平均的な収入のサラリーマンにとって資産1000万円とはどんなイメージなのでしょうか。
「給料が上がらないのに、税金・社会保険は上がり続けていて、とても1000万円なんて貯まらないよ」って感じてしまうかもしれません。
しかし、老後に必要な資金は最低2000万円と政府は算出しています。
「そんなの無理無理、どうせ何とかなるよ!」で済ませておいても、はたして大丈夫なのでしょうか?
プロローグ

日本人の金融資産の平均値は40代で約1000万円だって。
みんなすごいね、どうやってそんなに貯めているんだろう。

どれどれ、その記事ちょっと見せて。
あー、なるほどね。
良く見て平均値は1000万円だけど、中央値は500万円てなっているよね。

え?中央値と平均値って何が違うの?

簡単に言うと平均値は全員の資産をすべて足して、人数で割った数字だよ。
中央値は一番人数が多いところの数字だよ。
平均値が中央値よりかなり高い理由は、格差が大きいってことなんだ。
つまり資産形成をしている、していない人で差が拡大しているんだよ。
この記事の内容と読むメリットはこんなことです。
- 資産1000万円を8年で作るモデルを説明します
- 資産1000万年までは節約と副業の効果が大きいです
- 資産1000万円をつくる障害と対策を解説します
著者について
- 節約・副業・投資を駆使して30代で資産4000万円に到達しました
- 共稼ぎせずに収入の約25%を投資に回す生活を続けています
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万越え
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
資産1000万を貯める期間を無理せず8年に短縮させる方法を紹介

1000万円の資産を持つ意味
こちらが日本人の一般世帯の金融資産額の表です。

日本人の金融資産の中央値を見ると、60歳代が最も多くても600万円~650万円です。
もし1000万円の資産をできる限り早く作ることができれば、貧しい生活を送らなくて良いといえるかもしれません。
1000万円の資産を作る難しさ
とはいえ、そんな簡単に作れるのならば多くの世帯で達成しています。
言葉で言うのは簡単ですが、なぜ1000万円を作るのが難しいのか説明をします。
一般的な水準の例として、年収500万円家庭を考えます。
税金などを引いた、実際の手取りは380万円です。
それに対して平均支出は約360万円ですから、給料だけで貯められるのは年間20万円です。
毎年20万円を貯金した場合、1000万円貯まるのに必要な期間は50年です。
これでは22歳で働きだした若者が、定年までかかっても貯められません。
ですが投資や副業を上手に駆使すれば、もっと早いタイミングで1000万円の資産を作ることが出来ます。
次から、その内容について解説していきます。
資産1000万円を確実に貯める方法とは
私が実際に成功した1000万円を確実に作る方法をご紹介します。
節約と副業と投資を並行させる
その方法は節約と副業と投資の3つに同時に取り組むことです。
どれかが抜けたからと言って、1000万円作れないわけではありませんが、確実性とスピードが落ちます。
まず節約をしなかった場合は、副業と投資で収入が増えた時に、「これだけ稼いだんだからもっと使ってもいいでしょ」と考えてしまいがちです。
「収入が増えても支出を増やさない」ことが資産を早く作るためには必要です。
副業をしなかった場合は、稼ぐペースが遅くなるので当然、資産形成には不利になります。
投資をしなかった場合は、1000万円が最終目標であれば、到達が少し遅くなるだけかもしれません。
ですがその先2,000万円、3,000万円を目指していくなら必ず必要になると思います。
資産1000万円を貯めるモデルとは
まず最初に資産1000万円を作るまでのモデルをお見せします。
モデルの主人公のプロフィール
- 年収500万円(手取り380万円)のサラリーマン
- 貯金は0円
- 『節約・副業・投資ブログ』を読んで貯蓄に目覚めました
- ブログを読んで、支出は年間320万円に節約して、副業で年間60万円を稼げるように
- 投資も開始して年利5%稼げるようになりました
主人公は以下の条件で資産形成を進めていきます。
- 毎年給与と副業収入でそれぞれ60万円を貯めて、それをすべて運用に回します
- 2年目以降の運用益もすべて再投資していきます
- あとはひたすら1000万円になるまで、同じことを繰り返します

この表で分かるように、1000万円に到達するまでわずか8年です。
さらに資産が2000万円を超えるのは13年後です。
もし老後に突入するまでにまだ13年はあるなら、少し安心できますよね。
しかし、その余裕が無いのならば毎年の貯蓄額を増やさないと間に合いません。
1000万円を貯めるためには労働と節約
モデルケースの資産が1000万円を超えた時の内訳は下記の通りです。
- 給与収入:480万円
- 副業収入:480万円
- 運用益:186万円
いかに労働による収入が大きいか分かりますよね。
ということは資産が少ないうちはとにかく「節約」「副業」が大事です!
1000万円を一気に作ろうとするリスク
そんなことはない!投資で勉強をすれば資金を何倍にもできるかもしれないと思うかもしれません。
たしかに仮想通貨のように短期間で数倍になる投資方法が当たれば、その可能性もあります。
ただし、仮想通貨のように短期間で値上がりする資産は、暴落が起きる可能性が高いです。
もし何年もかけて作った500万円を作ったとします。
それが、一週間で半額になったら後悔しませんか?
それまで頑張って働いた数年間が、一瞬で振り出しになってしまいます。
そして十分に若く失敗が取り戻せればいいですが、40代、50代になってからの失敗は取り戻せません。
それよりはゆっくりとでも、確実な方法で増やす方が良くないですか?
節約・副業で1000万円作ると得られるもの
宝くじや仮想通貨のような投資でつくった1000万円と、節約・副業でつくった1000万円は意味がまったく違います。
ダイエットに例えてみましょう。
脂肪吸引して減らした10Kgと、食事や運動で減らした10Kgは同じでしょうか?
どちらがリバウンドしやすいと思いますか?
食事や運動で体重を減らせた人は、その体重を維持する方法を知っていますし、すでに体が習慣化されています。
反対に脂肪吸引で体重を減らした人は、その体重を維持するための生活習慣に慣れていないので、維持しようとすると苦痛でしかたないですよね。
節約・副業で1000万円を作った人も同じです。
体や脳に貯蓄型の生活スタイルが刻み込まれているので、浪費体質に戻ることがありません。
資産1000万円を貯める期間が延びる原因とは

前章のモデルでなんとなく1000万円つくるのが可能だと感じてもらえたでしょうか。
あるいは「計算上はそうかもしれないけど、そんなに上手くいかないよ。」と感じるかもしれません。
この章では実際に資産1000万円つくろうとしたときの障害を考えていきます。
節約が続かない
節約が続かない理由はこういう感じではないでしょうか?
- つい衝動買いをしてしまう
- お金があるとなんとなく使ってしまう
- 節約疲れで反動買いしてしまう
- 小遣い(家計)を管理していない
私がお勧めする方法は、家計簿をつけることです。
ダイエットで体重を定期的に測るのと同じで、家計簿をつけて節約の意識を高めるのが良いです。
こちらの記事で詳細を解説しています。
家計簿をつけていても、上手に節約に活用できていない可能性があります。
家計簿は記録することと、予算を管理することの2つの大切な役割があります。
山登りで例えると、記録は今いる場所を理解すること、予算管理が山頂まで登る計画を立てることです。
こちらの記事で詳しく解説しています。
副業で稼ぐのが大変
どんな副業で稼ぐのが良いのか分からない
副業が資産1000万円の近道なのは分かると思いますが、やはりハードルがありますよね。
「本業が忙しくて副業なんてとても・・」
「副業って言っても何をすればいいか分からないし・・」
その通りだと思います。
残業代がしっかり出ていて、給料収入だけで貯蓄ができているなら問題ありません。
ですが世の中には残業代が出ない会社も多くありますし、業績が落ち込んで残業がなくなる会社もあります。
なので忙しくても休日の数時間だけでも、副業で稼ぐことをお勧めします。
副業を続けるコツは、自分に向いている、好きな仕事を選ぶことです。
WEBライターは初心者でも始めやすい
私は今、WEBライターで得意なジャンルの記事を書いて時給2000円もらっています。
好きなことを隙間時間でお金をもらってやっているのでありがたいと思いますね。
始めるまでのハードルさえ乗り越えてしまえば、あとは自然と続くものです。
こちらの記事が参考になるので、是非読んでみてください。
副業が禁止されている
会社員が副業する場合、会社の規則で禁止されていないか確認が必要です。
本業の収入があくまでもベースなので、本業に営業が出たら元も子もありません。
副業が認められていても、副業の種類や働き方で抵触する可能性があるので、注意しましょう。
投資で失敗する
投資の失敗は精神的にきつい
1000万円までの資金作りは節約と副業が大きな役割なので、運用の失敗はそこまで大きな影響はありません。
とはいっても運用を失敗するリスクはあらかじめ考えておくと良いです。
投資に慣れていないサラリーマンの場合、1日で数万円の損失がでるとショックが大きいと思います。
何日も働かなければ取り戻せない額が、1日で消えていくことは珍しくありません。
ショックで仕事が手につかなかったり、株価の底値で狼狽売りしてしまったりします。
積立投資でコツコツが稼ぐのがおすすめ
なので初めは小額から投資を始めて、コツコツと額を増やすことをお勧めします。
理由は給与とは違う感覚を持つことと、もう一つはドル・コスト平均法の恩恵を受けるためです。
ドル・コスト平均法とは毎月一定額を積み立てていく方法です。
つまり株価が高い時は購入する株数は少なく、株価が低い時は多くなります。
こちらが具体的なイメージ図です。

この方法のメリットは安い時ほど株をたくさん買うので、平均購入額が低くなることです。
つまり株価が上がったときに利益が大きくなります。
ひたすら毎月一定額を『S&P500』のように成長を続ける銘柄に投資し続けることです。
(『S&P500』:米国の主要500銘柄で構成される株価指数。下記が長期チャートです)

最後に
最後にこの記事をまとめます。
- 資産1000万円を作るには節約と副業が重要です
- 投資で1000万円をいきなり狙うのはリスクが大きいです
- 節約と副業で1000万円を作れると、貯蓄体質になっています
- 資産1000万円の障害と対策は以下の通りです
- 節約が続かない:家計簿をつけて節約意識を高める
- 副業はハードルがある:好きな仕事で始めるとストレスなく続けられる
- 投資で失敗する:小額からコツコツやってみる
私自身サラリーマンを15年以上つづけてきたから分かることがあります。
これからのサラリーマンの未来は決して明るくはないということです。
その理由はこんなことです。
- 年功序列・終身雇用をやめる企業が増えてきました
- 国も年金だけでは老後の生活が成り立たないから、運用や副業を勧めています
- 個人で能力のある人間に富が集まるようになりました
そんな中でも余裕のある豊かな生活を送るためには、少しでも早く資産形成を始めるべきではないでしょうか?
さらに詳しい資産形成に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは他にも生活に役立つ節約アイテムを紹介しています。
節約を始めるための手順をはじめ、資産形成に役立つ考え方を紹介しています。
一人でも多くの読者が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事を読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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