車の維持費って皆どれくらいかかっているのか、意外と分かっていませんよね。
自動車ユーザー1000人を対象にした大規模なアンケートの結果から、ある意味残念な結果が見えてきました。
表彰台を独占したのは『税金』だったのです。
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- 車のユーザー1000人向けに行った維持費のアンケート結果を解説します
- 平均的は維持費とその内訳を説明します
- ガソリン代の節約についてユーザーの意識を解説します
- ユーザーが負担に感じている費用をランキングで解説します
著者について
- 通勤は自転車、趣味は家族旅行の週末ドライバー
- 自動車の維持費節約方法に関する記事をブログで多数紹介しています
- 節約・副業・投資が趣味で40歳で資産4千万円オーバーしました
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車の管理費は税金が高すぎる。アンケートで分かった残念な結果

どんなアンケート?
ソニー損保が実施した、全国の自動車ユーザー1000人を対象にしたアンケートです。
対象ユーザーは月に1回以上車を運転する18~59歳の男女です。
調査方法はインターネットです。
2021年の平均年間管理費は?
1つ目の調査結果を説明します。
自動車ユーザーの月間維持費の2010年からの推移は下記の通りです。

2020年からは800円の増加になっています。
全体的に見ると、2017年からは12000円前後でほぼ横ばいの傾向が見られます。
平均月間管理費はこんなユーザー
平均的な維持費のユーザーがどんなユーザーなのかは、次の2つの調査結果で分かります。
1つ目は年間走行距離の調査結果です。
こちらの調査結果が、2014年からの平均走行距離の平均を示しています。
この調査から2021年の平均走行距離は約6200キロだと分かります。

2つ目の調査はどのような車種のユーザーが、いくら 月間維持費を使っているかという調査です。
2021年の調査では下記のようになりました。
月間平均額11,700円とほぼ同じ維持費になっているのが、コンパクトカーの11,300円だと分かります。

つまりこの2つの調査結果から、日本の平均的な自動車ユーザーはコンパクトカーに乗っていて、年間6200キロ走っているユーザーだと分かります。
ガソリン代が最大の管理費
この結果で分かるのは、ガソリン代が最大の出費だということです。
なぜかというと6200キロを、コンパクトカーの燃費とガソリン価格で計算すれば
(計算式)6200(キロ/年)÷12(月)÷15(キロ/リットル)×150(円/リットル)≒5200(円/月)
月間の維持費の平均が11,700円のうち、ガソリン代が5,200円(約40%)を占めていることが分かります。
自動車税や車検はそこまで高くないので、ガソリン代が最大の出費と言えます。
車の管理費は税金が高すぎる
ユーザーが負担を感じるものは税金だった
次に同じアンケート調査で行った別の調査結果を紹介します。
調査内容はユーザーが車の維持費で負担に感じているものです。
(金額ではなく、心理的な負担がどのようかを調査しています)

調査結果では、ガソリン代よりも自動車税や車検を負担に感じているユーザーが多いことが分かります。
実際にはガソリン代の方が、金額的には大きいのですが何故でしょう?
税金は使っていないのに払うから高く感じる
この結果はユーザーの心理的な影響を調査した物です。
つまり上位に入る項目ほど、割高に感じているということです。
「自動車税」「車検」は車をあまり使っていない、高速道路に乗らないユーザーでも同じ金額を払わなければいけません。
それって不平等だと思いませんか?
そういう意味で、ガソリン代に比較して割高に感じるのだと思われます。
車の管理費は税金が高すぎる
今回のアンケート結果を、よく見ると実は上位3位までがすべて税金が関係していることが分かります。
1位の自動車税、2位の車検も実は税金(法定費用)が半分近くを占めています。
そして3位のガソリン代も半分近くが税金です。

つまり、ユーザーが負担に感じている1位から3位を税金が独占しているということです。
こうやってみると、以下に日本の自動車ユーザーが高い税金を払っているか分かります。
車にかかる税金の種類
車は所有や走行に応じて、それぞれ税金が課税されています。
①所有するとかかる税金
- 自動車税 / 軽自動車税
1年に1回、排気量に基づいて課税 - 自動車重量税
車検時に車の重さに応じて課税 - 環境性能割
購入時に環境性能に応じて課税 - 固定資産税
- 消費税
購入時に10%課税
②走行するとかかる税金
- ガソリン税
- 軽油取引税(ディーゼル燃料車)
- 消費税
13年超のクルマは自動車税が+15%増税
2019年10月から自動車税・重量税の金額が見直されて、新車から13年経過した車は増税となりました。
具体的には以下の通りです。
自動車税の増税
①2リッターエンジン搭載車
3万9500円に15%されて年額4万5500円(6,000円のアップ)
②軽自動車
1万800円に+20%されて年額1万2900円(2,100円アップ)
次に重量税の増税内容はこちらです。
重量税の増税
1.5リッター以下搭載車 (エコカーは一律1万5000円)
- 13年未満は2万4600円
- 13年から18年未満は3万4200円
- 18年以上が3万7800円
国としては環境性のの良い、新しい車への買い替えを勧めたいのでしょうが、そんな簡単に新車に買い替えできるわけではないですよね。
ガソリン代を節約する方法は?
車を所持する以上、所有にかかる自動車税や重量税は下げられませんが、唯一抑えられるのはガソリン代です。
ガソリン代を負担に感じる人の割合
次の調査結果を説明します。
下記のグラフはガソリン代を負担に感じているユーザーの割合です。(2010年から2021年)

2021年の調査では54%なので、約半分のユーザーが負担に感じています。
ガソリン代を節約するために意識していること
次の調査結果は、ガソリン代を節約するためにユーザーが実施していることのランキングです。

1位は「セルフ式ガソリンスタンドを利用する」ということです。
1リッターあたり数円ではありますが、安いガソリンスタンドを利用するユーザーが多いことが分かります。
とはいえ、それだけでは中々ガソリン代は安くならないですよね。
さらにガソリン代を安くしようという方法を、こちらの2つの記事で紹介しています。
最後に
日本の車の税金がこれだけ高いのは、まだ道路が整備されていなかった時代に作られた制度が、そのままになっていることが原因です。
税金不足を補うために、本来は道路整備に使用するお金を、法律を変えて社会保障などに回せるようにしたのです。
ということは今後も少子高齢化で、社会保障費が増えていけば、今の高い自動車への税金は維持されていくことが考えられます。
とはいえ、多くの人にとって自動車は生活必需品になっていて、簡単には手放せないと思います。
ではその他に、維持費を安くする方法は無いのでしょうか?
実はそんなことはありません!
車の維持費を少しでも安くしたいという人向けに、まとめた記事を紹介します。
興味があれば是非お読みください。
さらに詳しい節約に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事があれば、こちらから是非お読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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