ハイブリッド車はガソリン車に比べて、燃費が良くてガソリン代が安くてお得というイメージがありますが、初期の本体価格が高いですよね。
維持費が安くても初期費用を何年で回収できているのか、本当にハイブリッド車はお得なのか気になりませんか?
税制優遇がある、環境に優しいというイメージだけで、ハイブリッド車を選ぶ前に少し検証してみます。
プロローグ

最近、街中で見かける車にハイブリッド車が増えている気がするね。
車種も増えてきたから、自分に合ったハイブリッド車を見つけやすくなっているよね。
うちも次はハイブリッド車にする?

たしかにハイブリッド車は増えてきているけど、本当にお得なのかな?
ガソリン車の方が本体価格が安いから、トータルでは安くなるんじゃない?
ちゃんと調べたほうがいいよ。
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
- ハイブリッド車の基本情報、メリット、デメリットをまとめました
- ハイブリッド車とガソリン車の本体価格、維持費でどちらがお得か調べました
⇒車種による違いがありますが、7年から10年で回収可能です
- ハイブリッド車をもっとお得に乗る方法を考えました
⇒中古車を利用すれば5年で回収可能だと判明しました
- ハイブリッド車の維持費(ガソリン代以外も)安くする方法を紹介します
著者について
- 無理ない節約をモットーに、コツコツ節約して運用した資産は4000万円超え
- 車の維持費を下げる12の方法で、車の維持費は年間約13万円に低減
- 車は17年間乗り続けたガソリン車を中古のハイブリッドに買い替え予定です
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
ハイブリッドはお得?初期費用と維持費(ガソリン代)で節約を比較

ハイブリット車とは
ハイブリッドカー(ハイブリッド車)とは、2つ以上の動力源を備えている車のことです。
従来のガソリン車より燃費が良く、CO2の排出量が少ないため環境に優しい車です。
理由はガソリンエンジンともう一つ、電気モーターを積んでいて出力が低い時は、ガソリンを使わずに走るようになっているからです。
ハイブリッド車のメリット
ハイブリット車のメリットは以下のような内容です。
- 燃費が良く、燃料代やCO2排出量が少ない
- 購入時に減税される
- 運転中の静粛性がよい
- エンジンや駆動系の部品が長持ちする
ハイブリッド車のデメリット
ハイブリット車のデメリットは以下のような内容です。
- 本体車両価格が高い
- バッテリー故障が起きることがある
- 走行音が小さく、歩行者が気付きにくい
- 社内スペースが少し狭い
- 高速運転では燃費が変わらない
ハイブリッド車とガソリン車の維持費比較
ハイブリッド車とガソリン車の維持費の違い
自動車の維持費には大きく分けて、以下の項目があります。
- 本体代+諸経費
- ガソリン代
- メンテンナンス代
- 税金
- 車検代
- 保険代
この中でハイブリッド車とガソリン車で費用に違いがあるのは、「本体代+諸経費」と「ガソリン代」です。
ハイブリッド車は本体価格が高い分、燃費が良くてガソリン代が安くなります。
長く使用すれば、価格差が逆転してハイブリッド車のコストが安くなる場合があります。
ハイブリッド車とガソリン車の維持費モデル比較
ハイブリッド車とガソリン車の初期費用と維持費の合計を比較します。
計算に使用した車種はシエンタです。
以下がガソリン車とハイブリット車の基本情報の違いです。


計算条件として年間走行距離を1万キロ、ガソリン価格を150(円/L)として計算します。
15年間の初期費用と維持費の合計は下記のグラフのように推移します。

シエンタの場合は7年間乗り続けると、ガソリン車とハイブリット車が同額になることが分かりました。
ただし、走行距離とガソリン価格に大きく左右されます。
それでは次に別の車種でも同じように比較してみましょう。
ハイブリットの維持費が安いお得な車種とは
①ヤリス(トヨタ)ハイブリッドの維持費
検討結果は以下の通りです。


本体価格差の回収には10年以上かかります。
②カローラ(トヨタ) ハイブリッドの維持費


コスト回収には9年かかります。
③XV(スバル)ハイブリッドの維持費


コスト回収には10年以上かかります。
④レクサスGS(トヨタ)ハイブリッドの維持費


コスト回収には8年かかります。
検討した数車種で一番回収に期間が短かったのはシエンタで、回収期間は7年でした。
この結果を見て、ハイブリットがお得といえるかは個人差があると思います。
ではもっとお得にハイブリット車を活用する方法が無いのか検討してみます。
ハイブリット車をお得に乗るには中古車が良い?

ハイブリッド車とガソリン車の中古車を比較
もっとお得に乗るために5年で回収する方法を考えてみます。
シエンタの中古車価格をガソリン車、ハイブリット車で調べてみました。
下記の表の上がガソリン車、下がハイブリット車で、スペックを合わせて検索した結果です。
中古車の価格帯における出品台数で比べてみましょう。

これを見るとガソリン車とハイブリット車は約20万円、ハイブリット車が高いことが分かります。
新車のときは34万円の差があったのが、縮まっているのでハイブリッド車のコスト回収が早くなります。
中古車のコスト回収期間は?
実際に調べた結果がこちらです。


中古車の場合は、コスト回収が5年に縮まりました。
ハイブリッドにお得に乗りたいと考えるなら、お値打ちな中古車を探すのが良いことが分かりました。
中古車ハイブリッドの注意点
中古車の場合はリスクもあります。
見えない部分で故障がしていたり、経年使用による劣化などが起きている可能性があります。
特にハイブリッドの場合、バッテリーの劣化は分かりにくい症状です。
中でも初期のプリウスではバッテリーの寿命が10年持たない例が多くありました。
ただし、現在の車種では15年~20年もつといわれていわれています。
それでは次でさらにハイブリット車の様々な維持費を下げて、お得に乗る方法を考えます。
ハイブリット車のその他のメリット
ハイブリッド車は防災時の給電機器として利用ができます。
例えばトヨタのハイブリッド車であれば、100V・15アンペアの給電機器が標準もしくはオプションで付いています。
もともとハイブリッド車には、エンジンと発電機が付いています。
あとはAC100Vを作るインバーターだけ用意すればよいので、通常に防災用で給電機器を用意するより安く済みます。
ハイブリット車の維持費を下げてお得に乗る方法
車の維持費を下げるコツを12個紹介します。
すべて実際に私が車の維持費を年間15万円下げたときに使ったテクニックです。
- 自動車のサイズを見直す:重量税、自動車税が安くなる
- 自動車保険を下げる:「インズウェブ」で簡単に相見積もりを取る
- ハイブリット車にする:ガソリン車と価格差20万円なら回収可能
- 覆面調査でガソリン代を減らす:ガソリンスタンドの調査報告書を書いて報酬ゲット
- 車検を安くする:車検専門店なら安くて、速いうえに品質も安心
- オイル交換を安くする:車検のサービスで交換する。もしくはメルカリで無料券を探す
- バッテリー交換費を下げる:カーエイドストアでバッテリーを買って、自分で交換する
- タイヤ交換費を下げる:頻繁に行う作業は自分でやると効果大
- 高速道路料金を下げる:割引時間帯を上手に活用する
- 中古車を買う:新車は最初の数年で値下がりが大きいので、中古車がお勧め
- 不要になった車を買い取ってもらう:廃車でも「カーネクスト」なら買取してくれます
- 駐車場代を下げる:「PMCマンスリーパーキング」は不動産屋を通さないから安い
ざっと一覧に示しましたが、具体的な方法は別記事で紹介しています。
もし興味があれば、こちらをお読みください。
最後に
最後にこの記事をまとめます。
- ハイブリッド車はエンジンとモーター両方で駆動するので、ガソリン車よりCO2排出量・ガソリン代が安い
- ハイブリッド車は本体価格が高く、走り方によっては燃費が悪くなる
- ハイブリッド車とガソリン車のコストを新車で比較すると、7年から10年乗り続けるとハイブリッド車が有利になる
- 中古車の場合は、割安な物件を選べば5年以内にハイブリッド車が有利になる
- 車の維持費を下げる方法はその他にも12個ある
「ハイブリット車がお得です」というセールストークだけで判断すると、実は損をするパターンがあることが分かりました。
「もうこれからは電気自動車の時代です」のようなセールストークは、消費者に次々に車を乗り換えてもらいたい思惑があると思います。
車に限らず、私たち消費者は賢く判断をしていかないと、いつまでたっても貯金できないことになってしまいます。
さらに詳しい節約に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事を読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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