サラリーマンで副業をしていると、年間の収入が20万円以上あると確定申告が必要です。
開業届を出して青色申告を選択すると、e-taxで確定申告をすれば最大65万円の控除が受けられます。
ですが手順がややこしくて、私が初めてトライしたときはかなり面倒で途中で断念したくなりました。
面倒な設定はできる限り簡単にして、副業に専念できるようにしたいですよね。
プロローグ

今年は副業を開業したから青色申告で確定申告するんだ。
でもe-taxしないと65万円控除されないんだよね。

そうなんだ。
初めてだとちょっとややこしそうね。

そうなんだよ。
ネットで調べてもあんまり細かく解説しているサイトが無いんだよね・・
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- サラリーマンが副業を確定申告する流れや作業内容を解説しています
- マネーフォワードとやよいの青色申告を使って簡単に済ませる方法を紹介します
- 面倒なe-Taxの登録方法や、確定申告書の送付方法を実際の画面で解説します
著者について
- 本業はサラリーマンですが、副業でWebライターを2年継続しています
- 青色申告控除と住居費などを経費で申請して毎年無税で副業しています
- 節約・副業・投資の3本柱で40歳で資産4千万円を達成しました
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
やよいの青色申告で面倒くさい確定申告を簡単に終わらせる方法

個人事業主にとって1年に1回の確定申告が面倒だという人が多いと思います。
できる限り少ない手間で終わらせる方法をご紹介します。
個人事業主の確定申告の流れ
会社員が副業を開始した場合、年間20万円以上の収入が発生したら確定申告が必要になります。
65万円の控除を受けて、確定申告書をできるだけ簡単にするお勧めの方法は以下の通りです。
- 開業届を出して個人事業主になる
副業を開始したら税金の控除を受けるために開業届を出しましょう
- マネーフォワードにクレジットカードや個人事業用の銀行口座を登録する
確定申告書を作成する時に、マネーフォワードは取引履歴を調べられて便利です
- やよいの青色申告オンラインに登録する
簡単入力機能を使うと、初心者でも青色申告を楽々こなせます
- マネーフォワードを弥生会計に転記する
確定申告の時期が来たら、前年の取引履歴をすべて弥生会計に入力します
- 弥生会計で確定申告書を作る
前年の取引をすべて入力すると、自動で集計をしてくれます
給与所得と合算した確定申告書が弥生会計で作成できます - e-taxに登録して、確定申告書を送付する
マイナンバーカードとスマホで本人確認をしてe-taxに登録します
弥生会計で作成した青色申告書と確定申告書を送付します
やよいの青色申告を利用するメリット
やよいの青色申告は1年間の無料体験ができます。
他の有名な会計ソフトには無料体験が無いので、まずは自分に合うか試したい人にはお勧めです。
また実際に使ってみると青色申告書で必要な複式簿記の知識が無くても使えるので、非常に便利だと感じました。
他のソフトを使ったことが無いので、詳しく比較することはできませんがコストを抑えられて必要な機能は備えているので、やよいの青色申告で問題ないと思います。
マネーフォワードを利用するメリット
マネーフォワードを利用すると、確定申告書を作成する時にいちいち銀行口座を調べたり、クレジットカードのサイトを見に行く必要がありません。
銀行やクレジットカードを登録しておけば、自動的に取引内容が記帳されるからです。
ただし無料版を利用していると1年分しか閲覧ができないので、確定申告書を作ろうとするとすでに見られなくなってしまう場合があります。
有料版を使う方法もありますが、定期的にエクセルにコピーして保管しておけば、見たいときに確認することができます。
e-taxを利用するメリット
e-taxを利用するメリットは以下の通りです。
- 65万円の控除が受けられる(使わないと55万円)
- 税務署に行かなくて良い
- 修正が発生しても、オンラインで再提出で完結する
初回の登録や使い方を覚えるのが面倒ですが、長く副業を続けていくのであれば、使用したほうが良いと思います。
以前はカードリーダーが無いと利用できませんでしたが、今はスマホとマイナンバーカードがあれば利用できるようになりました。
確定申告の注意点
一部のスマホは対応していない
スマホでマイナンバーカードを認識する時に、「マイナポータル」というアプリが必要になります。
新しい機種であっても利用できない場合があり、対応機種などはこちらで確認ができます。
やよいの青色申告はパスワード管理が面倒
2021年にやよいの青色申告でアカウント情報を漏洩するトラブルがありました。
その対策として現在はパスワードを一定期間ごとに変更しないと利用できなくなっています。
また一度利用したパスワードは、次から設定できないので少々煩わしい点があります。
マイナンバーカード発行時のパスワードが必要
マイナンバーカードを発行してから期間が空いてしまうと、自分が設定したパスワードを忘れているかもしれません。
e-taxで確定申告書を送付する時に必要なのが「マイナンバーカード署名用パスワード」です。
半角文字を6文字から16文字まで、かつ、数字とアルファベット の混在させたものです。
もし忘れてしまった場合は、パスワードの変更が必要になります。
詳細はこちらのページでご確認ください。
やよいの青色申告オンラインで複式簿記を作る方法

それでは確定申告の時期になったら、必要な手順を順番に解説していきます。
マネーフォワードにログインして「家計」を開く
・マネーフォワードにログインして、「家計」「家計簿」の順に開きます

・以下のような家計簿の収入と経費を1年分やよいの青色申告に転記します
(収入の例)

(経費の例)

「かんたん取引入力」にすべての取引を転記する
・やよいの青色申告オンラインにログインして、「かんたん取引入力」をクリックします

・先ほど調べたマネーフォワードの収入と経費を1年分をすべて順番に入力します
(収入の入力方法の例)
先ほどのマネーフォワードの収入を下記のように転記します。

(経費の入力例)
入力する金額は、マネーフォワードで支払った金額をそのまま入れます。
家事按分で金額の一部を経費にする調整は、確定申告書を作成する時に行います。

「確定申告」で青色申告書、確定申告書を作る
・「確定申告」をクリックして青色申告書と確定申告書を作成します

作成のステップは以下の通りです。
- 減価償却費の計算
副業で使う10万円以上の資産(車やパソコン)などがあれば入力します - 青色申告決算書の作成
副業の収入と経費を集計して決算書を作成します - 確定申告書の作成
給与所得や事業所得、株や不動産の所得などを入力して確定申告書を作成します - e-tax送付用ファイルの作成
e-tax提出用のデータをダウンロードします
・青色申告書の作成を以下の流れで入力します
売上や経費は「かんたん取引入力」で入力した内容が自動的に集計されるため、自分で転記する必要はありません。

・確定申告書を以下の流れで作成する

以下の書類などが確定申告書を作成するためには必要になります。
- 会社からもらう源泉徴収票
- 証券会社の年間取引報告書
- ふるさと納税寄付金証明書
- 住宅ローン控除
住民税の納付方法は必ず「自分で納付」を選択しましょう。
給与から天引きを選ぶと副業収入があることが、勤務先に知られてしまいトラブルが起きる可能性があるからです。

・e-Tax用データを作成します
確定申告書を作成するとやよいの青色申告から直接e-Taxと連携させて送付する方法があります。
ですがこの方法だとカードリーダーでマイナンバーカードを読み取る作業が必要になるので、下記の図のように「その他」内の「ダウンロード」で、提出用のデータをダウンロードします。

e-Taxで確定申告書を提出する方法

提出用のデータを作成できたら、いよいよe-Taxで申告書を送付します。
マイナポータルアプリをスマホにインストールする
マイナポータルアプリはスマホでマイナンバーカードを読み取るためのアプリです。
e-Taxに登録するときに本人確認で必要になります。
こちらのページからアプリのインストールへ進めます。
e-Taxに登録する
・e-Taxホームページを開いて「ログイン」をクリックする

・「受付システムへログインする」をクリックする
ここからはパソコンによる手順を紹介してきます。
スマホでも可能ですが、パソコンの方が入力が早いですし、便利だと思います。

・マイナンバーカードでログインを選んで、スマホのマイナポータルアプリで本人確認します

e-Taxソフト(WEB版)に登録して書類を送付する
・受付システムの登録が完了したら、e-TaX(Web版)に登録します

・「開始届出書」を作成します
- 氏名、生年月日、性別、電話番号など
- 納税地の登録
- 暗証番号の入力
・受付システムでもらった「利用者識別番号」と設定した暗証番号でログインします

・メインメニューから「申告・申請・納税」をクリックします

・「作成済みデータの利用」をクリックして、やよいの青色申告でダウンロードした申告書をアップロードします

・マイナポータルで電子署名を付与して、「送信」をクリックする

最後に
最後にこの記事をまとめます。
副業1年目の確定申告は、青色申告やe-Taxなどの初期設定があるので面倒に思われるかもしれません。
ですが1回設定しておけば翌年以降はあまり手間をかけずに完了するようになります。
副業でこれから長く稼いでいくのであれば、やはり税金の控除が一番大きい方法を選択するのが良いと思います。
このブログでは副業やサラリーマンが資産形成するためのコツを紹介しています。
こちらの記事で副業に関する、さらに詳しい知見をまとめています。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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