ポーカーにプロプレイヤーがいるのはご存じでしょうか?
本場はアメリカのラスベガスですが、日本にも数名のプロがいます。
その年収は高い人で億を超える世界ですが、勝者になれるのは株の世界より厳しいのでは?
プロローグ

ねえ。今見ているパソコンの画面て何?
見慣れない画面だけど。

これは株価のチャート図だよ。
この前買った株が下がってるから、気になっちゃって。
もっと買い足そうかなー・・

そんなに買って大丈夫?
もっと下がったらすごい損するんだよね?

それはそうなんだけどさー。
うーん、悔しいー。
負けだすと熱くなる悪い癖だなー!
この記事で分かることはこんなことです。
・株とギャンブルの共通点は確率のゲームであること ・株とギャンブルの違いは手数料の差 ・株に必勝法は無い。撤退するルールはあらかじめ決めておく ・確率のゲームの鍵はリスクをコントロールすること
著者について
- 本業の資産形成と別に趣味で株トレードを10年以上継続中
- ギャンブル的要素の強い信用取引、デイトレードで常に全力勝負し続けています
・この記事を書いている私のプロフィールはこちらです。
- 節約と投資と副業が趣味の40代サラリーマン
- 仕事は原価計算などお金に関する仕事一筋
- 趣味が興じて簿記2級を独学で取得
- 4人家族で生活費は月27万円。資産は4千万
- 35歳でうつ病を経験し、会社に依存しない生き方に挑戦中
株式投資とギャンブルは同じ?共通点と違いを説明します

株式投資とギャンブルは同じ確率のゲーム
10年以上株式投資を続けている私の見解をまず述べます
株式投資とギャンブルと同じ確率のゲームです。
それはインデックス投資でも、長期投資でも、分散投資でも同じです。
ただし良く使われるギャンブルの言葉の意味とはイメージが違います。
ギャンブルは勝ち方を知っていれば、破産などせずに大金を築けるゲームだからです。

プロのギャンブラーは年間数億円を稼ぐよ。
負けるときもあるけど、長い目で見ると勝ち続けるんだ。
そういう意味では株式投資とギャンブルは同じ確率のゲームなのです。
株が上がるか、下がるかはじゃんけん勝負と同じく、誰にも結果がわからないからです。
こんな話があります。
・「サルがダーツで選んだ株にプロの投資家が勝てない」という有名な笑い話があります ・2012年にイギリスで行われた実験では「猫vsプロ投資家」で運用成績を争いました ・結果は猫がネズミのおもちゃで選んだ銘柄がプロ投資家に勝ちました (興味がある方はこちらでどうぞ)

でも株で何億円稼いだ人が雑誌に出てたりするよね?
だから本当に株価が予想できる人はいるんじゃないの?
それには1つカラクリがあります。
株式投資で大金を得る人は確率的に必ず現れるわけです。
例えば、株が上がるか下がるかが確率50%だとします。
そうすと10回連続で勝つ人は10000人中約10人現れる計算になるので、たまたま成功した人が雑誌に載っているだけかもしれません。
では本当に運だけなのでしょうか?
株式投資で成功した人のほうが、ギャンブルで成功した人より良く聞くなと思いませんか?
それは株式投資とギャンブルの同じ確率ゲームでもルールに違いがあるからです。
次の章で詳しく説明します。
株式投資とギャンブルの大きな違いは手数料だった
では早速、株式投資とギャンブルの違いを説明します。
その違いとはゲームにかかるゲーム代が違うことです。
こちらの表が株式投資とギャンブルのゲーム代の違いです。

手数料とは証券会社やカジノに払う諸費用のことです。
分かりやすく説明します。
株式投資とギャンブルで20回取引をしたときを比較します。
・税金はどちらも同じ20%なので無視します ・株もギャンブルも同じく10勝10敗で勝ち負けの金額が0だったと仮定します ・結果は下のグラフの通りです。青色の線が株式投資、赤色の線がギャンブルです (横軸が取引回数、縦軸が資金です)
10万円でスタートして20回の取引終了後に株は98,100円残りますが、ギャンブルは37700円しか残りません。
これが同じ確率ゲームである株式投資とギャンブルの違いです。
株式投資とギャンブルで勝つ法則は同じ。秘訣は勝率を上げること

ギャンブルのように20回取引をすると、半分以上を手数料で持っていかれるゲームで、知識のない普通の人が勝ち続けることができるでしょうか?
私は不可能だと思います。
しかし株式投資であれば何かしら勝率を上げられれば、勝てる気がしませんか?
例えばウォーレン・バフェットのように株を買う会社の価値を徹底的に調べ尽くすとか。
あるいはリーマンショックのような暴落時に買うとか。
私自身は10年以上ある株式投資の中で、たくさんの本を読みました。
簿記2級の資格を取って企業の財務諸表を読み解いたりもしました。
色々試しましたがハッキリとこれだと言える方法はありませんでした。
参考までに私が試した投資方法を挙げます。
- PERやPBRといった指標を使う方法
- チャートのローソク足と呼ばれる株価の動きを使う方法
- 財務諸表で所有資産を調べる方法
- テクニカル指標と呼ばれる需要のバランスで判断する方法
- 過去数10年の値動きと一致する動き方を探し出す方法
残念ながら上記が有効だったのかどうかは、今も分からないままです。

10回や20回取引しても本当のところは分からないよ。
本気で知りたいなら100回同じ条件で取引するとかしないとね。
それって凄く難しいよね。
ですが共通して大切だと言えることがあります。
それはリスクのコントロールです。
次の章で詳しく説明します。
株式投資の鍵はリスクのコントロール
ではリスクのコントロールとはどういうことか説明します。
まずは基本的なリスクの説明をしていきます。
リスクとリターンの関係の基本
株式投資でまず理解することはリスクとリターンの関係です。
こちらのグラフが投資から得られるリターンとリスクを表しています。
- 左図:同時に取引している株の種類とリターン/リスクの関係
- 右図:取引の期間とリターン/リスクの関係
- リターンが高ければ、リスクも高く、その逆も同様です。
- グラフの結果は投資する金額が一定の場合です
分散数(同時に取引する株の種類)が多いほどリターン/リスクは減ります。
つまり投資の期間が長いほどリターンとリスクは減ります。
ギャンブルに置き換えて考えると分かりやすいと思います。
例えばルーレットで考えてください。

ルーレットでは球が落ちる番号をかけて遊ぶよ。
1か所にかけて当たれば36倍、2か所にかけて当たれば18倍というふうに、賭ける場所が増えると賞金の倍率が下がっていくよ。
またゲーム回数を増やすほどリターン/リスクが減ります。
では次にいかにリスクをコントロールするかを説明します。
リスクをコントロールする方法
リスクをコントロールするためには、損をしたらいつ撤退するかをあらかじめ決めておきます。
なぜなら決めておかないと、負けが込んでくると勝手に自分に都合の良いことを考えます。
明日こそ株価が上がるはずと根拠のない希望でドンドン負けが込んでしまうことも・・
やがて株価を見るのも嫌になって放置します。
その結果、1回の取引ですべてを失ってしまいます。
では何%負ければ撤退すべきなのでしょうか?
それは自分が負けても精神的に気にならない範囲が良いと思います。
とにかく確率のゲームに精神的な物を持ち込まないようにするためです。

精神的に追いつめらると自分が制御できなくなるよね。
ルールを守らなかったりしだすよ。
確かにルールを守らなかったことで救われることがあります。
しかし問題はそのあとに置きます。
ルールを破って良い結果になると、次も同じようにルールを犯します。
そして今度は運悪く大損害に繋がったりなんて株式投資ではよくあります。
対応方法は以下の2点です。
- リスクは精神的に余裕のある範囲で
- 撤退は細部まで抜け漏れの無いルールを作ること
最後に
この記事では株式投資のゲーム性についてメインに述べてきました。
他にも株式投資には資産形成の面からみれば違う見方ができます。
それでも今後の株価は誰にも分からない点では、ギャンブルと同じ性質は必ずあります。
これから株式投資に挑戦するのであれば負ける覚悟が必要です。
常にどこまで負ければ撤退するか予定しながら取引をしてください。
さらに詳しい投資に関する知見をこちらの記事でまとめています。
このブログはお金を貯める、増やすをテーマにしています。
株式投資に必要なお金を作る方法を作る方法を紹介しています。
良かったらご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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