多くの人が火災保険に加入していても、実際に使ったことがある人は少ないと思います。
なんとなくで加入しているのならば、かなり割高な保険料を払っている可能性があります。
なぜなら最初の契約で不動産会社が勧めてくる火災保険は、高いだけで補償が少ない保険だからです。
本当に必要な補償を受けられる無駄のない火災保険に切り替える方法をご紹介します。
プロローグ

うちって火災保険ってどういうのに入ってたんだっけ?
窓ガラスがひび割れしちゃったんだけど、保険で直せるかな?

うーん、どうだったかな。
入ったきりで全然覚えてないや。
えーと、破損は保証内だ、良かった。

よく見ると免責5万円って書いてあるけど。
免責金額以内は保険が適応外?
これってどういうこと?
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- 火災保険に入る必要があるかどうか
- 火災保険には不要な補償が沢山あります
- 止めた方がいい火災保険について紹介します
- 安くて自分に最適な火災保険の選び方を紹介します
著者について
- 10年前にマンションを購入、勧められるままに入った火災保険で失敗した経験があります
- 保険見積もりサイトで乗り換えて大幅に節約できました
- 節約、副業で貯めた資金をコツコツ投資、40歳で資産は4000万円オーバーしました
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
こんな火災保険は止めた方がいい。本当に必要な補償の選び方とは

まずは火災保険の基本について解説、本当に必要な補償について考えていきます。
火災保険とは
火災保険は持ち家や賃貸住宅で、火事や自然災害などで被害を受けた時にもらえる保険のことです。
家事だけでなく住宅に関する様々なリスクに対応しています。
火災保険が適用されるものの例
- 火災・落雷・爆発・破裂
- 風災・雹(ひょう)災・雪災
- 水災(床下からの浸水)
- 物体の落下などによる破損
- 雨漏り
- 盗難
- 破損、汚損
普通に生活しているとこういった災害やトラブルに巻き込まれることはあまりないですよね。
「本当に火災保険に入った方がいいの?」と感じるかもしれません。
火災保険は必要なのか
火災保険に限らず、保険に入るか入らないかは、たった一つの基準で決めてよいと思います。
その基準とは「万が一が起きた時に対応できないリスクかどうか」です。
それでは火災保険はどうでしょうか?
まず火事や自然災害で家が破損してしまうケースは滅多に起きないことです。
ただし万が一起きてしまうと、こんなリスクがあります。
- 住宅ローンが残ったまま、新しく家を建て替えないといけない
- 自分の家の火災で、周りの家まで燃えてしまい賠償しないといけない
- 賃貸でも自分に過失があると、数千万円クラスの賠償を請求される
こんなリスクに対応するためには数千万円の貯金や、住宅ローンと家賃をWで払える月給がなければいけません。
もし対応できなけいようなら、やはり火災保険は必要といえます。
火災保険の選び方
火災保険の基本的な選び方を解説します。
火災保険を選ぶ5つの条件
- 新価実損or時価実損:新築価格で保証するかどうか
- 地震保険:地震の損害を含めるか
- 風災・水災害・外来物被災など
- 家財保険:家財の損傷まで含めるか
- 保険期間:1年から5年の間で選択する
- 構造等級:鉄筋コンクリートや木造など
5つの条件の中で1番は「新価実損」が基本のため、選べる余地が少ないといえます。
また6番の構造等級は住んでいる物件によって決まる項目です。
そのため2~5番の項目を自分で選択する必要があります。
本当に必要な補償とは
それでは自分に必要な補償の選び方とはどういう方法があるのでしょうか。
大切なことは自分で対応できるリスクかどうかを見極めることです。
つまり火災保険の中でも、自分の貯蓄で対応できるレベルの補償は外して問題ありません。
例えば家財道具まで補償に入れる必要があるでしょうか?
もし家財道具が火事や水災で使えなくなっても、新たに買い替えられれば問題はありません。
その分保険料を安くした方が、毎月の支払額を減らすことができます。
そのため高い保険料を払わないために「生活防衛資金」を用意しておくとよいです。
余計なオプションが不要になって、保険料を最低限に抑えることができるからです。
本当に必要な補償だけにして、保険会社も見直すとかなりの節約効果が期待できます。
そのためには、どのような火災保険は止めた方がいいのか解説いたします。
止めた方がいいおすすめしない火災保険とは

それではどのような火災保険は止めた方がいいのかご説明します。
住んでいる地域に無関係の保証がついている
火災保険は自分で必要な補償を選ぶことができます。
もし自分の家が雪がほとんど降らない地域だったら、雪災の補償は入るだけ損です。
川も海もない地域では水災の補償は不要です。
逆に近くに川や海がなくても、過去に浸水したエリアなら保証が必要です。
地域の情報は自治体でもらえる「ハザードマップ」で確認することができます。
不動産会社から紹介された保険
火災保険の知識がない時に、不動産会社に紹介されてなんとなく入ったままなら、100%割高な保険です。
なぜならその中に、不動産会社への紹介料が含まれているからです。
また不要な補償に入っていたり、物件が過剰に高い評価額に設定されている可能性があります。
実際に私が家を購入したときに、不動産会社で入った保険を見直した結果、約8万円も安くすることができました。
賃貸なのに「借家人賠償」の補償がない
家の破損、汚損が起きた時に補償に入っていれば、保険金がもらえます。
- 小さな子供がいて壁に落書きをした、
- 家具を運んでいて壁をへこませた
- 強風で飛んできた木の枝で窓ガラスが割れた
こういったトラブルがあると、自己責任でも保険金がもらえます。
ただし借家の場合は「借家人賠償」、「不足活突発的な事故(破損・汚損」が条件になっていないと保険金が降りなくなってしまいます。
- 借家人賠償:借りている家を破損したときの保険
- 個人賠償:他人の家などを破損したときの保険
もし破損、汚損の補償をつけたいなら、注意が必要です。
免責金額が指定されている
補償内容の中に「免責金額」が設定してあると、被害があった時に払われる保険料が払われない場合があります。
免責金額とは
- 設定された金額以上の損害出ないと、保険料が支払われない
- 保険料が払われる場合、「損害金額-免責金額」が保険料となる
- 破損や汚損に設定されていると、良く起きる小さな損害が補償されなくなる
免責金額を設定すると保険料は安くなるのですが、本当にその補償自体必要ない可能性があります。
補償ごと保険から外した方が、ぐっと保険料が安くなります。
火災保険料を安くする方法

それでは本当に必要で、コストも安い保険を見つける方法をご紹介します。
現在の契約内容・保険料を確認する
まずは自分が現在契約している保険会社の保険証書を確認しましょう。
もし見当たらない場合は再発行をお願いしましょう。
チェックするところは以下の項目です。
- 保険期間
- 保険料
- 補償内容と保険金額
- 特約の加入内容
その中で、自分の貯蓄で対応できるリスクまで補償に入れていないかチェックします。
過剰な補償の例
- 盗難保険:高額な金品など家に置かなければ不要
- 家財保険:生活防衛資金を用意しておけば不要
- 破損・汚損補償:小さい子供やペットがいなければ不要
本当に必要な補償を選択する
次に自分の市町村のホームページでハザードマップを確認します。
ハザードマップでは洪水・地震・津波・火山・犯罪といった種類があります。
自分の家にどんな危険があるかが分かったら、必要な補償を決めます。
- 洪水、津波のリスクが高い:水災保険
- 地震リスクが高い:地震保険
- 犯罪リスクが高い:盗難保険
複数の会社で見積もりを取る
同じ補償内容でも保険料金は大きく違うことがあります。
しかし1社ずつ見積もりを取るのは、非常に手間がかかるので一括見積サイトがおすすめです。
一括見積サイトはいくつかありますが、私が実際に利用した3つのサイトで一番多く見積もりがもらえたのは火災保険一括見積もり依頼サイトでした。
(出展:住宅本舗)
見積もりは5分程度で終わります。
順番に以下の項目を入力すればOKです。
- 新規物件or住んでいるか
- 都道府県と市町村
- 建物の種類 一戸建てor高層マンションor中層マンション
- 構造 木造or鉄骨or鉄筋コンクリート
- 設備 オール電化、セキュリティ、太陽光発電など
- 専有面積
- 築年数
- 保険の補償開始日
- 保険期間
- 地震保険の希望
- 耐震構造の等級、免震構造の有り無し
- 建物の保険金額
- 家財保険の希望
- 個人情報
見積もりを確認して希望に合ったプランに契約する
見積もりを依頼すると、住宅本舗より今後の流れについてメールが届きます。

メールの通り、下記のように手続きが進みます。
- 代理店から電話が入る
- 見積もりを作成、送付してもらう
- 複数社の見積もりから自分の希望に合うプランを選択する
- 契約手続きを行う
別途条件の見直しが必要な場合は、見積もりを再提示してもらうことも可能です。
最後に
最後にこの記事をまとめます。
- 火災保険は火災以外にも様々な災害から住宅の被害を守る保険です
- 火災保険に入らないと、もしものときに莫大な負債を抱えてしまいます
- 火災保険は必要ですが、過剰に掛けている人がほとんどです
- おすすめしない火災保険の特徴は次の通りです
①住んでいる地域に関係ない災害を補償している
②不動産会社のすすめで入った
③賃貸なのに「借家人賠償」補償がない
④免責金額が設定されている - 保険料を安くする方法は以下の通りです
①自分の現在の保険内容を確認する
②ハザードマップから必要な補償を確認する
③一括見積サイトに条件を入れて相見積もりする
新しい家を選んだときは引っ越しや行政手続きなどで、火災保険のことまで気が回らないと思います。
私も勧められるままに加入しましたが、あとから保険料を見直して、こんなに高いプランに入っていたのかと驚愕しました。
もし私と同じ失敗をした人がいたら、「こんなに損してしまった」と落ち込む必要はありません。
「早く気づけて良かった」と考えて、早めに解約して切り替えれば良いと思います。
一括見積もりサイトからまずは適正な保険料を調べてみてください。
また火災保険の保険金申請をする場合、専門のプロに代行を依頼すると手間なく保険金をもらえる場合があります。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
このブログでは、さらに詳しい節約に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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