残業残業代は通常の勤務時間に25%上乗せするように法律で定められています。
一見残業で稼ぐのって効率的でお得だと思いますよね。
残念ながらこれって反対です。
残業中は時給が約20%下がっているんですよ。
プロローグ

うちの部署ずっと忙しくて毎月残業続きで、残業代が貰えるのはうれしいんだけど体が辛いんだよね。
残業代はいいから、もう少し人を入れてくれればいいのに・・

人を増やした方が人件費が上がるから難しいんじゃない?

えっ?そうなの?
残業代は25%上乗せされるから、残業代を払う方が高いはずだよ。
残業代ってお得じゃなかったの?
この記事の内容と読むメリットはこんなことです。
- 残業代はコスパ最悪だった。時給換算で約300円損しています
- コスパ以外にも残業で稼ぐのをお勧めしない理由を説明します
- 残業より副業で稼ぐのが良い理由が分かります
著者について
- 就職した会社で配属された部署で毎月平均50時間残業を10年以上継続しました
- その後、うつ病にかかり休業明けから定時職場に異動しました
- 異動後に副業を開始して毎月、安定収入を得ています
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
残業は時給が下がるからやめよう。定時で帰って副業がお勧め。

残業時間の推移
日本のサラリーマンの月当たりの残業時間を、2014年から4半期ごとに集計したデータを示します。

残業時間は2020年から横ばいで、毎月約25時間になっています。
就業日数を20日とすると、1日1.25時間の残業をしていることになります。
残業代とは
残業代の定義は以下の通りです。
労働基準法によると
法定労働時間を超える労働は、“通常賃金の125%以上”払う義務があります。
たとえば時給が1,000円の場合、時間外手当は1,250円となります。
(法定労働時間とは1日8時間、1週間に40時間を超える労働時間のことです)
残業は時給が下がるからお勧めできない
雇用者にとっての残業代
一見すると25%割り増しされていて残業代はお得に見えますよね?
しかし裏にはこんなカラクリがあります。
- 残業をしてもボーナス・退職金は変わらない
- 残業をすると社会保険、所得税、住民税が上がる
- 人を雇うと企業は社会保険を折半する必要があるから、かえって割高になる
- 人を雇うと企業は研修費、備品費など余計にかかって損をする
- 人を雇うと仕事が減ったときに余分な人員が増えてしまう
これだけ見れば企業側は明らかに人を雇うより、残業させたほうがお得なのが分かりますよね。
しかし本当に伝えたいのは次のことです。
労働者にとっての残業代
労働者にとってはどうでしょう?
「25%割り増しされたから、通常の勤務時間より時給が上がって得だなって」と感じるかもしれません。
これはとんだ勘違いです。
労働者側にとっても通常の労働時間より残業時間の方がコスパが悪いんです。
具体的に説明をします。
残業代が時給が下がる具体例
計算条件
前の章で伝えた通り、残業をしてもボーナスは変わりません。
多くの企業は基本給×〇ヵ月という計算のされ方ですよね。
では具体的な例で計算をします。
前提条件
- 基本の労働時間の時給を1500円
- 月の労働日数は20日、残業は毎月40時間
- 年間賞与は基本給の5.5か月分
- 妻帯者は扶養なし、子供2人は16歳未満
計算結果
以上の条件で残業がある場合と無い場合の時給を計算した結果です。

計算結果を説明します。
- 年間の労働時間は残業ある場合が、毎月の40時間分多くなります(①)
- 収入は残業代は25%UPして計算すると、毎月40時間で7万5千円です(②)
- 総収入の差は純粋に残業代の差がついて90万円になります(③)
- 税金と社会保険はこちらのページで計算しています(④)
- 年間給与から税金と社会保険を引いたのが「年間所得」になります(⑤)
- 給与では90万円あった差が年間所得の差では70万円に縮まります(⑤)
- 「年間所得」を「労働時間(年)」で割ると、時給換算で『残業なし』が約50円高くなります(⑥)
残業時間の時給は安い
さらに残業時間だけの時給を計算してみましょう。
年間所得の差(⑤部分)を年間の残業時間で割れば求まります。
(400(万円)-330(万円))÷ 40(時間) ÷ 12(月)=1458(円/時間)
つまり、通常の労働時間の時給が1719円に対して、残業時間の時給は300円安いのです。
残業をするその他のデメリット
残業をすると給与面以外にもデメリットがあります。
具体的な例をいかに挙げます。
- 生産性の高い仕事が出来なくなる
- 自分のために使える時間が無くなる
- 時給が下がる
- ストレスや疲労がたまって体調を崩す
- モチベーションが下がる
どうでしょうか?
実際に思い当たる点はないでしょうか。
詳しくは下記の記事で解説しています。
残業で稼ぐより副業で稼ぐのがお勧め

残業で稼ぐ場合と副業で稼ぐ場合のメリットを説明します。
隙間時間でできる
残業時間は平日の通常勤務時間の後と決められていますが、クラウドソーシングの仕事は自分の都合に合わせて働くことができます。
しかも完全在宅でパソコン1つあればこなせます。
中には記事を書くために調査や取材が必要な案件もありますが、応募条件で分かります。
記事の納期は必ず守る必要がありますが、自分のペースで間に合うようにすればOKです。
とは言え計画的に進めるには、1日の中で時間帯を決めるなどすると良いですよ。
経験を積むと単価が上がる
クラウドソーシングの仕事は経験を積んで、技術を伸ばせば仕事の単価が上がります。
居酒屋やコンビニと違って、経験と技術のレベルによって仕事の単価が10倍以上の差があります。
専業ではないので、バリバリ稼ぐ必要は無いのですが単価が上がれば、副業で働く時間が短くできます。
定年後に続けられる
サラリーマンの宿命は定年ですよね。
定年後に収入が減るのが不安、やることが無くなったら毎日どうしようなんて悩みはありませんか?
クラウドソーシングで副業をやっておけば両方の不安に対応できますよ。
定年してから仕事を探し出すより、サラリーマンの肩書があるうちに始めて経験と技術を蓄えることをお勧めします。
税金と社会保険料が上がらない
①税金が上がらない理由
副業で収入を継続的にかせぐなら税務署に届け出をすると税金の控除が受けられます。
そうすると残業代と違って、一定額までは副業収入が増えても税金と社会保険が増えないのです。
一定額はおおよそで年間70万円です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
②社会保険料が上がらない理由
まず社会保険が上がらない条件には雇われずに働く副業を選ぶ必要があります。
副業がアルバイトやパートのように雇われて働く仕事だと、社会保険料が上がる可能性があります。
それによって務めている会社にも、アルバイトやパートをしていることが発覚します。
私が勧めたい副業は雇われずに、収入を得る副業です。
例えばクラウドソーシングで直接企業などから仕事の依頼を受けて、収入を得る方法です。
その場合は社会保険に入る必要が無いので、社会保険料は上がりません。
社会保険料・節税のテクニック
副業をすると節税ができるというお話のついでに、もう一つサラリーマンの節税テクニックを紹介します。
『ふるさと納税』は利用されていますか?
もし利用していないのでしたら、すごくお得な制度なので簡単に説明するので読んでみてください。
ふるさと納税の手順です
①ふるさと納税のサイトに登録する
②ほしい返礼品を検索する
③寄付をする
④確定申告で申請する(確定申告しない場合はワンストップ特例制度を利用)
これだけすると寄付した額から2000円引いた額が翌年の住民税から引かれます。
つまり10万円寄付をすれば9万8千円返ってくるので、非常にお得じゃないですか。
寄付して受け取れる返礼品は、だいたい寄付金の3割くらいの価値があるので、3万円の品物を2千円で買えるという計算になります。
詳しくはこちらのサイトで確認をしてみてください。
サラリーマンの特権を利用しない手はありませんよ。
ちなみに我が家ではビールとお米はすべてふるさと納税でまかなっているので、ここ数年お店で買ったことがありません。
最後に
最後にこの記事をまとめます。
- 残業すると稼げるのは勘違いです。人件費削減に利用されているので注意しましょう。
- 残業を辞めて副業で稼ぐ方がお勧めです。理由は以下の通りです。
- 税金と社会保険料が上がらない
- 隙間時間にできる
- 経験を積むと単価が上がる
- 定年後も続けられる
- サラリーマンが節税するなら『ふるさと納税』を利用しよう
残業を辞めて副業で稼ぐようになった結果、私自身の経験ではこんなメリットもありました。
- 残業が突然カットになるのが怖くなくなる
- 平日の生活にゆとりができて、子供と過ごす時間が増えた
- 肉体的に楽になった
- サラリーマンではできない税金の勉強ができた
もちろん残業でバリバリ仕事をこなして、上司に認められて出世していくという生き方もあります。
それを否定する気は全くありませんが、残業=評価に繋がる時代は終わりつつあります。
きっちり定時で仕事を終えて、残業代をもらわない社員の方が本来は評価されるに決まってますよね。
もし副業に興味を持たれたのなら、こちらの記事も参考になるのでお読みください。
このブログでは他にも生活に役立つ節約アイテムを紹介しています。
節約を始めるための手順をはじめ、資産形成に役立つ考え方を紹介しています。
一人でも多くの読者が、今日から豊かな人生設計を始めるきっかけになればと思っています。
良かったら気になる記事を読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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