19世紀の産業革命、20世紀の自動車革命に続いて、21世紀は情報革命によって、世界のどこにいてもインターネットで結ばれる時代になりました。
私たちの生活は飛躍的に便利になりましたが、常にサイバー攻撃にさらされるデメリットが発生しています。
クレジットカードの不正利用、アカウントの乗っ取り、企業の機密情報の漏洩などのニュースが絶えません。
サイバーセキュリティに関わる企業はいわば、デジタル社会の防衛・医療機関といえます。
サイバーセキュリティはグーグルやアップルなどに比べて、表向きには目立たない存在ですが、インターネットの発達とともに、21世紀に発展する業種ではないでしょうか?
この記事の内容を読むとこんなことが分かります。
①サイバーセキュリティとはどんな業種か?なぜ今後有望なのか?
- インターネット上で不正アクセスや改ざんと防止するサービスを提供する企業です
- ネット社会の発展で、機密情報が増大の一途を辿っているからです
②サイバーセキュリティETFの「BUG」とは?
- おもに米国に上場するセキュリティ管理やプログラム開発会社35社に投資しています
- S&P500を上回る利回りを達成しています
③「BUG」以外のサーバーセキュリティETFと比較した結果は?
- 同じサイバーセキュリティ関連のETF(AIQ、EBIZ、SOCL)と比較しました
- 利回り、管理費ともに「BUG」がおすすめです
著者について
- 株式投資経験は15年以上、個別株・投資信託・ETF・リートの取引履歴が多数あります
- 節約、副業で貯めた資金をコツコツ投資、40歳で資産は4000万円オーバーしました
- 楽天証券で「BUG」に2020年から投資を開始しました
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
サイバーセキュリティETF「BUG」がおすすめの理由

サイバーセキュリティとは
簡単に言うと、コンピューターやサーバ、Webサイトなどへの不正アクセスを防止して、電子データの不正な取得や流出、改ざんの防止や、防止を目的とした対策のことです。
コンピューターやWeb上の不正アクセスは、「サイバー攻撃」と呼びますが、ウイルスやスパイウェアなどによる情報取得、パスワードの漏洩など様々な形があります。
サイバーセキュリティの種類
- コンピュータウイルス
- 不正アクセス
- ID/パスワードの漏洩
- 従業員など内部からの情報持ち出し
増え続けるサイバー攻撃
国家や企業を狙った大規模なサイバー攻撃がニュースで取り上げられることが増えたので、なじみのある言葉になってきています。
2020年にはアメリカの国防総省など、複数の政府機関や企業が外部からのサイバー攻撃を受けたニュースが話題になりました。
日本においてもサイバー攻撃の拡大は実際に起きています。
下のグラフのように、2014年からの推移をみると右肩上がりで件数が増大しています。

サイバーセキュリティ技術の高度化・専門化
増え続けるサイバー攻撃に対して、以下のような対策が取られています。
- セキュリティ対策ソフトの開発
- システム、データへのアクセス権限管理の強化
- システムへのアクセスログを管理
- IDS(不正侵入検知システム)を導入
- IPS(不正侵入防止システム)を導入
過去にはウイルス対策ソフトの導入が主な対策でしたが、サイバーセキュリティに関する業務は煩雑化が進んでいて、より専門性の高い技術が求められています。
サイバーセキュリティ市場の将来性
サイバーセキュリティは、IT支出の中で最も急速に成長している分野の1つです。
グローバルX社が発表している、全世界のサイバーセキュリティ支出は下記のグラフのように急成長が予想されています。

サイバーセキュリティーETF「BUG」とは
「BUG」の基本情報
サイバー攻撃を防止するセキュリティ・プログラム開発や管理を業務とする企業35社に分散投資したETFです。
基本情報は下記の通りです。

「BUG」のチャート
BUGのチャートは以下の通りです。
「BUG」の構成銘柄
①国別の割合
IT産業が盛んな米国企業で約7割が占められています。
日本ではウイルスバスターのトレンドマイクロ社や、デジタルアーツ社が入っています。

②保有企業上位10社

聞きなれない会社が多いですが、いずれもサイバーセキュリティ関係で業績を伸ばしている企業ばかりです。
いくつかの企業について解説します。
BUGの構成銘柄紹介
BUGが保有する上位企業について、簡単に紹介します。

「BUG」の利回りを比較
米国の主要企業で構成される株式指数「S&P500」と連動するETFである「VOO」と比較してみます。
経費率が「BUG」の方が高いので、それを上回る利回りを出していないと、「BUG」に投資する意味がないですよね。
2020年1月からの結果がこちらです。(青線が「BUG」、赤線が「VOO」)

ご覧の通り、「BUG」の利回りが大きく上回りました。
理由はS&P500には成長率の低い業種の企業が含まれているからだと考えられます。
「BUG」の分配金
2019年に設定されたETFなのでデータが少なく、今後の動向は分かりにくいです。
ですが成長性による値上がりを期待できるので、分配金にそこまでこだわる必要はないと思います。

それでは次の章でサイバーセキュリティ関連の他のETFと比較してみましょう。
サイバーセキュリティETF「HACK」と「BUG」の比較

サイバーセキュリティETFの種類
サイバーセキュリティETFは現在4種類のETFがあります。
- BUG(Cybersecurity ETF)
- HACK(ETFMG Prime Cyber Security ETF)
- CIBR(First Trust NASDAQ CEA Cybersecurity ETF)
- IHAK(iShares Cybersecurity and Tech ETF)
サイバーセキュリティETFの国内取り扱い
国内で取り扱いがあるのは、「BUG」と「HACK」の2つです。
- BUG:SBI証券、マネックス証券、楽天証券
- HACK:SBI証券、マネックス証券、楽天証券
そのため、この2つのETFについて比較を行っていきます。
サイバーセキュリティETFの基本情報の比較
「BUG」と「HACK」の基本情報は以下の通りです。

「HACK」は「BUG」より約5年前に開始されたETFなので、純資産額では上回っています。
後発の「BUG」が優れているところは経費が低く、分配金が多いことです。
経費の低さは運用成績を大きく左右するので注意しましょう。
サイバーセキュリティETFの構成銘柄の比較
①構成国の比較

見て分かる通り、どちらも7割以上をアメリカ企業が占めていて違いは見られません。
②組入れ企業の比較
上位10社の構成比率と比較した表を示します。

10社のうち2社しか重複がありませんでした。
ということは運用利回りに差が出るのでしょうか?
サイバーセキュリティETFの運用利回りの比較
それでは運用利回りを比較します。
下記のグラフの青線が「BUG」、赤線が「HACK」とです。

同じサイバーセキュリティETFでも、BUGの方が利回りが高いことが分かりました。
経費率が低いことを加味しても、「BUG」が有利ではないでしょうか?
最後に
最後にこの記事をまとめます。
- サイバーセキュリティはネット社会の犯罪増加により、成長している産業です
- 「BUG」はサイバーセキュリティ関連35社に分散投資するETFであります
- 「BUG」は米国企業を中心に、イスラエル、英国、日本企業にも投資をしています
- 「BUG」はS&P500のETFより利回りが高いので、経費率が高くても回収可能です
- 同じサイバーセキュリティETFには約5年長い実績がある「HACK」があります
- 「BUG」の方が経費率が低く、利回りが高いためお勧めです
ETF投資でよく勧められている方法としてS&P500に集中投資するやり方があると思います。
もちろん過去の実績を見ても、その方法で8%を超えるリターンを出してきているので、今後も大きな期待がもてる方法です。
一方でS&P500の中にも、成長性が衰えてきた業種の企業が多く含まれていることを考えると、サイバーセキュリティに特化したETFに資金を一部回すのもありだと思います。
さらに詳しい投資に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは節約・副業・投資に関する資産形成に役立つ情報を紹介しています。
一人でも多くの読者の方が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事を読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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