「アフラックの休職保険」は、数少ないうつ病を含む精神疾患も対象の就労不能保険です。
一番の特徴は就業不能保険として初めて障害の等級に関わらず、医師の診断書と会社の証明書で保険金を受け取れることです。
コロナ禍や人間関係のストレスなどでうつ病患者は増え続けており、いつ誰がかかってもおかしくない病気です。
特に日々の仕事や介護や子育てなどでストレスを抱えている会社員におすすめの保険です。
この記事では「アフラックの休職保険」について解説していきます。
プロローグ

アフラックの休職保険は会社の休業証明と、医師の診断書だけで保険金が下りるんだって。
他社だと入院しないと出ないとか、規約が厳しかったのが緩和されてるんだ。

そうなんだ。
休業しても入院するところまでいかない人が多いから、そっちのがおすすめじゃない?

最近仕事が急にきつくなってさ。
入って方がいいのかな?
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- 就業不能保険とは何か、どのような人におすすめか解説します
- 精神疾患に対応している各社の就業不能保険を比較します
- 2022年3月発売の「アフラックの休職保険」がおすすめの理由を解説します
- アフラックの休職保険のメリット・デメリットを解説します
著者について
- 35歳でうつ病で1年半の休職を経験、お金の不安をリアルに体験しました
- うつ病の休職経験を経て、家計簿をつける大切さに築き、資産形成を始めました
- 40歳で専業主婦の妻と2人の子供を養いながら、資産4千万円達成しました
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
アフラックの休職保険はうつに強い。口コミやメリット・デメリットは
就労不能保険の基本的な知識から解説していきます。
就業不能保険とは
就業不能保険とは病気やケガなどにより、長期にわたって働くことができなくなったとき、収入が減少することに備える保険です。
実際に長期間(61日以上)休業する人は、1000人に対して約3人の割合でいて、亡くなる人の数倍にも及んでいます。

社会保険に加入している場合は、休業前の60%程度の傷病手当金を受け取ることができます。
ですが収入が減って経済的な不安でがあると、うつ病患者の場合はストレスを感じて安心して休養を送れない場合があります。
就業不能保険と医療保険の違い
病気やけがの通院や入院で保険金を受け取る方法に医療保険があります。
医療保険に入っていれば、就業不能保険は必要が無いと感じる人もいるかもしれません。
この2つの保険はそもそも目的の異なる保険です。
就業不能保険と医療保険の目的
- 就労不能保険:長期的な収入ダウンに備える保険
- 医療保険:短期的な出費に備える保険(入院や通院費など)
医療保険は急な出費に備える保険ですが、もし高額な医療費が急に発生しても、高額医療費制度を使うと一定以上の負担は保険で賄えます。
具体的には月収50万円の会社員出れば、自己負担限度額は月に約8万7千円です。
そのためトラブル時に備える生活防衛資金を用意しておけば、わざわざ返金率の低い高額な保険料を払う必要はありません。
就業不能保険がおすすめの人
それでは就業不能保険は入っておいたほうがいいかというとそうではありません。
健康に問題が無く、職場環境や家庭環境が恵まれていて、休職する要因が無い人なら不要だと考えます。
しかし下記のような項目に、多く該当するようであれば、加入を検討してもよいと思います。
支払った保険料が無駄にならない可能性が高いからです。
長期休業のリスクが高い人
- 仕事3K職場(きつい・汚い・危険)
- 長時間残業が当たり前
- 職場の人間関係にストレスを感じている
- 日常的にパワハラを受けている
- 両親が精神疾患を患ったことがある
- 日々の生活に楽しみが無い
- 子育てや介護で終業後も休まらない
肉体的な病気やケガと違って、精神疾患は突然発症するのではなく、徐々に進行していく場合が多いので危険を感じてから保険に入ることが可能です。
うつに対応した就業不能保険
うつ病など精神疾患を保険対象に含んでいる就業不能保険は多くありません。
理由は肉体的な病気やケガと違って、診断が難しい病気だからだといわれています。
そのため保険金が欲しいという理由で、わざとうつ病を装うことができてしまいます。
これがうつ病に対応した就業不能保険で給付条件が厳しくなっている理由です。
例えばこれから紹介する就業不能では、厳しい給付条件が設定されています。
SBI生命「働く人のたより」
業界最安水準の保険料でうつ病までカバーした保険です。
「全疾病型」というタイプを選択すると精神疾患までカバーすることができます。
ただし保険金の給付条件には、「入院を含む治療」が必要になります。

アクサダイレクト生命「働けない時の安心」
うつ病を含む精神疾患を対象にしていて、休業中毎月10万円の保険金を受け取れます。
ただし障害等級2級以上に認定された場合のみ、保険金を受け取ることができる保険です。

ライフネット生命「働く人への保険3」
大きな特徴として、病気やケガによる就業不能状態が終了するまで、保険金を受け取ることができます。
他社では1年や1年半で打ち切りになってしまうので、安心感ではメリットがあります。
ただし実際には1年以上休業する人の割合は、休業者の17%程度なのでそこまでは不要かもしれません。
精神疾患の場合は、障害等級2級以上に認定された場合のみ、保険金を受け取ることができる保険です。

うつは保険金支給条件が厳しい
ここまで紹介した3社の精神疾患に対する保険金の支給条件をまとめます。
- SBI生命:入院が必要
- アクサダイレクト生命、ライフネット生命:障害等級2級以上
ここで障害等級2級とは、日常生活がまともに送れない、要介護状態の重度なレベルのことです。
つまり会社員が働くのがつらいというレベルでは、認定されるレベルではありません。

そのため紹介した3社の就業不能保険は、会社員の精神疾患のために入るのにはおすすめできません。
そこで次の章で2022年3月から開始されるアフラック生命「アフラックの休職保険」を紹介していきます。
「アフラックの休職保険」はうつに強い就業不能保険

2022年に新登場したアフラックの就労不能保険は、給付条件がシンプルになっています。
「アフラックの休職保険」とは
アフラックは、がん保険や医療保険で保有契約件数が1位になっている大手保険会社です。
テレビコマーシャルでもおなじみですよね。
そのアフラックが1年未満の休職状態への保障に特化した「アフラックの休職保険」を3月22日に発売します。
新型コロナウイルスの影響や、長引く景気低迷などで生活不安を抱えながら働いている人に向けた保険です。
YoutubeのCMはこちらです。
「アフラックの休職保険」の受給条件
これまでの他社の就業不能保険と違う大きな特徴は、医師の診断書と勤務先から休職証明書を提出してもらうことで受給を可能にしたことです。
従来のような障害認定を受ける必要がありません。
また免責日数が30日と他社の60日より短いため、病状が急に悪化した場合でも支給の対象になります。
「アフラックの休職保険」の保証内容
アフラックの休職保険には2種類の商品内容は以下の通りです。
- 商品種類:1型(精神疾患保証あり)、2型(精神疾患保証なし)
- 受給できる保険金:月10万円で最大1年間
- 主な病気やケガ:がん、脳疾患、心疾患、消化器疾患、精神疾患、感染症、ケガなど
- その他のサービス:メンタルヘルス電話相談・面談、健康相談、医師紹介サービスなど

「アフラックの休職保険」の料金
毎月の支払保険料は以下の通りです。

アフラックの休職保険の口コミ
良い口コミ
・精神疾患が対象になるのは画期的
・精神疾患が対象になるのがうれしい
・保険料が安い
良くない口コミ
・CMが気まずい
・うつ病が増えない社会を作るべき
その他の口コミ
・休職保険を使う人は増えていそう
・10人に1人がうつ病になる可能性がある
アフラックの休職保険のメリット・デメリット

アフラックの休職保険のメリット
障害等級・入院が無くても受給できる
一番のメリットは他社と違って障害等級や入院の必要が無いことです。
会社員の精神疾患で多くのケースは、それまで会社で働いていた人が、急に診断されて休業するケースです。
それまで会社に通えていた人なので、日常生活が送れない「障害等級2級」に進行しているケースは稀です。
そのため他社の保険では、せっかく精神疾患に対応しているに、うつ病でも保険金が下りないことになってしまいます。
免責期間が短い
各社の免責期間は以下の通りです。
- アフラック:30日
- SBI生命:60日
- アクサダイレクト生命:60日
- ライフネット生命:60日
免責期間とは保険に加入してからの支払い対象外の期間のことです。
つまり期間が短いほうが、加入開始から短期間のうちに就業不能になっても保険金が受け取れるということです。
保険金が全期間満額受け取れる
他社商品では「ハーフタイプ」という初期の保険金が50%に削減されたプランがあります。
保険料が安いと思って加入したら、実はハーフタイプだったなんてことがあります。
アフラックの休職保険にはハーフタイプがなく、全期間満額が受け取れる商品です。
アフラックの休職保険のデメリット
受給期間が短い
他社と比較した結果は以下の通りです。
アフラック:1年間
SBI生命:18か月
アクサダイレクト生命:18か月
ライフネット生命:就業不能終了まで
アフラックの受給期間が最も短くなっています。
受給期間がどれくらい必要かについては、アフラックの資料に説明があります。

1年未満の割合が約80%となっていて、アフラックの休職保険でカバーできることが分かります。
保険料がやや高め
他社と保険料金を比較した結果は以下の通りです。(30歳で算出)

最安値はSBI生命で、アフラックは次に安い料金になっています。
SBI生命のほうが保険金の受給条件が厳しい代わりに、保険料は安くなっています。
最後に
最後にこの記事をまとめます。
- 就業不能保険は病気やケガで働けない時に収入を補う保険です
- 精神疾患に対応した就業不能保険は数少ないうえに、厳しい給付条件があります
- アフラックの休職保険なら障害等級や入院の必要がありません
- 受給期間が短く、保険料がやや高いのがネックです
私がうつ病で休職したころには、うつ病で就業不能保険が適用されるのは高いハードルがありました。
もしアフラックの休職保険があれば、苦手な先輩社員が上司になったときに、この保険に加入していたかもしれません。
うつ病にかからないことが第一ですが、自分の努力だけで回避できる問題ではないので、こういった保険の活用も考える必要があるかもしれません。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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