メルカリやラクマなどフリマアプリを使うと、お店やアマゾンより安く買えて節約に繋がりますよね?
私はフリマアプリを知ってから、買い物をするときはまずフリマアプリで探すようになりました。
自分で出品するようにもなって、フリマアプリが生活環境を変えてしまったと感じています。
お店で新品を買う時代から、必要な時にメルカリで買って、不要になったら売るスタイルが広がると考えています。
もしメルカリ株が今後有望な会社だって感じたら、投資を検討してみてはいかがでしょう?
プロローグ

メルカリで頼んだこの服どうかなー?

えっ?
またメルカリ使ったの?
最近よく買っているけど、大丈夫?

ついついアプリを見てると、楽しくて買いたくなっちゃって・・
きっとメルカリってすごい儲かってるよね。

そう思って思い切ってメルカリの株を買ってみたんだ。
数年したら大きく値上がりするんじゃないかな。
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- メルカリの事業や基本的な投資情報が分かります
- メルカリの最新決算の内容を説明します
- メルカリの株価の現状について解説します
- メルカリ株に投資するメリットを5つを詳しく説明します
- メルカリ株に投資するデメリットを3つ紹介します
- メルカリの事業内容、事業方針を決算報告書やニュースから解説します
著者について
- 2021/4からメルカリ株に投資をしています
- 節約、副業で貯めた資金をコツコツ投資、40歳で資産は4000万円オーバーしました
- メルカリやラクマ、ペイペイフリマのヘビーユーザーで常に数十点を出品しています
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
メルカリ株は今後どうなる。決算分析で分かった投資を勧める理由

メルカリはどんな会社?
メインは日本国内で、中古品売買を個人間で簡単に行えるサービスを提供しています。
従来は間に買い取り業者が仲介して、手数料を買い手と売り手の両方から取っていました。
メルカリはスマートフォンで簡単に商品を出品できて、しかも手数料が安いので、急速に利用者が拡大しています。
その他にメルペイと呼ばれる電子決済事業、米国メルカリ事業を手掛けています。
メルカリのサービスとは
本業のメルカリのビジネスモデルはこのようなものです。
- 個人間で不要になったものを売買する場
- スマホで気軽に出品、購入ができる
- 出品した物が購入されたら、手数料を10%メルカリが受け取る

メルカリの競合ヤフオクとの比較
メルカリとヤフオクの取扱高
メルカリがサービスを開始した2013年当時、競合として君臨をしていたのはヤフオクでした。
ヤフオクの取扱高は7500億円にも達していて、大きな差がありましたが2021年にはその差は200億円に縮まっています。

メルカリがヤフオクに比べて優れている点
メルカリの特徴は以下の点です。
- スマホを主体で利用できるので、パソコンメインのヤフオクより手軽
- オークションではないので、購入する手間が少ない
- 女性のユーザーが多い
- 電話対応スタッフがいて、サポートが手厚い
メルカリの株価の現状とこれからの予測

株価チャート
メルカリの現在(’21/10)の株価チャートです。

直近3か月は5000円~6500円の間で上下しています。
決算発表を行った8月12日から材料出尽くし感で急落しましたが、10月には高値を更新しています。
メルカリ株価の基本情報
こちらは株価に対する各指標です。

- PER:企業の利益に対する株価の割合。低いほど割安。日経平均企業の平均は約13倍
- PBR:企業の財産に対する株価の割合。低いほど割安。日経平均企業の平均は約1.2倍
- ROA、ROE:経営の効率性の指標。高いほど効率的。
PERやPBRを見ると、現在の株価は一般的な水準と比べると、割高な株価といえます。
メルカリ株価の決算内容
8/12に発表された最新の決算報告書の内容です。

2019年からの売り上げと営業損益の変化を次に示します。

2020年からの比較で、売上は約40%の成長、営業利益は193億円の赤字から51億円の黒字に転換しました。
メルカリの財務状況
財務的に危険な企業に投資するわけにはいかないので、しっかり確認しましょう。
下記のグラフが2018年から2020年の資産と負債の推移です。
青が2018年、オレンジが2019年、グレーが2020年を表しています。

「流動○○」というのは簡単に言うと、今後1年以内に出て行ったり、入ってくるお金のことです。
上のグラフからメルカリは今後1年に出ていくお金より、入ってくるお金が多いことが分かります。
つまり当面の資金繰りは問題ないということです。
次に見方を変えてみてみましょう。
こちらは2018年から2020年の資産と負債の割合を示したグラフです。

資産の青い部分が徐々に減ってきているのが分かります。
ただし、2021年以降黒字化すれば改善してくると予想できます。
メルカリの今後の業績はどうなる
通常年度末の決算報告書では、次年度の業績予想が発表されます。
しかし今回の決算報告書の資料では、下記のような文章が載せられていました。
次期の連結業績予想につきましては、合理的な業績予想の算定が困難であるため記載しておりません。
今後の業績予想ははっきりしませんが、決算報告資料や最新ニュースなどで今後の業績を予想していきます。
メルカリ株価は今後どうなる。 投資をお勧めする理由

売上高は右肩上がりで急成長
メルカリという言葉がすでに、フリマアプリの総称のように使われていたり、私たちの生活に増々密着した物になってきていると思います。
それを示すように、メルカリの売上高は下記のように、右肩上がりを継続しています。

分かりやすく成長率で比較しても、成長力の衰えが見られないことが分かります。

黒字化を達成した稼ぐ力の成長
メルカリは2018年に上場して以降、事業への集中的な投資が増加して赤字が拡大していました。
いくら売り上げが順調に伸びていても、利益が出ていなければ健全な事業とはいえません。
私が実際に投資に前向きになったのも、黒字化の目途がついたことが大きいです。
では具体的な数字を確認しましょう。

1年前に約220億円の赤字から、約35億円の黒字に転換しています。
今回の決算で初の黒字化が達成できた理由には、以下のような説明があります。
- コロナ禍の巣ごもり需要でメルカリの普及が一気に進んだ
- マーケティングや新規人材採用を重点的に行った
- データ基盤の整理
- 外国籍社員の増加によるグローバル体制の強化
いずれも一過性の要因では無く、今後の収益の基盤と考えられます。
企業体質の強化が今後、メルカリの各事業の成長にプラスに働いていくと思われます。
今後も増収増益が続くと予想されている
21/4の決算資料の下記の資料にメルカリの黒字が今後伸びるヒントがありました。
2021年と2020年の決算内容を比較した表で説明します。

赤枠で囲ったところを注目すると、この1年で「販売費、管理費」は減っています。
普通の店舗経営であれは売上が上がれば、同じように上がるはずなのです。
ですがメルカリの場合は、システム化されているので、売上が伸びても人件費や店舗の賃料のような販売費が増えないのです。
実際に決算資料を過去から読んでみると、下記のようなデータが得られました。(単位は億円)

売上の上昇に対して、原価と人件費の伸びはわずかです。
ということは今後さらに売り上げが伸びれば、今後は利益の部分が増えていくことが予想できます。
メルカリの業績予想については、アナリストが予想を示しており2022年も約40%の増収、55%の増益を予想しています。

メルカリの事業内容は将来性がある
それではメルカリが扱う事業内容を説明します。
大きく6つの事業があります。

- メルカリJP:日本国内のメルカリ事業
- メルカリUS:アメリカのメルカリ事業
- メルペイ:電子決済『メルペイ』事業
- ソウゾウ:メルカリ子会社で新規事業開拓を担当。メリカリショップなど
- メルコイン:暗号資産サービス事業
- 鹿島アントラーズ:フットボール事業
それぞれの事業の今後の成長性を検討します。
米国メルカリ事業の今後の成長
メルカリの米国事業だけを抜粋した売上高の推移です。(単位は億円)

2021年は特にコロナ禍で急成長しましたが、これは一旦落ち着くと思います。
ですが2018~2020年の成長率は日本国内と同等の約40%となっているので、おおよそ同じペースで伸びていくと思われます。
そして米国の電子商取引市場は日本の約5倍の規模があるので、今後がまだまだ伸びしろが残っています。
メルカリショップの今後を予想する
メルカリショップは従来の個人間売買と違って、事業者が参入しやすい環境が整っています。
特に中小のメルペイ加盟店が、コロナ禍で直接店舗への来客が減る中で、オンラインで出店しやすい環境を考えています。
事業者が参入することでよりバラエティーに富んだ品ぞろえが進んで、結果的にユーザーの満足度が高まると考えられます。
国内メルカリ事業の現状と今後の予想
ユーザーはもうすぐ2000万人に達しているが、潜在的な顧客は倍近いとメルカリは考えています。
現に楽天やヤフー、LINEのユーザーは数千万台でも後半のユーザー数がいるからです。
更なる普及のために、メルカリでは今後の取り組みを進める予定です。
- メルカリ教室 :フリマの使い方を学ぶサービス
- メルカリポスト:無人投函ボックス
- メルカリステーション:教室とポストを兼ね備えた店舗
中高年や高齢者層にもメルカリを親しんでもらって、ユーザーを獲得できるのではないでしょうか。
メルペイ事業の今後の予想
メルペイはNTTドコモと提携して、加盟店開拓を進めていて当初予定を上回る店舗数を確保できた。
国内の電子決済市場の急成長で、投資は短期間で必要だったが、現在何兆円とある現金決済が電子決済に移っていけば大きな成果が見込めます。
ただしコロナ禍で加盟店開拓のスピードは落ちていて、そのため今後は暗号資産といった資産運用にも展開を進めていきます。
暗号資産への投資はどうなる
メルカリの売り上げ金などを暗号資産で受け取り、その暗号資産で資産運用するサービスです。
メルペイとも連携をさせて、ユーザーの金融資産をメルカリが一括で管理することで、ユーザーにとって管理の煩わしさを減らすメリットがあります。
さらに今後メルカリがデジタルコンテンツやサービスなど、無形商品の取り扱いを増やすためにも必要な技術になります。
現在の株価が割高ではない
今後メルカリが今と同じペースで成長した場合の売り上げ、利益、PERの予想は以下の通りです。

もしこのペースで売り上げが成長を続ければ、株価が変わらなかった場合、PERが2023年には日経平均企業に追いつく計算になります。
しかし実際は、これだけの成長力のある企業であればもっと高いPERがつきます。
現在の株価が安いわけではありませんが、今後もっと安い値で買えるタイミングが来るかは分かりません。
メルカリの持つ情報資産の価値が高い
メルカリのデータベースには、利用したユーザーの年齢や性別、住所などの情報と購入した商品の紐づけデータが豊富にあります。
またどういった商品は中古で高値で売れる、逆に中古では売れないというデータは、今後の新商品開発でのマーケティングなど利用価値が非常に高いデータです。
このデータベースを使えば、新規サービスへの参入が容易にできます。
メルカリ事業がよりグローバルに展開する
現時点でメルカリ事業がどの国に進出するかは決まっていません。
欧州はアメリカのオークションサイト「イーベイ」が進出済みの他、フリマアプリでは「ヴィンテット」や、「エッツィー」が展開しています。
一方、東南アジアのような新興国ではまだ市場が未開拓になっています。
メルカリでは自前で参入するよりも、出資や子会社化で現地の会社と協業を模索しながら検討しています。
全国630店舗以上!もみほぐし・足つぼ・ハンドリフレ・クイックヘッドのリラクゼーション店【りらくる】
メルカリ株に投資するデメリット
配当金や株主優待が無い(今後は不明)
やっと黒字化されたばかりの企業なので、当分は配当や株主優待は無いと思います。
もし今後、株主還元があるならメルカリのクーポンなどではないでしょうか?
いずれにせよ、当面の予定はありません。
これは成長株はどこも同じような考えなので、デメリットというわけではないです。
というわけで高配当株投資をしている人には合わないと思います。
最低50万円程度の投資金が必要
最低購入単位が100株なので、現在(2021/7)の株価ベースだと約50万円必要です。
ただしSBIネオモバイル証券を使うと1株単位で購入できるので、約5000円から投資できます。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
競合他社との競争激化
国内であれば「ラクマ」や「ペイペイフリマ」のような同業他社との競争があります。
メルカリは他社より取扱商品が多いのでユーザーが使いやすいメリットがあり、その分手数料が高くても、今のところユーザー離れは起きていません。
ただし、今後もそれが続くとは限りません。
米国も同様でフェイスブックが電子商取引に力を入れだしています。
アメリカではフェイスブック利用者が多く、そのプラットフォームを利用して急速に拡大する可能性があります。
もし現在の成長ペースに陰りが見えるようなら、投資判断を考え直す必要があります。
メルカリの株価は今後の将来性に期待して長期投資を
今後の年間の予想利回り
メルカリの各事業は、今後も成長の余地が多く、投資期間が必要な事業が多くあることが分かります。
一方で本業のメルカリ事業は、すでに黒字化を達成していて、まだまだ成長のスピードが衰えていません。
もし今後もメルカリの売り上げが2桁で伸び続けた場合には、7年後に売上高は約4倍に達します。
利益率が約4割とすると、営業益は約1600億円です。
PER20倍で取引された場合の株価で計算をすると、7年間の年利回りは約15%となります。
長期投資に向いている
メルカリの株価は現在、5000円~6000円の間のボックス相場になっています。
おそらく現在の株価がPER25倍で割高水準にあることや、コロナ禍で社会情勢に不安があるためです。
ですが、ここまででお伝えしたように今後の事業成長が見込めるため、短期的な利益ばかりに着目する必要はありません。
最後に
最後にこの記事をまとめます。
- メルカリは最新決算で上場後初の黒字化を達成しました
- 株価は現状割高ですが、成長が期待できる事業を扱っています
国内メルカリ事業:2000万人間近も、まだまだ伸びしろがのこっている
アメリカメルカリ:コロナ禍で急成長していて、市場規模的に今後に期待
メルカリショップ:メルカリに事業者が参入可能となり、品ぞろえの充実が進む
メルペイ事業 :国内電子決算市場が急成長している
メルコイン事業 :メルカリ・メルペイで資産運用できるように - メリカリ株に投資するデメリットは以下の3点です
①配当金や株主優待が無い
②最低50万円程度の投資金が必要
③競合他社との競争激化
- 今後も2桁成長が続けば、年間利回りは15%も可能。長期投資で考えたい
私は2021/4にメルカリ株に投資を開始しました。
普段からメルカリのヘビーユーザーだったことから、今後の将来性に着目したのがきっかけでした。
ウォーレン・バフェットの言葉に「自分が分からない物に投資をしない」という言葉があります。
私たちのような一般消費者にとってメルカリはすごく身近な存在なので、ある意味プロの証券トレーダーよりサービスを熟知しているわけです。
私自身はメルカリを頻繁に利用するようになって、家計費の節約に大きく役立てています。
その効果を理解しているので、今後日本に限らず世界でも同じ現象が進んでいくと考えています。
なので目先の株価の上下に左右されずに、長期的な視野でこの企業が将来社会からより必要とされると考えています。
さらに詳しい投資に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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