海外の有名投資家が、どのような会社や資産に投資しているか興味ありませんか?
高い利益を上げている投資家のポートフォリオを学べば、自分の投資成績を上げる近道になるかもしれません。
この記事では、5人の世界的な有名投資家のポートフォリオの特徴を解説していきます。
プロローグ

ねえねえ、このよぼよぼのお爺ちゃん知ってる?
なんか雑誌で偉そうに、投資について語ってるんだけど。
ちゃんとプロの専門家に取材して欲しいよね。

えっ?そうなの?
ってこれ10兆円以上の資産を作った「投資の神様」じゃないか。
確かにすごいお爺ちゃんだけど・・

あ、そうなんだ
全然金持ちに見えないけど・・

そういう人なのよ。
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- ポートフォリオについて基本的な考え方を説明します
- 海外投資家5名の基本情報・投資方針・ポートフォリオを紹介します
①ウォーレン・バフェット
②ジョージ・ソロス
③レイ・ダリオ
④ビル・アックマン
⑤チェース・コールマン - 海外投資家に学ぶサラリーマンのポートフォリオのお勧めの組み方は?
著者について
- 投資の方針はリスクを下げて、分散・長期が基本です
- 株式投資経験は15年以上、個別株・投資信託・ETF・リートの取引履歴が多数あります
- 節約、副業で貯めた資金をコツコツ投資、40歳で資産は4000万円オーバーしました
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
海外有名投資家に学ぶおすすめポートフォリオの組み方とは

ポートフォリオとは
「ポートフォリオ」の語源は、イタリア語の「Portafoglio」(ポルタフォリオ)からきていると言われています。
ポートフォリオという言葉は、投資に限らず使われていて、例えば企業の事業ポートフォリオという言い方もあります。
それぞれの意味を理解すると、ポートフォリオとは何かイメージしやすいと思います。
- 投資ポートフォリオ
株や債券、不動産、コモディティなどの組み合わせとその比率 - 事業ポートフォリオ
会社の事業構成とその比率(例えばソニーなら家電・銀行・保険・ゲーム・音楽など)

ポートフォリオを組むメリットは
投資でポートフォリオを組むメリットは以下の通りです。
リスクを軽減できる
特定の会社の株だけに集中投資していると、その会社が何らかのトラブルが起きて株価が暴落すると、資産が大きく傷つきます。
ポートフォリオを組んで、いくつかの会社に分散投資していれば、もし特定の会社にトラブルが起きてもダメージが軽くなります。
リターンのばらつきが抑えられる
例えば過去5年間の投資利回りが、次のような2つの投資方法があるとします。
あなたならどちらの方法が望ましいと思いますか?

どちらも5年間の平均利回りは同じですが、私なら「B」を選びます。
理由はストレスが小さいからです。
単に収益率が高いだけでなく、いかにバラツキが小さいかが重要になります。
ではどうすればバラツキを抑えられるかというと、ポートフォリオを組むことです。
複数の会社などに、投資を分散することで利回りの平均化が計れます。
ポートフォリオの作り方
ポートフォリオを組む手順は以下の通りです。
- ポートフォリオに入れたい資産を検討(個別株・投資信託・不動産など)
- リスク、リターンの検討
- 各資産の比率を決める
- 定期的に見直す
上記の1~4を、定期的あるいは、新規にポートフォリオに加えたい資産が現れた時などに、繰り返して自分なりのポートフォリオを作っていきます。
ポートフォリオを組む注意点は
注意点は以下の通りです。
- 資金が小さいうちに、分散し過ぎない
- 資産性が異なるものを組み合わせる
例:株式100%ではなく、債券も入れるなど - 違う種類の資産でも、似た値動きをしていないか注意する
例:株と不動産は、違う資産でも似た値動きをします - 管理手数料の高い資産に投資しない
海外投資家に学ぶポートフォリオの組み方

世界には莫大な富を投資で気付きあげた、伝説的な投資家が何人も存在しています。
その中で特に代表的な5人のポートフォリオを調べてみて分かったのが、銘柄や運用先が全く異なっていることです。
有名投資家に学ぶことはポートフォリオの作り方を学ぶ、最短の方法ではないでしょうか。
ウォーレン・バフェットに学ぶ
ウォーレン・バフェットとは
まず最初に紹介するのは、「オハマの賢人」「投資の神様」と呼ばれ、世界で最も有名な投資家です。
90歳を超える年齢で、まだ現役でアメリカの投資会社「バークシャー・ハサウェイ」の会長を務めています。
その個人資産は約1000億ドル(約11兆円)にも上ります。
ウォーレン・バフェットの投資方針
彼の投資哲学やスタイルは多くの書籍として、広く知られています。
- 自分が理解できない物には投資しない
- 有料な企業の株を割安で買って長期投資する
- 有望な個別株に集中投資する
ウォーレン・バフェットのポートフォリオ
ポートフォリオは以下の通りです。

誰もが知る有名企業の個別株で構成されていて、顔ぶれは大きく変わっていません。
ただし例外として2016年に投資を始めた、アップルに4割以上の資産を集中投資しています。
当然もしアップルに何らかのアクシデントで株価が暴落すれば、巨大な資産に大きなダメージを与えてしまいます。
ですがバフェットは、その鋭い洞察力で過去何十年とこのスタイルで、他の投資家を超えるリターンを出してきました。
ジョージ・ソロスに学ぶ
ジョージ・ソロスとは
バフェット、ジム・ロジャースと並ぶ「世界三大投資家」に数えられる有名投資家です。
1930年ハンガリー生まれのユダヤ人です。
ジョージ・ソロスについては、その経歴から数々の異名があります。
- ヘッジファンドをつぶした男
- イングランド銀行をつぶした男
ポンドの通貨危機に乗じて空売りを仕掛けて巨額の利益を手にしたり、アジア通貨危機でもタイ・バーツの危機を引き起こしたなど、勝負師の面が強く印象に残っています。
ジョージ・ソロスの投資方針
ソロスは史上の間違い、歪みを発見して、それを利用して利益を上げるスタイルをとってきました。
ポンド危機では、イギリスの中央銀行がとっていた固定相場制が持続不可能と判断すると、ポンドを100億ドルも空売りして、固定相場制を廃止させました。
ジョージ・ソロスのポートフォリオ
ソロスのポートフォリオは以下の通りです。

個別株とETFの組み合わせから構成されている特徴があります。
ETFが全体の約15%を占めていて、債券ETFにも約5%投資をしています。
個別株の投資の特徴は、バフェットと違い日本ではなじみのない企業が多いことです。
レイ・ダリオに学ぶ
レイ・ダリオとは
レイ・ダリオは世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」の設立者です。
12歳から株式投資を始めて、高校生のときには数千ドルの運用をしていました。
ハーバード・ビジネススクールでMBAを取得して、メリルリンチ銀行入行後にすぐ退職して、ブリッジウォーターを設立しました。
レイ・ダリオの投資方針
レイ・ダリオの投資方針は、歴史的な視点にも基づいたデータ分析が特徴です。
過去に起きたイベントに対して、市場がどのように反応したかを調査して、そこから現在の国際情勢から起こりうる株価の上昇、下落を予想します。
レイ・ダリオのポートフォリオ
レイ・ダリオのポートフォリオはソロスと同じく、個別株とETFを組み合わせています。

ETFに占める割合がソロスと比較して高く、約30%を占めています。
分散性が高いのが特徴といえます。
ビル・アックマンに学ぶ
ビル・アックマンとは
アメリカのヘッジファンド「パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメント」の創設者兼CEOを務めています。
1966年生まれで、ハーバード大学を卒業後、2004年に上記ヘッジファンドを設立し、2007年の世界金融危機や、今回のコロナショックの際に急落する市場を逆手にとって、巨額の利益を得たことが知られています。
ビル・アックマンの投資方針
アックマンは投資先を絞って高いリターンを狙うスタイルを継続しています。
また投資期間がわりと短く、5年もすると投資先が入れ替わっている点がバフェットと異なります。
ビル・アックマンのポートフォリオ
アックマンのポートフォリオを紹介します。

投資先は個別銘柄7つのみで構成されていて、その中身は外食産業、ホテルが多く分散投資の見方からすると偏りが見られます。
コロナで苦境に陥って株価が割安になった銘柄を割安に購入して、値が戻ったころに大きな利益を手に入れる狙いではないでしょうか。
チェース・コールマンに学ぶ
チェース・コールマンとは
「タイガーグローバルマネージメント」の創設者で、1975年生まれで今回紹介した投資家で最年少です。
にもかかわらず総資産は100億ドルを超えていて、特に2020年に世界中のヘッジファンドで最も稼いだ人物です。
チェース・コールマンの投資方針
中国や米国の優良企業の個別株に投資していて、銘柄はバフェットのような長期投資では無く、その時々に好調な銘柄を選択しています。
2015年にはネットフリックス、アップルが資産の半分近くを占めていたのに、2020年にはすべて入れ替わっています。
チェース・コールマンのポートフォリオ
コールマンのポートフォリオは以下の通りです。

すべて個別株で構成されているのが特徴で、JDドットコム(中国のネット通販大手)を除いては、日本でもなじみのある大手テクノロジー企業が多く入っています。
海外投資家ポートフォリオの比較
5名の有名投資家の傾向をまとめると、下記のようになります。
横軸が投資が集中か分散どちらに属するか、縦軸が投資期間になっています。

投資が集中するほど個別の企業の業績に影響を受けやすく、投資が分散するほど社会情勢に影響を受けやすくなります。
投資期間の長さでは長い方が個別企業業績に影響されやすく、短期だと社会情勢に影響を受けやすくなります。
このように優れた投資成績を残す投資家の間でも、投資スタイルは異なっています。
長期投資が優れているとか、分散投資が良いという言われ方が良くされていると思いますが、必ずしもそうでは無いということです。
自分がどの投資家に近い投資の考え方をしているかで、作るポートフォリオを変える必要があります。
サラリーマンにお勧めのポートフォリオの作り方は

海外投資家とサラリーマンの違い
ご紹介してきた有名投資家から、投資の考え方を学ぶことは大切です。
ですが多くの人は、投資を本業にしているわけではないので、同じようなスタイルは難しいです。
なぜなら膨大な時間を企業研究や、社会情勢の勉強に割くことが難しいからです。
そうなると副業で投資に取り組む人には、それなりの最適なポートフォリオがあると思います。
サラリーマンにお勧めのポートフォリオ
副業の投資に割ける時間の無い人にお勧めなのはETFや、積立NISAです。
理由は以下の通りです。
- 個別企業の調査する必要がない
- 十分に分散されているので、倒産などのトラブルに強い
- 過去100年以上、継続して株式市場は発展している
- 数十年後の社会は、現在より発展している可能性が高い
どのようなETFがお勧めかは別記事で紹介しています。
最後に
最後に補足ですが、私のポートフォリオの概要を紹介します。

特徴は以下の通りです。
- 個別株はメルカリのみで、後はETFとJREIT、現金で構成
- 現金と債券ETFを株価暴落時に備えて多めに入れてあります
- 普段は時間が無くて調査できないので、個別株は基本断念(メルカリだけ例外)
- メルカリは自らも愛用者で、毎期の決算と、関係ニュースには目を通しています
- ETFは図書館で、経済紙などから伸びそうな業種を研究しています
これはあくまで一つの例で、自分の投資に割ける時間や、性格などを考慮して、ストレスのないポートフォリオを是非検討してみてください。
さらに詳しい投資に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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