サラリーマンの年収が昔と比較して、減ってきたというニュースを見たことはありませんか?
厚生労働省のデータを見ると、確かにサラリーマンの平均年収はこの20年で約30万円下がっています。
実はこれから先も決して明るい未来にはなりません。
何も対策をせずにいると、将来こんなはずじゃなかったとなってしまいます。
プロローグ

また社会保険が上がるってニュースが来たよ。
ここのところ毎年のようにやたらと社会保険が上がってる気がするよ。
給料は下がっているのに社会保険だけ上がったら、どんどん生活が苦しくなるよ!

消費税が上がったばかりなのに?
節約だって限界があるのに、なんで早く景気が良くならないかしら。

いや、これは景気の問題じゃないんだよ。
いくら個人が一所懸命働いても明るい見通しは何もないんだよ。
この記事の内容と読むとこんなことが分かります。
- サラリーマンの給料が上がらない理由は企業の人件費削減です
- 企業は従業員の給料では無くて、内部留保と株主の配当を増やしています
- 税金が上がり続ける理由は高齢化社会なので、これからも上がり続けます
- 暗い未来にならないための対策方法をご紹介します
著者について
- サラリーマン歴15年以上、金融危機や高齢化社会の厳しさを身を持って体験しています
- 株式投資歴は15年以上で、株主側の立場も理解しています
- 節約、副業、投資で給料減、税金UPでも手取り収入を増やし続けています
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
サラリーマンの給料が上がらないのに手取りが下がり続ける対策
サラリーマンの給料の実態
まず、サラリーマンの年収の推移を見てください。

2018年のサラリーマンの平均年収はピークの1996年から約30万円下がっています。
サラリーマンの給料が上がらずに手取りが減る理由
給与水準が固定されている
日本のサラリーマンの給料は、成果主義を導入する企業が一部出ては来ていますが、基本的に年功序列で決まります。
若いうちは給料が安く、いくら中高年の先輩社員より努力しても、給料が追い越すことはありません。
また企業規模が小さい企業ほど、給与水準が低くて自分の努力だけで、給料を上げるのが難しくなっています。
その理由は大企業に比べて、競争が激しかったり、機械化が進んでいないなど、労働生産性が低くて利益が出せないからです。
企業の内部留保を増やしている
その一方で企業の内部留保の推移は増え続けています。

つまり、企業は人件費を抑えて利益を確保しているのです。
すなわち企業が人件費をただのコストと捉えているのです。
その考え方が変わらない限り、企業が利益を伸ばしていっても給料が上がることはありません。
株主に還元している
企業は内部留保の他に、配当金を増やし続けています。

企業は従業員の給料は抑える一方で、株主への配当が2010年以降で約3倍まで増えています。
これを見れば、企業の利益は従業員では無く株主に向けられることが分かります。
税金・社会保険料が上がり続けている
こちらを見ると税金・社会保険料がこの40年以上上がり続けているのが分かります。

理由は高齢化社会に他なりません。
税金・社会保険料を収める現役世代が減って、受給世代が増え続ければ、当然の結果ですよね。
その傾向は今後も続きます。

細かくて見づらいのですが、赤の折れ線をみれば高齢化率が上がり続けるのが分かります。
つまり現役世代が払う税金・社会保障費は今後も増え続けることになります。
サラリーマンの上がらない給料に対策する方法
それではサラリーマンが豊かに暮らす方法を考えていきます。
給料を増やす
一つ目は給料を増やすことですが、とれる方法は2つしかないと言っていいです。
給料の高い企業に転職する
日本の企業は成果型報酬では無く、年功序列で決まるので社内でいくら結果を出しても、大きく給料を上げることはできません。
確実に給料を上げるためには、今の会社より給料の高い企業に転職することです。
もちろん簡単なことでは無いので、周りの人と同じことをしていては無理です。
- TOEICで800点以上とる
- 簿記など意味のある資格を取る
- スキルアップにつながる業務をこなす
- できるだけ若いうちに転職する
- 景気の良い時に転職する
ひたすら残業代を稼ぐ
転職をせずに給料を増やしたいなら、残業代を稼ぐ方法があります。
自由な時間が無くなるデメリットはありますが、仕事を早く覚えられる、上司の評価が良くなるなどのメリットもあります。
一方で、コスパの面で考えるとお勧めはしません。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
節約をする
給料が増えない中で確実に手取りを増やす方法は節約です。
1ヵ月の生活費を1万円下げられれば、年間で12万円、10年で120万円、50年で600万円です。
とは言え分かっていても中々できないのが節約ですよね。
節約は我慢が必要だったり、いちいち無駄な出費を探すのが面倒だったり・・
こちらの記事では家計簿をつけると、自然と節約が進んでいくという内容を紹介しています。
簡単に家計簿をつける方法も詳しく説明していますので、良かったらお読みください。
副業をする
会社の給料が増えないのに、収入を増やす一番手っ取り早い方法は副業です。
サラリーマンの副業は政府が推奨する方向を示しているので、今後ひろがっていくトレンドです。
昔のように副業禁止という企業は減っています。
こちらのグラフを見れば副業人口が増えてきているのが分かりますよね。
フリーランス実態調査
過去12カ月に仕事の対価として報酬を得た、全国の20-69歳男女3096人(うちフリーランス1550人)にオンライン調査を行い、推計した。

また副業収入は給料と違って社会保険料を払わなくていいし、税金も安いのでお勧めです。
こちらの記事でその方法を紹介していますので、良かったらお読みください。
投資をする
節約と副業で毎月の家計が黒字になったら、その資金で投資を始めましょう。
投資と聞くと損失を出すリスクがあるので、ハードルが高いと感じる人もいますよね。
ですが投資をしないとこんな損をしてしまいます
- 私たちの銀行預金は、銀行が株や債券に投資して利益を得ています
- 短期的にはリスクの高い株ですが、米株は長期でずっと値上がりしています
- 物価が上がり続ければ、現金の価値は右肩下がりです(注1)
- 投資をする人としない人の格差が世界中で広がり続けています
注1)日本のインフレ率:マイナスの年もありますが、基本はプラスで推移しています

そうは言っても投資の一番のハードルは資産の値下がりで損をすることですよね。
だから投資は最初は小額から始めて、コツコツ続けることが大切です。
つみたてNISAであれば利益に税金がかからずに、毎月コツコツと積立投資ができます。
最後に
かつては大学を出て企業に就職すれば、定年まで給料が保証されるので、年功序列制度から多くの恩恵を受けていました。
しかし近年の日本では、年功序列でも十分な給与が得られなくなっていて、副業や投資で別の収入源を確保する必要が出てきています。
これから先は自らの能力や知識によって将来を切り開いていかないといけません。
サラリーマンの私たちには幸運なことに、それに備える時間がまだ少しだけ与えられています。
その特権を活かして、今から資産形成を始めてみませんか。
さらに詳しい投資に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログでは節約や副業を始めるための手順をはじめ、資産形成に役立つ考え方を紹介しています。
一人でも多くの読者が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事を読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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