ミニ株はやめとけ、おすすめしない理由を8つのデメリットで徹底解説! 年収500万円家族が1年で150万円貯めるブログ

ミニ株はやめとけ、おすすめしない理由を8つのデメリットで徹底解説!

おすすめしない投資

「リスクが怖いからミニ株を始めたいけどリスクは無いかな?」

「ミニ株のデメリットを詳しく知りたい。」

という人にミニ株(未単元株)のリスクやデメリットを詳しく解説していきます。

ミニ株はリスクが小さいので20代、30代に人気がありますが、株式投資で資産形成を目指すならやめておいた方が良いです。

コツコツ積み立てると将来まとまった資産になると思うかもしれませんが、それ以上にデメリットが多い投資方法です。

手数料が高いうえに、値上がりしない銘柄しか売買できず、わずかな利益にも課税されてしまいます

ミニ株を推奨して証券口座開設に誘導するようなサイトには十分注意してください。

ミニ株が資産形成には適さない理由と、資産形成におすすめできる投資方法をこの記事で解説していきます。

プロローグ 

アヤカ
アヤカ

ミニ株って知ってる?

1株単位で買えるから1万円でも、有名企業の株が買えるんだって。

お小遣いで始めてみようかな。

ユウタ
ユウタ

知ってるよ。

でもミニ株はおすすめしないな。

手数料は高いし、取引できる銘柄が少ないよ。

この記事の内容を読むとこんなことが分かります。

  • ミニ株をおすすめしない人について解説します
  • ミニ株の基本的な仕組みやシステムを紹介します
  • ミニ株のメリットや、取り扱っている証券会社を紹介します
  • ミニ株がおすすめできない理由を7つ解説します

著者について

  • 株式投資経験は15年以上、個別株・投資信託・ETF・Jリートの取引履歴が多数あります
  • 現在はつみたてNISAとiDeCo、ETF投資を中心にコツコツ積立投資
  • 節約、副業で貯めた資金をコツコツ投資、40歳で資産は4000万円オーバーしました

・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。

著者うなぎのプロフィール
  • 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
  • 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
  • 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
  • 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
  • 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中

ミニ株をおすすめしない人の特徴とは

少額で株式取引ができるミニ株ですが、特にこういった人にはおすすめできません。

株式投資で大金を稼ぎたい人

「株式投資で大金を稼ぎたい」、「早くFIREしたい」という人にはミニ株はおすすめできません。

ミニ株は小額投資なので得られる利益も限られているからです。

例えば1万円で購入した株が10%値上がりしても1000円の利益にしかなりません。

ですが売買手数料は通常の株取引より高く、稼ぎにくい仕組みになっています。

サラリーマンや公務員のように本業のある人

少額投資でも調査や管理にかかる時間は、通常の株取引と同じようにかかります。

時間的なコスパは悪いと言えるでしょう。

サラリーマンや公務員のように本業に忙しい人だと、余計に負担が大きくなります。

ミニ株で得られる利益は限られています。

そのために調査時間をかけるよりも本業のスキルを身に着けたり、プライベートを充実させる方が有意義に過ごせるでしょう。

小額から株式投資に取り組みたいと考えている人

まずは小額で株式投資に慣れてから通常の株取引に移りたいという人もいると思います。

ミニ株ならそうした希望にマッチするように思えます。

ただし本来の株取引に必要なスキルが身につくかというとそうとは限りません。

なぜならミニ株では株取引に必要なリスク管理を身に着けられないからです。

リスク管理とは自己資金に対して損失を許容できる範囲に管理することです。

そのためには株価が下がっても損失でパニックを起こさないことが重要です。

ミニ株では損失が限られていて、実際の取引でかかるプレッシャーを感じられません。

おすすめしないミニ株の特徴・仕組みを解説

ミニ株のお勧めしない理由を説明する前に、ミニ株について解説します。

ミニ株とは

ミニ株は「単元未満株」とも呼ばれています。

単元とは、銘柄ごとの取引可能な株数の単位のことで、企業ごとに何株ずつ購入できるかが決められています。

そのため株価が5000円で、単元が100株の企業の株は、最低でも50万円(5000円×100株)の資金が必要です。

それがミニ株の場合、1株単位でも購入が可能です

そのため小額から株式投資が始められるので、まとまった資金が無かったり、初めて株式投資に挑戦する若い世代で人気になっています。

(出展:「日本経済新聞」HP画像を当サイトで加工)

ミニ株の仕組みとは

それではミニ株の仕組みを説明します。

なぜ1株単位でも株が購入できるかというと、証券会社が窓口となって、同じ会社の株を1株単位で購入したい多くの投資家から、資金を集めて単元で購入しているからです。

(出展:「金融広報中央委員会」画像を当サイトで加工)

そのため、株主名は証券会社の名義となっています。

ミニ株の配当金と株主優待

証券会社は配当金を受け取ると、ミニ株の投資家の持っている株数に応じて、配当金を支払います

受け取れる額は、株数と比例していて通常の株主と変わりません。

ただし株主名義は証券会社なので、株主総会での議決権はありません。

また株主優待は受け取れる会社と、そうでない会社があるので事前に確認する必要があります。

ミニ株の税金

またミニ株の配当金や売買による利益には、通常の株取引と同等の税金(約20%)がかかります

納税の方法は、開設している口座の種類で決まります。

  • 確定申告が必要な口座:「一般口座」と「特定口座(源泉徴収なし)」
  • 確定申告が不要な口座:「特定口座(源泉徴収あり)」

確定申告が不要な口座では、利益が確定して口座にお金が振り込まれるときに、税金を証券会社が差し引いて振り込みます。

確定申告が必要な口座であれば、通常3月に行われる確定申告の時期に、証券会社から送られてくる取引報告書をもとに申告を行います。

ミニ株のメリット

ミニ株のメリットは以下の通りです。

  • 小額投資ができて株式投資を始めやすい
  • 個別株の分散投資がしやすい
  • 未経験者であれば、少ないリスクでルールやシステムを学べる
  • 会社の成長や、株式市場が好調なら利益が出る
  • ゲーム感覚で参加できる

スマホが身近で将来のリスクに備えたい堅実な考えの若い世代に、このような理由で受け入れられているのだと思います。

ミニ株ができる証券会社

ミニ株取引は以下の証券会社で取り扱っています。

  • SBI証券
  • SBIネオモバイル証券
  • マネックス証券
  • LINE証券
  • auカブコム証券
  • PayPay証券
  • 岡三オンライン証券
  • SMBC日興証券

ミニ株の手数料

ミニ株の手数料は各社で異なっています。

手数料が業界最安値の「SBIネオモバイル証券」は月額制になっていて、詳細は以下の通りです。

SBIネオモバイル証券のサービス利用料(手数料)
(出展:SBIネオモバイル証券)

ミニ株の取引時間

ミニ株の特徴の一つが、取引時間に制限があることです。

通常の株取引だと注文の入力は24時間対応が基本で、実際に注文が成立するのは証券取引所が開いている、平日の9時から15時の間です。
(11時半から12時半は休場)

ですがミニ株の場合は、証券取引所が開いている間に注文しても、オンタイムでは注文が成立しません

実際に注文が成立するのは1日3回です。

  • 証券取引所が開く午前9時
  • 昼の休場が終わった午後0時30分
  • 証券取引所が閉まる午後3時

例えば午前10時に注文を入れても、成立するのは12時半の値になります。

そのためデートレーダーのように、買い注文や売り注文の状況をリアルタイムで見て、売買することはできません



株式投資を学ぶならファイナンシャルアカデミー

ミニ株をおすすめしない8つのデメリット

ここからこの記事の本題「なぜミニ株がおすすめできないか」を解説していきます。

デメリット①株式投資は小額では意味が無い

株式投資で投資の目的が資産形成の場合、少額の投資で得られる利益では不十分です。

例え購入した株が大きく値上がりしても大した利益にはなりません。

もし仮にあなたがグーグル株を、値上がりする前の2004年に50ドルで1株購入したとします。
(本来は米国株はミニ株では買えません)

そして世界的な大企業に成長した後の2021年の株価(2800ドル)で売却したとします。

(グーグル株価)

それによって得られる利益は2750ドル(約30万円)です。

十分だと感じるかもしれませんが、利益を得るまで17年間という期間がかかっています。

会社員が働いて稼げば1ヵ月で稼げる金額ですよね。

このように株式投資は小額投資では効果が少ないです

デメリット②日本は急成長する会社が少ない

次に、ミニ株で買える日本企業には、まずグーグルのような急成長する企業がありません

日本企業の場合、良くも悪くも時価総額の高い企業はほとんどが昔から変わっていないからです。

トヨタ自動車、ソニー、任天堂、パナソニック、NTT・・

中には例外もありますが、アメリカのように数年で世界的な規模の企業に発達する土壌が無いのです。

時価総額トップ10の企業を見ると、10年以上前から代わり映えがない有名企業ばかりです。

(出展:「yahooファイナンス」画像を当サイトで加工)

これらの銘柄に今更ミニ株で投資していっても大きな値上がりは期待できません

デメリット③日経平均の上昇が見込めない

年金資産の買い支えが無くなる

ミニ株で投資を始める人が増えてきた背景には、日経平均がこれまで右肩上がりに上昇してきたことが大きいと思います。

その背景には日銀が大量の資金で日経平均を買い支えてきたことがあります。

ですが2021年に入ると、その金額は減少を続けています。

なぜなら年金資金は本来ギャンブル性の低い資産で運用すべきであり、このまま買い続けたら万が一暴落すると恐ろしい損失が出てしまうからです。

そして年金資金で買った株は、将来年金を払うときに売って換金しないといけないので、今後の日経平均の上昇を抑える原因になってきます。

少子高齢化と人口減少で経済成長が起きない

日本の経済成長率が、ずっと低空飛行しているのはご存じだと思います。

その大きな原因が「少子高齢化、人口減少」です。

人口減は直接的に経済成長率を押し下げる効果があるので、今後の日本経済が発展行くことはかなり厳しいと思います。

そうなると日経平均が数年、数十年後に今より高くなっている可能性は非常に低くなります

ミニ株で買えるのは日本企業だけなので、投資方法としておすすめできません

デメリット④個別銘柄を調べるのが大変

ミニ株で買えるのは個別銘柄のみです。

個別銘柄投資する場合は、今後その企業が成長するか、財務状況は問題ないか調査が必要です。

もちろん調査をせずに株を買うことも出来ますが、リスクは大きくなります。

有名な企業でも、実際に健全かどうかは決算報告書などで調べなければ分からないからです。

個別株投資のリスク

  • 成長どころか実は売り上げが下がっていた
  • 借金だらけで投資した途端に倒産した
  • 粉飾決算が発覚した
  • 株主に還元する気のない会社だった

1株1万円もしない株を買うのに、これらの情報を何時間もかけて調べるのは、すごくコスパが悪くないですか?

資金が小さいうちは、投資で増やすよりも働いて収入を増やしたり、節約で支出を減らして資金を増やすことを先に考えたほうが良いです。

デメリット⑤手数料が高い

ミニ株と通常の株取引の手数料は、ミニ株が割高です。

例えばSBI証券の場合を見ると、以下のような違いがあります。

約定代金1万円までの場合を除いて、すべての金額で通常の取引(単元株取引)の手数料が安くなっています。

デメリット⑥取引時間が限られている

ミニ株は1日3回の取引時間でしか注文が約定されません。

そのためデイトレーダーのように、日中の値動きを見ながら売買の判断する方法はできません。

また日中ずっと株価を見ていなければ、いくらで注文が成立するか、あるいは注文が失効するかが分かりません

デメリット⑦楽天証券で取り扱いが無い

楽天証券はネット型証券会社で、口座開設数No.2の総合証券です。

利用者はNo.1のSBI証券を上回るスピードで増えています。

楽天証券をメインで使っているユーザーは沢山いると思います。

その楽天証券ではミニ株の取り扱いが無いので、もしミニ株を始めたいなら他の証券会社で口座を開設する必要があります。

口座を開設するのも手間ですが、証券会社がわかれると確定申告が面倒になったり、資産管理がしづらくなるデメリットがあります

デメリット⑦税制優遇が無い

ミニ株で利益を得ると譲渡税で20%程度が徴収されてしまいます。

ですがNISAを使って同じ銘柄を売買して利益が得られれば、その利益は課税されません。

同じ銘柄を取引するなら無税で売買ができるNISAを利用したほうが断然お得です。



投資の達人になる投資講座

ミニ株よりおすすめの投資方法

ここまでミニ株をおすすめしない理由を説明してきました。

それではどんな投資方法がおすすめなのか、最後に解説します。

初心者であればつみたてNISAとiDeCoを上限額まで設定することをおすすめします

さらに資金に余裕がある人は海外のETFが低コストで、今後の成長も見込めておすすめだと思います。

つみたてNISA

つみたてNISAは利益に税金がかからない、個人投資家のための優遇制度です。

毎年40万円の上限額内で、海外株をふくむ投資信託に投資ができます。

経済成長が続く米国株などに、毎月コツコツと投資できるので長期的な値上がりが期待できます。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

iDeCo

つみたてNISAとよく似た制度にiDeCoがあります。

違いはつみたてNISAがいつでも解約できるのに対して、iDeCoは60歳をすぎないと解約が出来ないことです。

売買益は無課税で、退職後に不足する生活費などを補う目的で作られた制度です。

iDeCoもつみたてNISAと同じく、海外の投資信託などに投資できます。

さらにiDeCoは掛け金が収入から控除できるので、税金対策にもなります。

海外ETF

つみたてNISAとiDeCoの投資が上限額いっぱいになったら、次におすすめしたいのは海外ETFです。

ETFは証券会社がテーマに基づいて厳選した企業に、分散投資をした投資信託です。

経費率が低くて、S&P500を上回る成長をしている企業を集めて分散投資をしています。

おすすめのETFはこのブログの「投資」「ETF」のカテゴリーで紹介しています。



株式投資管理・分析アプリ「カビュウ」

最後に

最後にこの記事をまとめます。

  • ミニ株は1株単位から有名企業に投資ができる制度です
  • 配当金や税金は同じように発生します
  • ミニ株は小額から投資できるので、小さなリスクで投資を始められます
  • ミニ株をおすすめしない理由は7つあります
    ①株取引は小額では意味がない
    ②日本では急成長する企業が少ない
    ③日経平均は今後上昇しずらい
    ④個別企業を調べるのが手間
    ⑤手数料が高い
    ⑥取引時間が限られている
    ⑦楽天証券で取り扱いが無い
  • ミニ株よりお勧めの投資方法は以下の通りです
    ①つみたてNISA
    ②iDeCo
    ③海外ETF

ミニ株は今まで株式投資をしたことがない、これから始めたいという人が株式投資とはどういうものか知るという目的なら、それなりに効果があると思います。

ただしミニ株で一攫千金を狙ったり、老後の不安のためにという目的ならおすすめしません。

またミニ株で個別株投資に取り組んで、もし運よく利益が上がったとしても、それが原因で次に大きな取引をして、大損害を被る可能性もあります

さらに詳しい投資に関する知見をこちらの記事でまとめています。

このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。

一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。

良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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