PRNT」の基本情報
3Dプリンティング関連の企業に分散投資したETFは、2022年2月現在「PRNT」だけです。
PRNTの基本情報は以下の通りです。

運営会社はARK社で、先進技術分野(宇宙産業やゲノミクスなど)に関するETFに特化した運用会社です。
ちなみに配当金は現在支払われていません。
3DプリンターETF「PRNT」の構成銘柄
PRNTの上位10社の構成銘柄は以下の通りです。

1位のVelo3D社は3Dプリンターメーカーで日本では大陽日酸と業務提携したことで知られています。
2位のアルテアはアメリカのソフトウェア企業で、3Dプリンターの設計ソフトを提供しています。
3DプリンターETF「PRNT」のチャート
PRNTのチャートは以下の通りです。
2021年は予想を下回る業績だったため、最近では大きく値下がりをしています。
3DプリンターETF「PRNT」に投資するメリット・デメリット
3DプリンターETF「PRNT」のメリット
成長産業として有望
3Dプリンターは従来のモノづくりを大きく変える潜在能力があります。
工業以外の分野でも医療や航空・宇宙、芸術、建築など幅広分野で普及しだしています。
例えばアメリカで3Dプリンターの家が12時間で建つという衝撃的なニュースが出て話題になりました。

伸びしろが大きい
現在3Dプリンティング事業の成長は年率で20%予想されていますが、予測を上回る可能性を秘めています。
その理由は3Dプリンターの可能性がまだ十分に検討されていないからです。
今後3Dプリンターの普及が進むと、3Dプリンターのコストが下がるので、加速度的に様々な分野で活用されていく可能性があります。
3DプリンターETF「PRNT」のデメリット
信託報酬(経費率)が高い
ETFは投資信託に比べて、一般的に信託報酬より高くありません。
そのため一般的に見て高いわけではありませんが、PRNTの信託報酬はETFの中では高い設定です。
アメリカの有名な株式指数S&P500に連動するETF「VOO」と比較した結果は以下の通りです。
- PRNT:0.66%
- VOO:0.03%(バンガードS&P500)
大手証券会社で買えない
前章で説明した通り、PRNTは日本の証券会社だとIG証券でしか購入できません。
SBI証券や楽天証券などで購入できないため、PRNTのために口座開設の手間がかかります。
株価変動が大きい
PRNTは成長産業で投資家の注目度が高く、今の市場規模に比較して大きな資金が出入りする傾向があります。
そうなると株価の値動きが大きくなりやすく、例えば期待を下回る成長率しか出せないと、想定以上に値が下がってしまいます。
そのため自己資金の多くをPRNTに投資するのはリスクがあります。
3DプリンターETF「PRNT」の買い方
もしPRNTに興味があって、購入を検討するのであれば、IG証券のホームページから取引が可能です。
3DプリンターETFに投資する方法
- IG証券の口座を作る
ホームページで個人情報など入力して口座申し込みします
本人確認書類をアップロードします - 口座開設ができたら入金する
審査が通れば郵送で口座開設の案内が届きます
登録したIDとパスワードでログインして入金します - PRTNを購入する
「取扱金融商品」⇒「ETF」に進んでPRNTを検索します
条件を入力して注文します
投資でつながる。日本初のソーシャルトレーディング【アイデアブック】
最後に
最後にこの記事をまとめます。
- 3Dプリンティングは従来のモノづくりを根本から変える可能性を秘めています
- 2026年まで年率20%成長が予測されています
- 日本国内から投資するには個別株とETFがあります
- ETFは主要な3Dプリンティングメーカーなどで構成されています
- 投資方法はIG証券のCFD取引です
3Dプリンティングはまだまだ普及が始まったばかりの産業なので、ETFの取り扱いが少なく、購入に手間がかかるデメリットがあります。
しかし現在の株価は2021年の業績低下で調整局面になっていて、3DプリンティングETFを安値で買えるチャンスといえるかもしれません。
コロナウイルスなどで不透明な市況が続くことが予想されていて、難しい局面ではありますが、順調にいけば業績の回復とともに、株価が上昇を開始していくと思われます。
(株価は想定外の動きをするリスクがあり、投資判断はあくまで自己責任でお願いします)
さらに詳しい投資に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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